【行き止まり(裏√);ヨルノコウエン】
男「かがみ…。」
俺の脳裏には、つかさとこなたが浮かんだ…。
男「………ダメだッッッッッ!!!」
俺はかがみの体を優しく払いのけた。
かがみ「………!!!」
男「…俺にこんなこと言う権利は無いのは分かってる…。でも…今かがみとまでそんな関係になっちゃったら、もう日常には戻れない気がするんだ…。」
かがみ「えっ…えっ…えぐっ…私は…私の気持ちは…もうとっくに戻れないとこまで来てるのに…ひどいよ…。」
泣き続けるかがみを見ていると、後から後から罪悪感がこみ上げる。
俺はどうしてよいのか分からず、かがみをなぐさめるため、優しく肩を撫でた。
かがみは俺に抱きついて泣いた。
かがみ「…優しすぎるんだよ…男は…」
かがみ「…でも私…決めたんだから…」
男「えっ…?」
かがみ「…男。」
男「…うん。」
かがみ「…私の事は…嫌いなの…?」
男「そんなこと無いよ!」
かがみ「…じゃあ好き?」
男「………。」
かがみ「…こなたとつかさの次でもいい…。好き?」
男「…次とか…そう言うのじゃあないけど…好きだよ。」
かがみ「…そう。」
こなたのプレゼントを取り、俺達はゴトーヨーカ堂に小麦粉を買いに行った。
ゴトーヨーカ堂でかがみは、一言も喋らなかった。
柊家に着くまでの道のりでも一言もしゃべらなかった。
柊家。
つかさ「あ、おかえりー!」
かがみ「ただいま、つかさ。」
男「…ただいま。」
みゆき「お帰りなさい。」
こなた「おーおかえりー。」
つかさは手早く料理を作り上げていった。
みんなでこなたにプレゼントを渡して、みんなで喋って…。
普通にしていられる、かがみが、こなたが、不思議だった。
俺はろくにしゃべることも出来なかった。
誕生パーティーが終わり、それぞれが帰路に就く。
つかさ「じゃーね!また明日!」
かがみ「…。」
かがみは無言で手を振る。
その表情は、笑っていたが、目は笑っていなかった。
つかさは相変わらず、無邪気に笑っていた。
みゆき「それでは私はこれで。」
こなた「今日はありがとー」
男「じゃ…じゃあね。」
方向の同じこなたと並んで歩く。
こなた「…わざわざ取りに行ってもらって悪かったねー。」
男「大したもんじゃないから気にしないでくれ…」
こなた「誕生日には男と一緒にいたから別にプレゼントとか良かったんだけどなー。」
男「…。」
こなたと別れるポイントに来た。俺が自分の家の方向に向かって歩き出そうとすると、こなたが俺の手をつかんだ。
男「こっ…!」
こなた「今日は話そうって言ったじゃん。うち…おいでよ。」
男「…こなたの家行くの?」
こなた「だって男の家行ったら、また[禁則事項です]しそうだし。」
男「ちょっ…!」
こなた「今まで計算した事無かったけど、よくよく考えてみたら今日は[禁則事項です]してはいけない日だった。昨日も。」
男「!!!こ…怖いこと言わないでくれ…」
こなた「もし…若さゆえの過ちが起こったら、男はつかさを捨てて私の方に来てくれるかな…?」
男「………」
こなた「…何て冗談だよー。そう怯えるな、男よ。」
男『全然冗談に聞こえんかった…』
なんだかんだでこなたの家まで来てしまった。
男「お…おじゃまします。」
こなた「ただいまー。」
そうじろう「お帰りー…!こなたがついに彼氏を家に連れてきたッッッ!」
こなた「何言ってんの、おとーさん。友達だよ。(ニヤリ)」
男『こっち見てニヤリはやめてください…』
そうじろう「そんな事言ってもお父さんは信じないぞっ!」
男『おじさん…相変わらずだな。』
こなた「じゃあ部屋行こうか、男。」
そうじろう「ダメだダメだー!君とは少し話さなければならない!」
こなた「もぅ…終わったら部屋来てねー男。」
こなたは部屋に入っていった。
そうじろう「さて…君はXXをやったことはあるかね?」
男「…へっ?!」
…
男『何で俺はこなたの父親とリビングでXXやってるんだ…』
そうじろう「うわーん!勝てない!」
男『なぜポチョを使う…』
そうじろう「…さて…本題に入ろうか。」
そうじろう「男君だね。久しぶり。」
男「!!!…覚えてたんですか…。」
そうじろう「そりゃあね…。」
そうじろう「…お父さんの事は…残念だったね。お母さんも…。」
男「…知ってるんですか?」
そうじろう「こなたは知らないがね。」
男「…。」
そうじろう「君は知らないだろうけど、君のご両親は、私の妻が生きてる頃からの知り合いなんだよ。」
男「…?!どういうことですか?」
そうじろう「まぁいずれ話すさ。こなたには…もうそろそろ話すつもりだ。」
こなたが部屋から出てきた。
こなた「まだー…って何をやってるんだあんたらは。」
…結局三人で交互にバトルをした。
時間も遅くなったのでその日はこなた宅で夕食をご馳走ななり帰宅した。
またつかさを心配させるのは嫌なので、寝る前にメールをした。
【to】
柊つかさ
【タイトル】
こんばんは
【本文】
今日は楽しかったね。つかさの作ったケーキおいしかったよ。
それじゃまた明日。おやすみ。
30分程待ったが返信は無かったので俺は眠りについた。
翌日。
駅のプラットホームで電車を待つ。
いつもの電車に乗り、次の駅でかがみとこなたが乗ってきた。
かがみ「おはよう。」
こなた「おはよー。」
男「おはよう。…つかさは休み?」
かがみ「うん。風邪引いたみたい。」
男「そうなんだ。」
俺はケータイを取り出してつかさにメールを打った。
【to】
柊つかさ
【タイトル】
大丈夫?
【本文】
風邪引いたんだって?大丈夫?今日お見舞い行こうか?
つかさから返信があったのは朝のHRの直後だった。
【from】
柊つかさ
【タイトル】
Re:大丈夫?
【本文】
大丈夫だよー。でもお見舞いはいいや。治ったらまた学校でね。おやすみ。
…とりあえず大丈夫そうだな。
昼休みは、こなたがみゆきさんと何やら話していた。
こなた「女の子どうしの話を盗み聞きはよくないぞー!」
男「…あんまし危険なことは言わないで下さい…。」
こなた「ちょっとした相談だよー大丈夫、[禁則事項です]したこととかは言わないから。」
男「マジで勘弁してください。」
こなた「まぁ安心しておきたまえ。」
『確かにみゆきさんなら一番中立だし、みんなの気持ちを考えた結論を導けそうだ…俺も今度相談しよう…。』
放課後。
みんなと別れて家に帰った後の夜十時頃、俺のケータイに知らない番号から電話が入った。
男「もしもし…?」
そうじろう「もしもし?!男君のケータイか?!」
男「あっ、こなたのお父さんですか?どうしたんですか?」
そうじろう「こなたは一緒か?」
男「いえ?五時くらいに別れましたけど?…帰ってないんですか?」
そうじろう「そうなんだ…!どこに行くとか言ってなかったか?!」
男「わ…分かりません。言ってなかったと思います!とりあえず俺も探します!」
俺は急いでかがみに電話をした。
トゥルルル…
トゥルルル…
ピッ
かがみ「…もしもし?」
男「あっかがみかっ?!大変だ!こなたがまだ家に帰ってないらしい!何か知らないか?!」
かがみ「…そういえば内巻公園行くって言ってたわよ。」
男「ホントかっ?!分かった!ありがとう!」
俺は電話を切って内巻公園に向かった。
『こんな時間に何で?』
夜の内巻公園に着いた。内巻公園は街灯は少なく、夜は暗い。俺は前に来たときの記憶を頼りに、公園内を走り回った。
いつかつかさに告白された、小高い丘の上に、人影があった。
…かがみ?
男「かがみ?かがみもこなた探しに来てくれたのか?!」
かがみ「…」
男「こなた居なかったか?」
かがみ「…」
男「…かがみ…?」
かがみ「…ちょうど良いと思って。」
男「…え?」
かがみ「こなたが…居なくなったんでしょ?」
男「…かがみ…?」
かがみ「…これで私が一番だよね?」
男「…………!!!!」
俺はふるえる手でつかさに電話をかけた。
かがみのポケットから、つかさのケータイの着信音が聞こえた。
かがみ「…つかさを探してるの?…居るよ…?男の足の下に…。」
俺は恐る恐る足下を見る…。
土が…耕したように柔らかい。土の間から…何かが見える…。
かがみが一歩近づいた。
男「…冗談だろ…?」
かがみ「もう…私の気持ちはそんな場所にいないって…言ったよね?」
男「かがみっ…俺は…こんな形なんか望んでない…つかさを…こなたを…」
かがみ「男が望んでるかどうかじゃないの…。それに…こなたの事は本当に知らないわ。」
かがみは、恐怖と悲しみで震える俺の首に腕を回し、上目遣いに俺を見つめながら抱きついた。
かがみ「…もう…忘れてよ…?つかさは居なくなったし…こなたも居なくなってくれた…。もう…私を選んでよ…。」
…純粋すぎる、かがみの想いを、美しく感じてしまった俺が…招いた罰の結末だった…
【 bad end 友情<愛 】
最終更新:2008年09月11日 16:29