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  東一局:池田華菜の場合 華菜「…………唐突で悪いんだけど、うちの妹の面倒、見てやってほしいし」 京太郎「風越の人が俺を訪ねて来だだけでも珍しいと思ってたのに……また突然ですね」 華菜「うちの両親、共働きで家にいないことが多いんだ。そんで、今度の日曜も休日出勤とかで二人して……」 京太郎「はあ……」 華菜「それでだな、その日は華菜ちゃ……あたしも、町内会の寄り合いに出席しなきゃいけなくて。そんでもってそれが結構、時間かかるっぽくて……。さすがにそんなとこに妹は連れてけないし」 京太郎「ふんふむ」 華菜「それで……その日、もし暇で時間があるなら、ちょっと助けてほしいな……って。ダ、ダメかな、やっぱ……」 京太郎「あー、いや、その日はっていうか、まあ休みの日はだいたい暇してるから、池田さんが俺でも問題ないって言うんでしたら、まあ……」 華菜「ホ、ホントか!?恩に着るし!」 京太郎「喜んでもらえるのは、俺としても喜ばしいことなんですけど………………なんで俺なんですか?普通に接点なかったですよね、これまで」 華菜「いや、全国で須賀君があれこれ雑用で働いてるのは結構見てた…………いや、まあそれは置いとくし!」 京太郎「あ、はい」 華菜「……それで、これまではうちのキャプテンが妹の面倒見てくれてたんだけど、今年はキャプテン受験でさすがに頼み辛いし、文堂とかも、その日は用事があって無理って言われちゃって……そしたら」 京太郎「そしたら?」 華菜「なんか放課後、キャプテンと図書館で受験勉強する約束してたっぽい清澄の元部長と会って……」 京太郎「…………ふんふむ」 『え、じゃあその日は妹さんだけ家でお留守番なの?このご時世、それはちょっと不安よねー……あ、じゃあ池田さんがよければだけど、うちの須賀君貸してあげるわ!須賀君のことだし、たぶん休みの日は家でカピバラと戯れてるだけだろうし!』 華菜「…………って」 京太郎「あの人が原因かっ、名前が出た時点で予想はしてたけど!つーか、なんで休みの日の行動までバッチリ当てるかなぁ!?」 華菜「あ、ホントに休みの日はカピバラと戯れてるんだ……」 京太郎「ええ、まあ。カピバラ、可愛いですよカピバラ。最近の俺の唯一の癒しです」 華菜「唯一って…………いや、なんとなくこっから先は聞いちゃいけない気がするし」 京太郎「ウフフ、きっとうちのカピバラだけなんですよ、俺のことを必要としてくれてるのは……。結局、ストーリーに必要なのは咲たちだけで、それさえ出てれば―――」 華菜「そっから先は口に出したらダメだし!?」 そんなこんなで、夏の全国大会後、久や美穂子が引退した辺り。 軽く心に傷を負ってる須賀少年に、カピバラ以外の癒しは訪れるのか!……なお話。 某月某日、日曜日。 ―――午前8時28分、池田宅 華菜「………………」(ソワソワ 緋菜「おねーちゃん、なんかソワソワしてるし」 菜沙「もうすぐプリティアのじかんだからたのしみなんだし!」 城菜「ニワトリー、コケコッコー。いぬさんー、ワンワンー。ウサギー、うさぎ」 華菜「いいかー、昨日の夜にも言ったけど、今日はよその学校の人に緋菜たちの面倒見てもらうからな、くれぐれも失礼のないよう気をつけるんだぞ!」 緋菜「だいじょうぶだし!」 菜沙「もんだいないし!」 城菜「そんなちゅういでだいじょーぶ?」 華菜「城菜、お姉ちゃんを不安にさせないでほしいし……」 ――――ピンポーン 華菜「!」 京太郎『おはようございまーす……でいいんだよな、たぶん?』 華菜「来た!」(タタタッ 華菜「おはようだし!悪いけど、今日一日この子たちのこと、よろしく頼むし!」 京太郎「この子たち……って、み、三つ子だったんですか!?」 華菜「あ、あれ、言ってなかったっけ?」 京太郎「聞いてなかったですね、はい……」 華菜「そ、そか……ゴメン」 京太郎「いえ、大丈夫ですよ。それじゃ、どれだけやれるかわかんないですけど、この子たちは俺に任せて、池田さんは町内会の寄り合い、頑張ってきてください!」 華菜「お、おー、任せたし!それじゃ緋菜、菜沙、城菜、そのお兄ちゃんの言うこと聞いて、ちゃんといい子にしてるんだぞ!」 緋菜城「「「はーいだし!」」」 京太郎(綺麗にハモった……三つ子ってスゲー) 京太郎「えーっと、それじゃ……最初は自己紹介した方がいいのかな?俺は須賀京太郎。今日は池田さんに頼まれて、みんなのお世話をしに来ました!」 緋菜「じー」 菜沙「じーー」 城菜「あ、プリティアはじまったしー」 京太郎「えぇー……なに、このアウェー感……」 緋菜「頭、キンキラキンだし……」 菜沙「もしかして、ふりょーとかいうひとだし?」 京太郎「いやいや、これは自慢の地毛でね……」 緋菜「ふりょー……ハッ、もしかすると緋菜たちどこかへじんしんばいばいされちゃうかもだし!」 菜沙「な、なんだってー!それはたいへんだしっ!」 京太郎「え、ちょっと……?」 緋菜「こ、こうなったらやられるまえにやっつけちゃうし!」 菜沙「それがいいし!城菜もてつだってー!」 城菜「あーとーでー……おおー、あたらしいプリティアだしっ、ガンバレー、わるいオオカミさんやっつけちゃうし!」 緋菜「とつげきだしー!」 京太郎「あ、コラ、テーブルの上に乗ったら危ない……って、跳んだらダメだし!?」 菜沙「だいにだん、いくしー」 京太郎「つ、追撃やめ……ギャース!?」 緋菜「おねーちゃんはだませても、緋菜たちはだまされないしっ」 菜沙「うっすぃーフリしても、したごころまるみえだしー」 京太郎「うっすぃーって…………あんな風になれたらむしろ本望だよ、それぇ!」 緋菜「この、このーだしっ」 菜沙「アハハッ、なんかおもしろくなってきたしー」 京太郎「ちょっ、やめ……人の上でピョンピョン跳びはねんのは無し……!」 ――――ドッスンバッタン! 城菜「…………ぷひぃー、プリティアみおわったし。こんしゅーもスタッフいいしごとしてたし…………って、あれー?」 紙袋『…………』(ヤア 城菜「なにこれー?あのにいちゃんがもってきてくれたの?」 京太郎「おっふ……!あ、でもちょっとこの重さに慣れてきたぞ?部活の買い出しにくらべたら、全然屁でもなかった……」 城菜「なかがきになるし……でも、かってにみたらおこられるかもだから、ちょっときいてみるし」 城菜「ねえねえ、にいちゃん。あそこの紙袋、なにはいってるし?」 京太郎「あー、しまったー、荷物運びでゴリゴリになってる肩と背中の間辺りの弱点がバレちゃったぜー……」 緋菜「えい、これでどーだし!」(キャッキャ 菜沙「どーだ、まいったかー!」(キャッキャ 城菜「ねーねー」 京太郎「あー…………あ、ゴメンゴメン。手土産とかいるかなって、昨日お菓子屋に行ってきたんだよ」 城菜「おー、キャップさんとおなじでこまわりきくし」 京太郎「気が利く、だなー。たいしたもんは買ってこなかったんだけど……三人ともプリンって好き?」 緋菜「さ、さっ、さいしょからにいちゃん、いいひとだって緋菜はわかってたし!!」(ズザー 菜沙「な、菜沙だって、ちょっとあそんでほしくてはしゃいじゃっただけだし!!」(ズザザー 京太郎「ハハ……惚れ惚れする手のひら返しだ」 城菜「わーい、プリンだいすきだしー」 京太郎「そーかそーか、じゃあ冷蔵庫に入れといて、おやつの時間に食べようなー」 緋菜沙城「「「はーいだし!」」」 ――――それから数時間後。 華菜「ハアー……ただいまーだし。遅くなってごめん、すぐにご飯作るからー……って」 京太郎「あ、お帰りなさい、池田さん。お疲れ様でした」 華菜「あ、ども…………って、どーしたし、その状況……」 緋菜「にいちゃん、かたぐるまー」(ワラワラ 菜沙「菜沙はたかいたかいがいいし!」(ベタベタ 城菜「ねえねえ、この絵本よんであげるー」(チョコーン 京太郎「いやー……おやつにでも、って買ってきたプリンがとても気に入ったようでして……。食べてからすっかりこんな調子です」 華菜「ゴ、ゴメン、現金な子たちで。ちゃんと毎日、おやつは食べさせてるんだけど……!」(真っ赤 京太郎「アハハッ、俺としてはなついてもらえてラッキーだから、そんなに気にしないでくださいよ」 華菜「そ、そか、ならいいんだけど……」 京太郎「あ、それじゃそろそろ俺は帰りますね。さすがにこれ以上、お邪魔しとくのはいろいろ気が引けますし」 緋菜「えー、にいちゃんかえっちゃうし?」 菜沙「うー、もうちょっとあそんでくしー」 城菜「にいちゃん、絵本ー……」 華菜「………………あ、あのさっ、緋菜たちの面倒見てもらって、お礼もせずにさよならも失礼だし、よ、よかったらなんだけど夕飯、食べてかないか?」 京太郎「え、でも悪いですし……」 華菜「一人分増えるぐらい、どーってことないし!ホントに大丈夫だからさ……うん、迷惑じゃなかったらでいいんだけど……」(オド… 京太郎「………………そ、それじゃ……ごちそうになります」 華菜「お……おう!腕によりをかけて作るし!!」(ニコッ 京太郎(う……なんか知らんけどいい笑顔だな……) …………そんなこんなで食事も終わり。 緋菜「それじゃにいちゃん、バイバイだしー」 菜沙「またきていいし!」 城菜「おみやげ、きたいしてるしー」 華菜「コ、コラ、城菜!?」 京太郎「ハハ、今日みたいに池田さんの手料理ごちそうになれるなら、それもありですね」 華菜「……く、口にあったならよかったし」 京太郎「本当に美味しかったですよ。妹さんたちと遊ぶのも楽しかったし」 華菜「そ、そう……」 京太郎「…………それじゃ、そろそろ俺、帰りますね」 華菜「あ…………あのっ!」 京太郎「ハイ?」 華菜「この辺の道、夜になったら少しわかりにくいから……そ、そこまで案内してやるしっ」 京太郎「え、そうなんですか?あー、じゃあ……お願いします」 華菜「うん、任せるし。ひ、緋菜たちはちゃんと家で待ってるんだぞ、すぐ帰るから。お姉ちゃんがいない時はどーするんだっけ?」 緋菜「ドアにカギかけるし!」 菜沙「ピンポンなったら、だれかきくし!」 城菜「しってるひとだけ、ドアあけてあげるしー」 華菜「よくできました。それじゃ、ホントにすぐ戻ってくるから、おとなしくしてるんだぞ?」 緋菜城「「「はーいだし」」」  

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