夜、男の部屋。
男「はぁ……」
ボフッ……。
男「ちゅ、ちゅかれちゃ……(つ、つかれた…)」
男(あのあと散々病院についての資料を片っ端から集めたからなぁ)
男(しかも図書館内くまなく探して……)
男(今日はもう、独り言を言う力もないぞ)
男「ふわぁーあ……」
男(……でも、結局なにも見つからなかった……)
男(病院について、パンフレットに書いてあること以上のことは、わからなかった)
男(しいて言えば、外来、入院患者共に数が少ないということ……)
男(設備もあんまりよろしくないこと……)
男(まぁ、手っ取り早く言うと、さびれてる)
男(死亡事故も少ない)
男(特に怪しいところは、ない)
男「……初っ端から行き詰まりかよ」
男「……」
男「俺達に、平和な日々って……あんの?」
男「……ないっすか」
男「それにしても」
男(……)
男(……)
男(……)
男「今日の俺は、かっこよかったはず」
翌朝。
(=ω=.*)「今日は男をどうやって起こそうかなぁ……」
ガチャ。
男「……ビクッ!」
(=ω=.)「……」
男「……よ、よう。こなた」
(=ω=.)「……なにしてんの」
男「……ね、寝転んでるだけだけど?」
(=ω=.)「……なんで生尻がこっちに顔を出してんの」
男「……た、たまにはケツがこなたにコンニチハしたいって言ってきてさぁ!」
(=ω=.)「……なんで同人誌を開いて置いてあるの」
男「うーん。この構図といい、今年のコミケは例年のレベルを遥かに超えていたらしいな……」
(=ω=.)「……右手に握っているものを教えてもらおうか」
男「マイ・サン……」(=ω=.)「……はっきり言ったらどう?」
男「……」
(=ω=.#)「 オ ナ * ー し て る ん だ よ ね 」
男「ひぎぃ! けっ、獣っ! 近付かないでっ!」
(=ω=.#)「*ナニーは禁止って言ったよね! しかもこの同人誌、私の部屋にあったやつじゃん!」
男「や、やめてェーッ! 誰かっ! 誰か助けてくれ!」
(=ω=.#)「私という究極のフィギュアを手にしたくせに、他の女で興奮するとは許せない!」
男「に、二次元! 俺の二次元を返してくれェーッ!」
(=ω=.#)「今日はとってもアブノーマル! セイヤーッ!」
(=ω=.*)「ふぅ」
男「……ううっ。もうお嫁にいけない……」
(=ω=.*)「これに懲りたら、金輪際オ*ニーはしないこと」
男「そんな……っ」
(=ω=.*)「私を呼ぶこと」
男「了解した」
(=ω=.*)「男ぉー」
だきっ。
男「うわ!」
(=ω=.*)「んー……」
男「な、なんだよ」
(=ω=.*)「毎朝の日課をしてるだけ」
男「……ふむ」
(=ω=.*)「なんで今日は起きてたの?」
男「あー……」
(=ω=.*)「……」
男「……ちょっと、嫌な夢を見たから」
(=ω=.*)「嫌な夢?」
男「そう。すっげー嫌な夢」
(=ω=.*)「私が綺麗な空を眺めてから身投げとかする夢?」
男「違う」
(=ω=.*)「私が電車に引かれてグシャアな夢?」
男「グロいなお前……」
(=ω=.*)「私が首を」
男「その発想はどこから来るんだ! そういう夢じゃないっての!」
(=ω=.*)「じゃあどんなー?」
男「……昨日、薄暗い資料室行っただろ?」
(=ω=.)「行ったね」
男「ああいうとこ行くと、嫌な夢を見ちまうんだよ」
(=ω=.*)「……」
男「……」
(=ω=.*)「 こ わ」
男「怖がりじゃないぞ! 辛がりでもない! それと真っ暗なとこは平気だ! むしろ絶好調!」
(=ω=.;)「じゃあなんで薄暗いのが駄目なのさ」
男「…………なんか出たら、バッチリ……」
(=ω=.*)「見えるのが嫌なんだね! これは萌え要素! もう一回しよーか!」
男「らめぇーっ!」
同日、並木道。
男(ここに来るのも、久し振りだな……)
(=ω=.*)「おー。綺麗なとこだね。さすがスケコマシのプロ! いい仕事しますなぁ」男「…………あ」
リー……リー……。
(=ω=.*)「……風情あるね」
男「……だな」
(=ω=.*)「少し前まで、蝉が
八月蝉かったのになぁ」
男「もうパクりやがって」
(=ω=.*)「むっふっふ」
男(……)
『うーん! 暑いねー!』
『だな。蝉は相変わらず八月蝉いが……』
『……それ、なんて読むの?』
『うるさい』
『ひ、ひどぉ……』
『だから、うるさいって読むんだよ』
『あ……そういうこと……。難しい漢字はまだ一杯あるんたねー』
『うむ。正しい漢字を使わないと駄目だぞ、つかさ』
『うん! あーあ! 蝉が八月蝉いなぁー!』
男「……」
(=ω=.*)「あ!」
男「……ん?」
(=ω=.*)「あっちにボート乗り場を発見! 突入だー! 着いて来ぉい!」
┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド……!
男「テンション高いな………………――あ」
男「……」
……┣¨┣¨┣¨┣¨ドド!
(=ω=.#)「なぜ来ない!……って」
男「……」
(=ω=.)「……どったの? ベンチなんか眺めて」
男「……いや」
(=ω=.*)「そ! なら、行こ!」
男「あ! おい! 引っ張るな!」
リー……リー……。
ボート上。
(=ω=.*)「いやぁー。エロゲ的には一枚絵イベントですな」
男「そうだなぁ。でもどうせ俺は描かれないだろうなぁ」
(=ω=.*)「ですな」
男「だよな」
(=ω=.)「……」
男「……」
(=ω=.)「さっきのベンチにさ」
男「ん?」
(=ω=.)「つかさとの思い出でもあるの?」
男「……」
(=ω=.)「いや、別に焼きもちなんかじゃないよ? 私はそんなものは焼かない」
男「嘘つけ」
(=ω=.*)「バレたか」
男「……あそこで」
(=ω=.)「……」
男「つかさに別れを切り出したんだ」
(=ω=.)「……そっか」
男「……」
(=ω=.)「……」
ぷかぷか。
男「……うし」
(=ω=.)「気合い、入った?」
男「おう。悪いな、突き合わせちまって」
(=ω=.)「いいよ。……頑張ろうね」
男「じゃ、つかさ救出計画でも練るか!」
(=ω=.*)「うん!」
かがみ「……ついに、来ちゃったわね」
(=ω=.)「来ちまったね」
男「来ちまっくす」
数日後、俺達は例の精神病院の前にいた。
俺とこなたが散々考え抜いた挙げ句に出た結論は、なにはともあれ突撃してみよう、ということだったのだ。
(=ω=.)「……でもさー」
男「ん?」
(=ω=.)「いつもこのパターンになるよね」
男「俺達にあるのは積極性と行動力だけだからな」
(=ω=.;)「夜神月でもいたらなぁ」
男「Lでも工藤バーーーローーでもいいぞ」
(=ω=.*)「じゃあ男も声当てて貰えばいいかもね山口勝」
男「声のネタはよせ」
かがみ「あ、あんたら真面目にやりなさいよ! 私の家に来たときみたいにふざけたら承知しないわよ!」
(ω=. )~「ピチュウン……こちらコナーク。男ン、応答せよ」
男ン「やあ、コナーク。また君と組めるなんて、思わなかったよ」
(ω=. )~「今回は一人だけ逃げようとするんじゃないぞ?」
男ン「わかってるよ。それに今日はゲストもいることだしね」
(ω=. )~「ゲスト? 誰がいるんだ?」
カガ・ミン「私よ、コナーク」
(ω=. )~「カガ・ミン! カガ・ミンじゃないか!」
カガ・ミン「久し振り。コナーク。saveしたいときは私に連絡してね!」
(ω=. )~「プライベートでも連絡したいな」
カガ・ミン「伝説の英雄に口説かれちゃった」
男ン「見て、コナーク。あそこに入口があるよ」
(ω=. )~「正面玄関じゃないか。裏口はないのか?」
男ン「裏口? ははは。そんな所から入ったら、僕達まるでスパイじゃないか」
(ω=. )~「スパイなんだが……」
(ω=. )~「敵の姿は確認出来ないな。それはそうとして、男ン」
男ン「なんだよ、コナーク。もったいつけずに早く侵入してくれよ」
カガ・ミン「そうよ、コナーク。可を見て進み、難を見て引くっていうじゃない」
(ω=. )~「いや、ふと気になったんだが、俺達の任務は一体何なんだ? まさかまたカガミギアの……」
男ン「カガミギア? なんだい、それ? 僕達が破壊しに行くのは、ツカサギアだろ?」
(ω=. )~「……」
カガ・ミン「ねぇ、大丈夫? コナーク、疲れてるんじゃない? saveしようか?」
(ω=. )~「……なんか、こう、釈然としないんだが……。まぁいい、とにかく正面玄関から入ればいいんだな?」
男ン「その通りさ」
カガ・ミン「頑張って」
(ω=. )~「……男ン」
男ン「どうしたんだい?」
(ω=. )~「無事に侵入出来たのはいいが、人っ子一人見当たらないぞ。一体これは……」
カガ・ミン「あーもう!」
(ω=. )~「どうした、カガ・ミン!」
男ン「なにかあったのかい!?」
カガ・ミン「話が進まないじゃない! 私が一人で受付に行ってくるわ!」
(ω=. )~「よせ、やめろ! 死にたいのか!?」
男ン「駄目だ、コナーク。彼女は正気じゃない。危険を感じるから、僕はステルス迷彩を使わせて貰うよ」
(ω=. )~「オトコォォォォォン!」
カガ・ミン「あんたらが正気じゃないのよ。じゃ、ここで待ってなさい」
(ω=. )~「カガ・ミィィィィィン!」
最終更新:2009年07月06日 21:42