男の部屋。
(=ω=.)「よし、運良く無事に追い出されたことだし、さっさとさっきの続きを話すんだ」
男「……有事に追い返されることもあるのかよ。というか、明日休みじゃねーぞ?」
(=ω=.#)「親友の一大事に学校なんか行ってられるかー!」
男「……それもそうだな」
(=ω=.*)「だよね」
男「……こなた、あの日のこと、覚えてるか?」
(=ω=.)「漫画とかゲームとかでさぁ。よくそのフレーズあるけど、普通はわからないよね」
男「……そっすね。でも使い勝手がいいセリフだから、使ってても見逃してやってくれよ……」
(=ω=.*)「男がそう言うなら」
男「あの日っていうのは、二人でかがみを騙した日のことだ」
(=ω=.*)「私が沈黙こなた症候群の振りをして、男が思いっ切りグーで殴られた日ね」
男「……その日です」
(=ω=.*)「で?」
男「かがみにあげたもの、あっただろ?」
(=ω=.*)「ネックレスだね。ペンダントじゃなくてネックレス」
男「いや、ペンダントも着いてるけど、ネックレスだ」
(=ω=.*)「私のセリフでも一応あってるじゃん」
男「黙れ。簡単に言うぞ。……俺は、あのネックレスに賭けたいんだ」
男「かがみが、まだあれを持っていてくれる方に賭けたいんだよ」
男「あれが、かがみの心を支えていてくれる、そう信じてたいんだ」
男「だってあれは、ただの思い出のものじゃない」
男「かがみとこなたの友情」
男「俺とかがみの約束」
男「こなたと俺の……金」
(=ω=.;)「……他に言い方なかったの」
男「俺とこなたのなけなしの一万五千円」
(=ω=.;)「……」
男「ま、まぁそんなもんが詰まってる!」
(=ω=.;)「あれは高かった……」
男「真っ赤なルビーの形をした絆が、かがみの感情を押さえてくれている!」
(=ω=.)「うん!」
男「……だから、だから!…………俺達は、あいつを怖がらなくていいんだ」
(=ω=.)「たしかに私たち、つかさに言われたことで、かがみんを怖がってたもんね……」
男「……今日は止まっていけよ」
(=ω=.*)「ひゃ! まだしたりないの?」
男「それもあるが、明日、かがみを助けに行くためだ」
(=ω=.*)「わかってるよー。でも、助けに行くためっていうのは違うね」
男「え……」
(=ω=.)「寂しがり屋のかがみんと、ちょっと一緒に学校行くだけだよ」
次の日。
男「着いたな」
(=ω=.)「だね」
男「じゃ、かがみに電話してみるか」
(=ω=.)「ん……。頼むよ。男に電話してもらいたいはずだよ、きっと。第一声は決めた?」
男「おう。決めた」
トゥル……ピッ。
かがみ『男――!』
男「 こ の バ カ ガ ミ ! 」
かがみ『――いっ……つぅ…………っ! な、なな、な…………』
男「なに休んでんだよ、馬鹿! なにが体調不良だよ、馬鹿! 今からそっち行くから、鍵あけて待ってろ!」
かがみ『あ――え、ちょ――』
男「ちなみにお前の親友もいるぞ! お前に一つ、物申すらしいぞ!」
かがみ『はぁ!? 待て――』
男「家族に気まずい思いをさせたくなければ、鍵を開けとけ! これは警告だ! 我々は本気だ! じゃあな!」
かがみ『は』
ピッ。
男「よっしゃ!」
(=ω=.;)「……そこまでするか」
かがみんちの前。
(=ω=.)「……開いてるね」
男「開いてるな」
(=ω=.)「いや、男の股間のジッパー」
男「開けてんのよ」
ガチャ……。
男「おじゃましまーす(小声)」
Σ(=ω=.)「さっきの勢いはどこへ」
男「ああは言ったけど、やっぱ家族に見つかったらやばいし」
(=ω=.*)「主に私が、だけどね。じゃ、メタルギアごっこでもしよっか」
(ω=. )~「ピチュウン(無線の発信音)……こちらコナーク。男ン、応答せよ」
男ン「どうしたんだいコナーク」
(ω=. )~「今、柊家へ潜入に成功した。敵の姿は見当たらない」
男ン「わかってるよ。僕も後ろにいるからね」
(ω=. )~「そうだったな。俺達の任務の確認をしたい」
男ン「カガミギアの破壊だよ。特に危険な任務ではないよ。甘い匂いには要注意だけど」
(ω=. )~「男ン、なんの話をしてるんだ」
男ン「ん? 僕、今なにか言ったかい?」
(ω=. )~「……」
男ン「コナーク、目の前に階段があるよ」
(ω=. )~「これか」
男ン「そう。それだよ。その上に目的の部屋はあるはずさ」
(ω=. )~「わかった」
ギシ……ギシ……。
(ω=. )~「よく軋む階段だな」
男ン「周囲に気をつけるんだ、コナーク! その音を聞きつけられてしまうかもしれないよ!」
(ω=. )~「男ン、ちょっとは静かにしてくれないか?」
男ン「……ゴメン、コナーク」
(ω=. )~「男ン。カロリーメイトを知っているか?」
男ン「カロリーメイト? それがどうかしたのかい?」
(ω=. )~「うまいぞー」
男ン「コナーク、悪いけど、そんなの常識だよ」
(ω=. )~「なに? じゃあ、即席ラーメンは?」
男ン「当たり前さ」
(ω=. )~「アオニシキヘビは?」
男ン「ははは。コナークは冗談が上手いなぁ。そんなものを食べるくらいなら僕は餓死するよ」
(ω=. )~「……」
かがみ「……お前らは、人んちの階段で、何してるんだ……」
(ω=. )~「男ン! しまった、量産型カガミギアだ!」
カガミギア「はぁ!?」
男ン「落ち着いて、コナーク。ダンボールがあるじゃないか」
(ω=. )~「そうか! ナイスアイディアだ!」
カガミギア「持ってないじゃない」
(ω=. )~「男ン! どういうことだ!」
男ン「ふふふ。実は僕が君の装備品から、ダンボールを外しておいたのさ。このダンボールマニア」
(ω=. )~「裏切ったな!」
男ン「僕は、ステルス迷彩を使わせて貰うよ」
(ω=. )~「男ォォォォォン!」
かがみ「……で、なんで壁に張り付くの?」
男「ステルス迷彩」
かがみ「……で?」
(=ω=.;)「やってみたらやめるにやめられなくて……」
かがみ「そんなこと聞いてないわよ。なんでここに来たかを聞いてるの」
男「……」
かがみ「男はわけわかんないこと喚くだけ喚いて電話を切るし!」
男「……かがみが心配だったんだよ」
かがみ「はぁ? 心配されることなんてないんだけど」
男「じゃあなんで学校休んでるんだ?」
かがみ「……体調が、悪くてね」
(=ω=.)「それだけ?」
かがみ「……」
(=ω=.)「ねぇ、かがみん。本当にそれだけ?」
かがみ「……そうよ」
男「……」
(=ω=.)「……」
男「わかった。それなら、もう一つだけ質問するぞ?」
かがみ「……」
男「これに納得のいく答えが返って来たら、お前の嘘を信じてやるよ」
かがみ「……嘘なんかついてない!」
(=ω=.)「……」
かがみ「なんなんだ! さっきから人を馬鹿にして! もう帰れよ!」
男「だから、お前の答え次第で望み通りにするっつの」
かがみ「あっそ! じゃあとっとと質問すれば!? 体重でも何でも聞いてみなさいよ!」
男「……」
かがみ「ほら!」
男「かがみ…………」
かがみ「早くしてよ!」
男「なんで、家の中でネックレスなんかしてるんだ?」
かがみ「――っ!」
ババッ!
かがみ「……」
(=ω=.)「……隠しましたな」
男「隠しましたね」
かがみ「隠して…………隠してない…………っ!」
(=ω=.)「照れ隠しに隠したわけではなさそうですな」
かがみ「違う……っ!」
男「照れ隠し隠しに隠したわけでもなさそうですね」
かがみ「やめて!」
(=ω=.)「照れ隠し隠し隠しに隠し――」
かがみ「私に関わるなああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
(=ω=.)「……かがみん……」
かがみ「もうやだっ! あんたたちといると頭がおかしくなりそうっ!」
かがみ「頭が痛い! 痛いの! 割れそうに痛むの!」
かがみ「狂いそうになる! 壊したくなる! 死にたくなる! *したくなるッッッ!」
男(これは……あのときのつかさと同じ…………っ!)
かがみ「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いッ!」
(=ω=.;)「かがみんッ!」
かがみ「私の名前を呼ぶなああああああああああああああああああああああああああああ!」
男「こなた! 逃げ――」
最終更新:2009年06月20日 21:08