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おもち少女小ネタ17 - (2013/05/28 (火) 20:35:19) の1つ前との変更点
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私、宮永咲はどうやらキス魔らしい。
どうやら、とからしい、と言うのは本人の自覚はあんまりない所為だ。
少なくとも誰彼かまわず、キスするタイプじゃないし、何時でも何処でもしたい訳じゃない。
私が無性にキスしたくなる時はたった一つで…そしてしたくなる人も一人だけ。
京太郎「ふぅ…咲、だいじょ…んっ!?」
そんな私をキス魔と不名誉な呼び方をする世界で唯一の人に私は今日もキスをする。
勿論、それはここが宮永家の玄関で、お父さんも今日は遅く、キスしても誰にも見られるはずがない、と分かっての事だ。
そうじゃなきゃ…幾らなんでもしないし…出来ない。
…文学少女は結構、シャイな生き物なのである。
咲「(京ちゃんは分かってくれないけど…さ…)」
須賀京太郎。
私の事をキス魔と呼ぶたった一人の人物で、そして私の大事な恋人。
思いやりに溢れた彼は、けれど、意外な所で鈍感である。
私がこうしてキスしたくなり理由なんてきっと気づいていないのだろう。
そうと分かっていても…私は京ちゃんの事が大好きで、愛しい。
多少の鈍感さくらい魅力的に思えるほど…京ちゃんは魅力的な人なんだから。
咲「(だから…不安になっちゃう…)」
勿論、私と京ちゃんが付き合っている事は多くの人が知っている。
麻雀部の皆もそうだし、クラスメイトの子だって知らない人はいないだろう。
そんな状態で京ちゃんに誰かが誘惑されると思っている訳じゃない。
例え誘惑されても京ちゃんはそれを突っぱねてくれるだろうって信じてる。
しかし、それでも…それでも私は不安になるのだ。
麻雀以外…ろくに取り柄のないような私が…本当に京ちゃんに愛されているのかと。
咲「ふぁ…ん…♥」
京太郎「ちゅ…」
勿論、京ちゃんはこうして私のキスに応えてくれる。
どれだけ突然でも、身を固くするのは一瞬で、自分から唇を出してくれるんだから。
それはきっと私とのキスを京ちゃんも嫌っていないという証なのだろう。
だけど…それでも不安になる。
京ちゃんが気づいていないだけで…実は結構…彼の事を好いていた人はいたんだから。
咲「(だから…ちゃんと…残さないと…)」
京ちゃんが私のものだって証を…味を…彼の唇に残す。
それが私が京ちゃんにキスしたくなる一番の原因だった。
結局の所…私の自信の無さが原因で…それがちょっぴり情けない。
でも、もうそんなの気にならないくらい…私の中でキスは癖になってしまっていた。
咲「(だって…京ちゃんのキス…甘い…♪)」
そうやって不安になる度に、京ちゃんとキスしてきた私はもう何百回とキスしている。
けれど、それほどキスをしても…まったく飽きないほど甘い。
勿論、唇を押し付けるだけのバードキスを繰り返している今、それは本当の味覚を刺激しているものじゃないんだろう。
でも…そうやって京ちゃんが私のキスに応えてくれていると思うだけで…心の中がトロリとしちゃって甘くなる。
咲「(あぁ…もう…京ちゃんの馬鹿…ぁ♥)」
ちょっぴりカサカサして私のものより若干、硬い京ちゃんの唇。
それがこんなに魅力的じゃなかったら、私はきっとこんなにキスの事を好きになってはいなかっただろう。
だから…私がキス魔になっちゃったのは京ちゃんの所為でもあるのだ。
こんなに魅力的で…ドキドキする唇をしてるから…私も離れられなくなっちゃうのである。
咲「(勿論…それが責任転嫁だって言うのは分かってるけど…)」
でも、そんな風に本心から思うくらい…京ちゃんの唇は素敵だ。
こんな唇の事を知られたら…他の誰かに奪われちゃうんじゃないかって思うくらい。
そして…その想像は私の不安を加速させ…もっと激しいキスを京ちゃんに望ませる。
咲「んふゅぅ…♪」
クチュリと音を立てて、私の唇は京ちゃんの口へと入っていった。
そのままレロエロと京ちゃんの口の中を這い回れば、ゆっくりと彼の舌が出てきてくれる。
私のより幾分幅広で、そして熱い粘膜。
それに飛びつくように絡みついた瞬間、私の頭がジィンと痺れた。
咲「(ふあ…甘すぎる…よぉ…♥)」
ドロドロの唾液でコーティングされた大きな舌。
それが私と踊るように絡み、クチュクチュと音を鳴らす。
それだけでもう私の頭はドロリと蕩け…理性が甘い汁になっていくのが分かった。
そして…そのお汁がトロトロと私の内面を下り…お腹の奥へと入っていく。
咲「(違う…もん…私…エッチじゃないから…)」
キスしてるだけでお腹の奥が熱くなり、もじもじとし始めてしまう自分を誤魔化すようにそう言った。
実際…京ちゃんの舌が唇以上にエッチなのがいけないのである。
さっきとは違う意味で、本当に甘い唾液が舌にはべったりとついているんだから。
それを夢中になって舐めている間に私の中がジンと痺れて、トロトロになっちゃうくらいそれはエッチだ。
正直、エッチなお薬か何かを京ちゃんが常に口に含んでいるんじゃないかってくらい…こうしてディープなキスをすると私はすぐにスイッチが入っちゃう。
咲「(それに…これ…凄い…エッチだけど…暖かいもん…♥)」
私の唾液と京ちゃんの唾液が舌の間で転がされ、交換されていく。
二人の唾液でカクテルと作り、お互いに塗りつけるそれはとても淫らで…そして倒錯的な味がする。
きっとそんな味を知っているのは世界でただ一人…私だけ。
京ちゃんの恋人である私だけが…このエッチなカクテルの作り方と味を知っているのである。
咲「(他の皆は知らない味…京ちゃんに一杯…刷り込んであげる…♪)」
そう思いながら、私の舌はクチュクチュと円を描くように動き出す。
舌の表側から裏側まで全部、京ちゃんに捧げるようなそれに唾液が溢れて止まらない。
それを出来るだけ舌はカクテルへと変えるけど、それでも収まらない唾液が私たちの間へと零れていく。
学校帰りで…まだ制服姿なのに…ドロドロになっていっちゃう私達。
でも、これで…今日も京ちゃんは服が乾くまで帰れなくなるはずだ。
咲「(それに…明日には…二人のキスの匂いをさせながら…京ちゃんが学校に行くんだ…♪)」
恋人として京ちゃんの制服のストックは把握している。
既に予備の制服を使い切った京ちゃんはどれだけ不本意でも、明日もこの制服を着るしかない。
私と…京ちゃんの唾液が染み込んだ…このエッチな制服を。
それに頭の奥がジィンと痺れて…私の理性がまたドロリと崩れていく。
代わりに大きくなる興奮に私は突き動かされ、舌をさらに突き出して、京ちゃんに押し付けていくのだ。
咲「(京ちゃん…京ちゃん…っ♥)」
そうやって舌を突き出すのは正直、辛い。
舌の付け根が攣りそうになって、疲労感が痺れへと変わるのだから。
しかし、それでも私は京ちゃんを求める事を止められなかった。
もっと一杯、京ちゃんの事を感じたい。
もっと一杯、京ちゃんとキスしたい。
もっと一杯…京ちゃんと気持ち良くなりたい。
そう思った瞬間、私のお尻をガシリとなにかが鷲掴みにした。
咲「ふゅぅっ♪」
そう驚きの声をあげる私を京ちゃんの腕は逃さない。
しっかりと私の背中へと周り、?印を描きながら、私のお尻を掴んでいるのだから。
逃げ場を奪いながら、私を責めようとするそれは逞しく、身を捩ったところで緩む事は決して無い。
文化系で麻雀だけが取り柄の文学少女にとって、それは檻にも近い拘束だったのである。
咲「(あ…ぁ…♥私…京ちゃんに閉じ込められてる…♪)」
私は今、身動ぎする事も殆ど出来ないような窮屈感を感じていた。
けれど…それが心の奥が震えるほどうっとりとするのは私が京ちゃんの事が大好きだからなのだろう。
こうやって私を閉じ込めているのが大好きな人だと思うと…それだけで涙が出るほど嬉しくなってしまった。
あぁ、私の想いは一方通行じゃないんだと…また一つ確認出来た事が嬉しくて…泣きそうになってしまうのである。
咲「ひゃん…ぅ♪」
しかし、それが長続きしないのは京ちゃんが私のお尻を揉みしだくからだ。
モミモミと…まるで遠慮無く指を埋め込み、手のひらで転がそうとしてくるのである。
勿論、そうやって京ちゃんにされて…気持ち悪い訳じゃない。
寧ろ、恋人の営みも毎日、休まずやっている私にとって、それはお腹の欲情が大きくなるものだった。
でも…だからと言って、そうやってお尻を揉まれるのは色々と思う所があったりするのである。
咲「(そ、そんなに…太ってないもん…)」
確かにここのところ京ちゃんの美味しい料理ばかりで、自分でも食べ過ぎかなって思う。
それに私は麻雀部で基本的に運動する事はなく、気をつけなければ贅肉がついていっちゃう身の上だ。
そんな私にとってお尻を揉まれると言うのは割りと気になる事なのである。
勿論…その…おもちはそんなに大きくないけれど…こうして揉む先に選ばれないほどなのか。
どうして毎回、人のお尻を弄るのか…どうしてもそんな風に思ってしまうのである。
咲「(もう…こんなにやきもきさせて…ぇ♥)」
その怒りと原動力に私は京ちゃんの胸へと飛び込んだ。
そのまま胸を押し付けるようにクリクリと動かすが、京ちゃんから反応らしい反応はない。
寧ろ、既に勃ちかけていた乳首がブラの中で転がされ、私の方がビリビリしちゃうくらいだった。
結局、私が勝負出来るのはキスしかないのだろう。
そう逃げるように結論づけながら…私はそっと口に意識を戻した。
咲「(良いもん…それだったら…もっとチュッチュしちゃうから…♪)」
その言葉を胸に、私の唇は京ちゃんの唇へと吸いつく。
舌を突き出した姿勢はそのままに唇を愛撫するようにねぶっていくのだ。
決して女の人からするものじゃない…情熱的で淫らなキス。
それに京ちゃんも応えて…私の舌をじゅっと吸い込んだ。
咲「ふあ…ぁあっ♪」
私の唾液でベタベタになった唇で私の舌を掴まえようとする京ちゃん。
その拘束は決して強いものではなく、逃げようと思えば逃げられるものだろう。
けれど、京ちゃんに私の舌を吸われているっていう…淫らなシチュエーションが私の足を止めた。
そのまま棒立ちになった私の舌を…京ちゃんが思うがまま吸い込んでいく。
咲「(私…舌フェラ…されちゃってるよぉ…♪)」
そのままジュルジュルと音を立てて顔を動かしながら、京ちゃんは私の舌を愛撫する。
勿論、その間も、自分の舌で私を構うのも忘れてはいない。
顔の動きに合わせて、チュルチュルと纏わりつくその感覚に私の舌はビクンと跳ねた。
無防備にやられっぱなしになっているそれに悔しいと思えども、私の舌は逃げられない。
まるで私の舌をフェラするような…淫らなキスに…もう取り込まれてしまったのだ。
咲「(もぉ…この…変態…スケベぇ…♪)」
そんなキス、普通の恋人はしない。
精々がさっきのディープキスまでだろう。
しかし、京ちゃんはキス魔な私に対向する為に色々と本を読んで勉強したらしい。
その熱意をもうちょっと別の所に向ければ、大成するんじゃないかと思わなくもないが…あんまり強くも言えない。
だって…実際、このキスに虜にされて…私がトロトロになっちゃってるのは事実なんだから。
咲「(あぁ…もう…足ガクガクだよぉ…♪)」
そんな私の足は揺れ始めていた。
そうやってフェラされる度にドロドロした熱が大きくなり…私の芯が揺らいでしまうのである。
流石に今すぐ倒れこむほどじゃないけど、このままずっと続けられると拙い。
また腰砕けになって…動けない私に色々とエッチな事をされちゃうのだ。
咲「(そ、そういうのも嫌いじゃないけど…でも…♥)」
何時も何時もやられっぱなしというのはやっぱり悔しい。
そうやって京ちゃんに好き勝手にされるのは身悶えするほど気持ち良いけど…やっぱりたまにはこっちから責めてやりたいのだ。
けれど…どれだけそう思っても私の舌は帰ってはこず、快感の受信機に成り下がっていた。
まるで身体はそうは思っていないようなそれに私が一抹の寂しさを覚えた瞬間、私の舌に硬い何かがそっと触れた。
咲「んふゅぅっ♥」
そのままコリと私の舌を小さく押す感触。
それはきっと京ちゃんの舌なのだろう。
そう理解しながらも、私はどうして京ちゃんがそんな事をするのかまったく分からなかった。
だって、それは私の舌なのである。
そんな風に歯で押さえられても…全然、気持ち良く… ――
咲「きゅぅ…ぅん…♪」
嘘。
本当は気持ち良かった。
今まで熱い粘液ばかりで責められた舌には固い歯の感触は鮮烈過ぎるのである。
ゴリと挟むようなそれにさえ根本から痺れる感触が湧き上がり、私の脳を焼く。
勿論、その間もさっきのフェラは止まっていない。
柔らかく、ドロドロした感覚の中に新しく硬い感触が加わっただけ。
しかし、それがお互いの感触を挽きたて、大きくなっていく。
まるで相乗効果のような…それに私はもう…我慢出来なくなってしまった。
咲「ひゃ…ぁぁ…♪」
トサリと膝から崩れ落ちた私の口から間抜けな声が漏れてしまう。
いや、それどころか、痺れた舌を戻す事が出来ず、口も半開きになっていた。
きっと今の私はとっても淫らではしたない格好をしているんだろう。
しかし、そう思っても私は自分を取り繕う余裕はなく、その姿を晒し続けていた。
京太郎「今回も俺の勝ちだな」
咲「う…ぅ…♪」
それやって勝ち誇るように笑う京ちゃんの声すら今の私には遠いものだった。
うすぼんやりとした意識は身体の感覚を胡乱にさせてるのだろう。
そう冷静に思う一方で、私は悔しさを抑えきる事が出来なかった。
また今日も一方的にされちゃって…こうして腰砕けにされてしまったのだから。
勿論、それはそれだけ気持ち良かったと言う証なのだけれど…やっぱり悔しい。
咲「(最初は私の方が上手だったのに…)」
寧ろ、最初の京ちゃんはガチガチになって、ろくに舌も動かせていないような有様だった。
私だって初めてで今よりもずっと下手だったけれど、それでも京ちゃんをリードする事が出来ていたくらいに。
けれど…そんな差は少しずつ埋まって…今ではもう完全に逆転されている。
それが悔しくて俯く一方で…そんな風に京ちゃんが上手になったのは私の為だと思うと嬉しく思えた。
色々と乙女心は複雑なのである。
京太郎「つーか、毎回、帰ってくる度にするの止めろってば。我慢出来なくなるだろ」
咲「ゆあ…♪」
そう言いながら、京ちゃんは私をそっと抱き起こしてくれる。
それは勿論…私のリクエスト通り、お姫様抱っこだった。
全身で京ちゃんの事を感じるそれが…私は堪らなく大好きである。
まぁ、だからと言って自分からリクエストしちゃうのはどうかと思わなくもないけれど…私は京ちゃんのお姫様なのだから別に良いのだ、多分。
京太郎「んで…どうする?晩飯の準備するか…それとも部屋に行くか?」
でも、そんな私に意地悪く言うのはちょっとどうかと思う。
だって…京ちゃんは知っているはずなのだ。
私がもう…キスを始めちゃった時点で我慢出来なくなっちゃってる事くらい。
今までだってずっとそうなのだから…分からないはずがないのだろう。
それでもこうして意地悪く言うのは…京ちゃんがちょっぴりエスな人だからだ。
咲「(もぉ…京ちゃんの意地悪…ぅ♥)」
そしてまた…それを見て胸をときめかせちゃう私はエムな人なんだろう。
も、勿論、私だって最初はそうじゃなかったし、普通だったのである。
でも、その…何て言うか…京ちゃんに調教されちゃったというか…色々と影響を受けちゃっただけだ。
別に最初からそういう資質があったとか、そんな事は決してない。
うん。ないのだ。絶対。
咲「きゅ…ん…♪」
しかし、そう言い聞かせても私の身体が動いてくれるようになる訳じゃない。
私の身体はさっきのキスでもうトロトロで絶頂した後みたいになっちゃってるんだから。
いや…もしか知ったら最後の方はイッちゃっていたのかもしれない。
今にも制服のスカートにまで染み出して着ちゃいそうな愛液の量も…その状況証拠になりそうな気がする。
い、いや…そ、そんな事ないよね?う、うん。そこまでエッチじゃないもん私。
京太郎「ん…返事がないなぁ?そんなに疲れてるなら…咲の部屋に寝かせておいてやらないといけないなぁ」
そんな私の耳に届いたのは棒読みにもほどがある京ちゃんの言葉だった。
何だかんだ言って京ちゃんだって、私とエッチしたいんだろう。
さっき抱きついた時…京ちゃんのオチンポだってもうズボンを突き破りそうになっていたんだから。
キスで興奮しているのは私だけじゃなくって…京ちゃんも同じなのである。
咲「(し、仕方ないよね…京ちゃん…スケベだし…私が受け入れてあげないと…♥)」
私を抱き上げて階段を上がっていく京ちゃんの胸の中で呟くそれは勿論、言い訳だ。
本当は…私の身体もさっきからしたくって仕方がない。
京ちゃんの大きなモノで…思いっきり犯して欲しくて堪らないのだ。
でも…キスで負けちゃった以上…それをそのまま口になんて出来ない。
キスで負けて…その上、発情しちゃっている事まで認めるだなんて恥ずかし過ぎるんだから。
咲「ん…ぅ…♪」
そんな事を考えている間に、京ちゃんは私の部屋へと足を踏み入れていた。
見慣れたその部屋の中にはさ最近、京ちゃんの私物がちょこちょこと増え始めている。
それは最近、京ちゃんもこっちに泊まる事が多くなり始めた所為なのだろう。
そう思うだけで私の顔に笑みが浮かぶのは、それはきっと嬉しいからなのだろう。
自分のパーソナルスペースに京ちゃんの私物が増え始めている事が私と京ちゃんの関係が発展している証に思えて…何処か誇らしい気にさえなるのだ。
京太郎「よっと…」
咲「ひゃう…♥」
そんな私をベッドに優しく下ろした京ちゃんは、そのまま私へとのしかかる。
ドサリとベッドを揺らすそれに私の胸はドキリと高鳴って止まらない。
勿論…毎回、こうなっている以上、それは私にとって見慣れた光景であるはずだ。
なのに…私は毎回、鼓動を早くし、ドキドキを止められない。
それはきっと…そうやって私を見下ろす京ちゃんが…強い興奮を浮かばせ、今にも私に襲いかかっちゃいそうな目をしているからなのだろう。
京太郎「じゃあ…咲はどうされたい?」
咲「んあ…ぁ♥」
そう私に聞く京ちゃんの言葉もいつも通りだった。
しかし、それでも私の口から漏れる甘い声はなくならないのである。
こうして毎回…尋ねられる度に、私の背筋はゾクリとして甘い感覚が駆け抜ける。
それは…京ちゃんが次に何を言うか…知っているからなのだろう。
京太郎「上の口にキスされたいか?それとも…下の口が良い?」
ドキリとするくらい…淫らなその言葉。
何処か嗜虐的な色を強くするそれに私の興奮は一気に強くなった。
最初からそう言われるのが分かっていたのに…まるで予定調和のような欲情。
完全に条件付けされてしまっている自分に呆れを感じるものの…それに抗えないのも事実だった。
咲「しひゃ…ぁ♪」
京太郎「どうした?聞こえないぞ?」
勿論、それにどう応えるかなんて京ちゃんにとっても分かりきっている事なのだろう。
だけど、京ちゃんは意地悪く耳を傾けて、私にそう聞き返してくる。
さっきのキスでまだ舌がトロトロなのは分かってるだろうに…本当に意地悪な人だ。
けれど…そんな意地悪さにも胸がキュンとしちゃう私は…多分、京ちゃん以上にダメなんだろう。
咲「しひゃが…良い…♥きょぉらんと下れちゅっひゅしたひ…ぃ♪」
だって…結局、こんな風に…エッチな言葉を言っちゃうんだから。
ほんのちょっと促されただけで…舌がぎこちないのも構わずに…エッチな言葉を口走っちゃう自分。
それが京ちゃんを調子づかせていると分かっていても…どうしても止められない。
私にとって京ちゃんのセックスは…なしではもう生きられないほど重要なものになっているのだ。
京太郎「咲はエッチだなぁ」
咲「うぅ…られのしぇいらと…ぉ♪」
私だって最初はこんな風にエッチじゃなかった。
それを京ちゃんが私に色々と変な事を押し込むからこんな風になっちゃったのである。
その責任くらいはとってほしいと言う意思を込めて、私はじっと彼を見上げた。
それに京ちゃんが応えるように頷き、私の前で口を開く。
京太郎「任せろ、ちゃんと気持ち良くしてやる」
咲「ばひゃあぁっ♪」
明らかに違う方向へと勘違いした恋人に私は罵る為の言葉を向ける。
しかし、それをどこ吹く風とばかりに聴き逃しながら、京ちゃんの手は私の制服に触れた。
唾液と汗でベチョベチョになったそれを京ちゃんは器用に脱がしていく。
その手慣れた様も京ちゃんが私を骨抜きにした証のような気がして、微妙な気分になった。
咲「(ドキドキするけど…やっぱり悔しい…♪)」
そうやって私の服を手早く脱がせ、裸へと近づけてくれる愛しい人。
それだけ見れば…多分、少女漫画に出るようなワンシーンなのかもしれない。
しかし、それは私がそれだけ京ちゃんを調子づかせている証であり、負け続けた結果なのである。
そう思うとドキドキの中に悔しさが入り混じり、素直にエッチな気分へと没頭させてはくれなかった。