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  轟音。 閃光が物理的圧力となって放射され、壁面に亀裂が走り畳が捲くり上がり障子戸を引き裂き窓ガラスを粉砕する。 俺は巴さんとはっちゃんを横に突き飛ばし、残った2人の霞さんと春を引き摺り倒すように床に押し倒す。それぞれから短い悲鳴が上がるが無視。 半瞬遅れて跳ね飛ばされた机が俺の背中を掠めていき、襖を薙ぎ倒しながら廊下へ消えていく。 上半身を起こしながら、光の中心を仰ぎ見る。 そこにはどこか恍惚とした表情を湛えながら、凛然と佇む姫様の姿。 京太郎「神憑き……!?」 驚愕が衝いて出る。 どうして突然。いや、今は理由の詮索は無しだ。 とにかくこの状況をなんとかしなければならない。 畳に手を突きながら立ち上がる。 855 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/26(火) 04:48:04.66 ID:SD0UF1ek0 霞「あら、これはちょっと困ったわね」 頬に手を添え、首を傾げながら霞さんが呟く。 巴「まさかゲームで神様を降ろすなんて」 初美「姫様の頑張り屋さん精神には驚きですよー」 春「黒糖、散らばっちゃった……」 京太郎「ええぇ、なんでみんなそんな呑気なの?」 真面目な自分がなんか照れる。 霞「よくあるのよね」 巴「よくありますね」 初美「よくありますよー」 春「……」コク 上級生3人の意見に首肯する春。 856 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/26(火) 04:48:43.02 ID:SD0UF1ek0 霞「とは言え、確かにこのままにもできないわね。巴ちゃん」 巴「はい。霞さん」 霞さんの声に答え巴さんが自身の巫女装束の袖を弄りながら歩み寄ってくる。 巴「え~っと、はいこれ」 そういって手渡されたのは一枚の呪符。表面には赤字の草書体のような崩した書き方をしておりなんと書かれているかまではわからない。 巴「使い方はわかってますよね?」 京太郎「ええ。まぁ」 歯切れの悪い返事を返す。わかっているのだが、これだけではどうしようもない。 俺は破砕された室内に視線を走らせる。壁から落ちた額縁。散乱した麻雀牌。紫電を上げているテレビ、その下に置かれた物体に目が留まる。 縦11,0cm、横15,0cm、奥行き16,1cmの六面体。ニンテンドーゲームキューブ。 先ほどまでみんなで楽しく「くるくるくるりん」をプレイしていたそのゲーム機の裏面上部に備え付けられた取っ手を掴む。 857 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/26(火) 04:49:55.54 ID:SD0UF1ek0 苦悩の逡巡。仕方なく俺はゲームキューブの天面にお札を貼り付ける。 その瞬間、お札に書かれた文字が赤く発光。効果が正常に作用したことを表す。 これによりゲーム機のプラスチック製の筐体を構成するポリエチレン樹脂の結合が緊密化。全体で一つという単分子のブロックとし、耐久硬度を跳ね上げる。 春「京太郎」 京太郎「ん?」 春「がんばって」 おい、変なフラグ立てるな。 初美「骨は拾ってあげますよー」 京太郎「やめてください」 俺は取っ手を両手で握り、正眼に構える。その先にはまるで水中をたゆたうように装束の裾と結った髪を漂わせている姫様。 京太郎「やっぱこれおかしくない?」 755 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/25(月) 05:49:00.88 ID:aWemuYXE0 強い神様を降ろしてしまい暴走した姫様を、ゲームキューブ片手に鎮圧する京太郎SS ください。 >>755 がんばってみたけどこれ落とし所がわかんないわ
  755 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2013/11/25(月) 05:49:00.88 ID:aWemuYXE0 強い神様を降ろしてしまい暴走した姫様を、ゲームキューブ片手に鎮圧する京太郎SS ください。 >>755 轟音。 閃光が物理的圧力となって放射され、壁面に亀裂が走り畳が捲くり上がり障子戸を引き裂き窓ガラスを粉砕する。 俺は巴さんとはっちゃんを横に突き飛ばし、残った2人の霞さんと春を引き摺り倒すように床に押し倒す。それぞれから短い悲鳴が上がるが無視。 半瞬遅れて跳ね飛ばされた机が俺の背中を掠めていき、襖を薙ぎ倒しながら廊下へ消えていく。 上半身を起こしながら、光の中心を仰ぎ見る。 そこにはどこか恍惚とした表情を湛えながら、凛然と佇む姫様の姿。 京太郎「神憑き……!?」 驚愕が衝いて出る。 どうして突然。いや、今は理由の詮索は無しだ。 とにかくこの状況をなんとかしなければならない。 畳に手を突きながら立ち上がる。 霞「あら、これはちょっと困ったわね」 頬に手を添え、首を傾げながら霞さんが呟く。 巴「まさかゲームで神様を降ろすなんて」 初美「姫様の頑張り屋さん精神には驚きですよー」 春「黒糖、散らばっちゃった……」 京太郎「ええぇ、なんでみんなそんな呑気なの?」 真面目な自分がなんか照れる。 霞「よくあるのよね」 巴「よくありますね」 初美「よくありますよー」 春「……」コク 上級生3人の意見に首肯する春。 霞「とは言え、確かにこのままにもできないわね。巴ちゃん」 巴「はい。霞さん」 霞さんの声に答え巴さんが自身の巫女装束の袖を弄りながら歩み寄ってくる。 巴「え~っと、はいこれ」 そういって手渡されたのは一枚の呪符。表面には赤字の草書体のような崩した書き方をしておりなんと書かれているかまではわからない。 巴「使い方はわかってますよね?」 京太郎「ええ。まぁ」 歯切れの悪い返事を返す。わかっているのだが、これだけではどうしようもない。 俺は破砕された室内に視線を走らせる。壁から落ちた額縁。散乱した麻雀牌。紫電を上げているテレビ、その下に置かれた物体に目が留まる。 縦11,0cm、横15,0cm、奥行き16,1cmの六面体。ニンテンドーゲームキューブ。 先ほどまでみんなで楽しく「くるくるくるりん」をプレイしていたそのゲーム機の裏面上部に備え付けられた取っ手を掴む。 苦悩の逡巡。仕方なく俺はゲームキューブの天面にお札を貼り付ける。 その瞬間、お札に書かれた文字が赤く発光。効果が正常に作用したことを表す。 これによりゲーム機のプラスチック製の筐体を構成するポリエチレン樹脂の結合が緊密化。全体で一つという単分子のブロックとし、耐久硬度を跳ね上げる。 春「京太郎」 京太郎「ん?」 春「がんばって」 おい、変なフラグ立てるな。 初美「骨は拾ってあげますよー」 京太郎「やめてください」 俺は取っ手を両手で握り、正眼に構える。その先にはまるで水中をたゆたうように装束の裾と結った髪を漂わせている姫様。 京太郎「やっぱこれおかしくない?」 がんばってみたけどこれ落とし所がわかんないわ

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