「h4-25c」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
h4-25c - (2012/08/14 (火) 23:07:49) の最新版との変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
―――突然入った一本の電話
『あのキンモクセイな』
『ちょっと前に枯れてしまったらしいんよ』
―――京太郎の脳裏を過ぎる、あの時の言葉
『余命宣告でもされたら』
『好きなもんぎょーさん食うたるわ』
―――そして、怜から告げられた言葉とは―――
『3ヶ月やって…』
―――物語は急転直下
京太郎はその時何を思うのか
そして、何が出来るのか―――
『いっぱい…いっぱい思い出作ろうな』
――― 怜外伝・最終幕~エピローグ~ ―――
今晩公開予定
『なぁ京ちゃん
生まれ変わりって信じる?』
※第三部から数年後
京太郎「お手伝いありがとうございましたー!」
モブ朗「ははっ、いいよいいよ、ついでだったし」
京太郎「今度、社食奢りますから!」
モブ朗「楽しみにしてるよ」キラッ
モブ田「ちょっとずるいし!カナちゃんにも奢れし!」
京太郎「ははは…社食で良ければ…」
モブ田「高級ホテルディナーでいいし!美女とお食事なんて、お釣りが来るぐらいだし!」ドヤァ
京太郎「んじゃ、お疲れ様でしたー」スタスタ
「モ モチロン ソノアトハ… ッテ!ムシスンナ!」
「イケダサン モウ アキラメナヨ…」
「ニャ!ニャンノコトダシ!?」
……
京太郎(モブ田先輩、そろそろ落ち着いてくれないかな…)
京太郎(しかし、モブ朗先輩、優しいし女子にも人気あるのに、なんで彼女作らないんだろう?)
京太郎(理想が高い…ってわけでもなさそうなのになあ)
京太郎(もしかして、あっち系の趣味があったりして…)
京太郎(って、ないない)ハハハ
京太郎(でもスキンシップが多いような?)
京太郎(…)ゾクッ
京太郎(ひ、人を悪し様に勘ぐるのは良くないよな…)
---------
ヴィーン ヴィーン
京太郎(ん?電話…せーちゃんからだ)ピッ
京太郎「はい、もしもし」
『おー、京ちゃん元気かー?』
京太郎「元気だよ、急にどうしたんだ?」
『いやあ、気になることがあってな』
京太郎「ん?」
『最近、怜の調子はどうや?』
京太郎「うーん、そういやちょっと顔色悪かったような」
京太郎「本人は何とも無いって言ってるけどな…」
『うーん…そないか…』
『いや、実はな…』
『あのキンモクセイな』
『ちょっと前に枯れてしまったらしいんよ』
京太郎「え…」
『そんで、気になって昼間京ちゃん家に電話してみたんやけど』
『怜出んかったし、ケータイも電源入って無くてな』
『そいで、倒れてるかもって思うて…』
京太郎「せーちゃん悪い!後でまた電話する!」
『ちょっ、京ちゃ』ピッ
京太郎(怜っ!怜っ…!)
---------
~京太郎達の家~
京太郎「トキィー!!」ガチャッ
トテテテ
怜「お帰りにゃん♪」
京太郎「」
怜「?」
怜「お帰りにゃん♪」
京太郎「えっ」
怜「どうしたにゃん?」
京太郎「なにそれ?」
怜「この間、ネコちゃんごっこしたときのネコミミ」ピコピコ
怜「と、首輪にゃん?」チリン
京太郎「い、いや…」
怜「あ、ワンちゃんのほうが良かった?」
京太郎「違くて…」
怜「メイドさん?お医者さん?でもあれ白衣と聴診器は京ちゃ」
京太郎「じゃ、じゃなくて!なんでそんなお出迎えなのかなと!」
怜「え、京ちゃん変態やから、こういうの好きかなって」
京太郎「なにそれひどい」
怜「ごめん…」
京太郎「いや、好きだけどさ…///」
怜「そうやろ…?///」
---------
京太郎「でも変態は酷いなあ」
怜「変態やん?」
京太郎「ぐっ…そっちもノリノリだったくせに…」
怜「そ、そら、京ちゃんが喜んでくれるんやから…嬉しいやん…///」モジモジ
京太郎「…///」
怜「…////」
京太郎「…/////」
怜「あと、ちょっと楽しかったし…//////」
京太郎「…///////」
京太郎「と、怜ー!」ガバッ
怜「あっ…ちょ…あかんて、こんな所で…」
京太郎「よいではないかーよいではないかー」サワサワ
怜「…んんっ…だめっ…」
京太郎「可愛いよ…怜」チュッ チュッ
怜「…あっ…ん…せやから…」
怜「駄目やって言うとるやろーっ!」スパーン
京太郎「ぐはっ!」
怜「はぁはぁ…落ち着いた?」
京太郎「はい…すみません…」ジンジン
怜「ったく、誰かに見られてたらどうするんや」
京太郎「いや、二人きりだし大丈夫だろ」
怜「せやけど、誰かに読まれてるかも知れんやろ?」
京太郎「読ま…えっ?」
---------
怜「ま、ご飯冷めてまうし、早よ食べよ?」
京太郎「はーい」
---------
~ダイニングルーム~
京太郎「うおっ豪華だな!」
怜「今日は頑張って作ってみたよ」ドヤァ
京太郎(うーん、でも今日は特に記念日でも無いよな?)
怜「どないしたん?早よ食べよ?」
京太郎「お、おう!」
京太郎(ま、いっか)
怜「あと、ちょっと話あるから、食べながらでええから聞いて」
京太郎「なんだろ?深刻な話」
怜「うん…」
---------
怜「実はな、ここ最近調子悪かったんよ」
====
『あのキンモクセイな』
『ちょっと前に枯れてしまったらしいんよ』
====
京太郎「っ…」ドクン
怜「でな、今日病院行ってきたんやけどな」
====
怜「まあ、余命宣告でもされたら、好きなもんぎょーさん食うたるわ」ハハハ
京太郎(あんま笑えんぞそれ…)
====
京太郎(ま、まさか…)ドクン
怜「京ちゃん?京ちゃん聴いとる?」
京太郎「あ、ああ」ドクン ドクン
怜「3ヶ月やって…」
京太郎(そ、そんな…怜…)
---------
京太郎「ぐっ…」ポロッ
怜「京ちゃん泣いとるん…?」
京太郎「うっ…うっ」ポロポロッ
怜「京ちゃん…」ウルッ
京太郎「いっぱい…いっぱい思い出作ろうな」
怜「うん…せやな…」ウルウル
京太郎「でも、やっぱり納得できない…」
怜「えっ?」
京太郎「怜…俺を残して…いかないでくれぇ…!」ポロポロ
怜「へ?なに言うとんの?」
京太郎「…だっでざっぎ余命3ヶ月って…」グスグス
怜「余命なんて言うとらんやろ…」ポカッ
京太郎「いてっ、えっ」
怜「むしろ増える方やで…///」
京太郎「ええっ」
怜「妊娠や、妊娠3ヶ月…///」
京太郎「…」
怜「嬉し泣きやと思うたわ。ウルッときて損した…」
京太郎「うっ…」
京太郎「うあぁぁっ」ポロポロ
京太郎「やったー!でかした怜ィー!」ダキッ
怜「ちょっ…苦しいって京ちゃん…///」
……
怜「おちついた?」
京太郎「さっきさ」
怜「うん?」
京太郎「せーちゃんから電話あって」
怜「うん」
京太郎「あのキンモクセイ枯れちゃったって…」
怜「あぁ…そうなんや。きっと天寿をまっとうしたんやね…」
京太郎「だな…」
怜「ああそか、せやから私が死んでまうと思うたん?」
京太郎「うん…」
怜「大丈夫やで、京ちゃん。私はかえって合点がいったわ」
京太郎「え?」
怜「あの子はもうすぐ生まれ変わるんやって」ニコッ
---------
怜「なぁ京ちゃん、生まれ変わりって信じる?」
京太郎「うーん、信じがたいけど、あれば良いなって思う」
怜「私の体質のせいやけど、私達って頑張ってもなかなかデキなかったやろ?」
京太郎「うん、だから今すごく嬉しいよ」
怜「それで、このタイミングで枯れたって聞いて」
怜「ああ、あの子は…この子は、私のお腹の中に来てくれたんやなって」
京太郎「…」
怜「私が死にかけた時も…」
怜「あの子はきっと私達の子になりたくて…」
怜「いや、なるって知ってたんやろね」
怜「せやからきっと、ちょっとだけ力を貸してくれたんよ」
京太郎「そういうの、夢があっていいかもな」
「ふふっ、京ちゃんも案外もう会うとるかも知れんで?」
「あの」
キ ノ セ イ
「『樹の精』に」
おわり
―――突然入った一本の電話
『あのキンモクセイな』
『ちょっと前に枯れてしまったらしいんよ』
―――京太郎の脳裏を過ぎる、あの時の言葉
『余命宣告でもされたら』
『好きなもんぎょーさん食うたるわ』
―――そして、怜から告げられた言葉とは―――
『3ヶ月やって…』
―――物語は急転直下
京太郎はその時何を思うのか
そして、何が出来るのか―――
『いっぱい…いっぱい思い出作ろうな』
――― 怜外伝・最終幕~エピローグ~ ―――
今晩公開予定
『なぁ京ちゃん
生まれ変わりって信じる?』
※第三部から数年後
京太郎「お手伝いありがとうございましたー!」
モブ朗「ははっ、いいよいいよ、ついでだったし」
京太郎「今度、社食奢りますから!」
モブ朗「楽しみにしてるよ」キラッ
モブ田「ちょっとずるいし!カナちゃんにも奢れし!」
京太郎「ははは…社食で良ければ…」
モブ田「高級ホテルディナーでいいし!美女とお食事なんて、お釣りが来るぐらいだし!」ドヤァ
京太郎「んじゃ、お疲れ様でしたー」スタスタ
「モ モチロン ソノアトハ… ッテ!ムシスンナ!」
「イケダサン モウ アキラメナヨ…」
「ニャ!ニャンノコトダシ!?」
……
京太郎(モブ田先輩、そろそろ落ち着いてくれないかな…)
京太郎(しかし、モブ朗先輩、優しいし女子にも人気あるのに、なんで彼女作らないんだろう?)
京太郎(理想が高い…ってわけでもなさそうなのになあ)
京太郎(もしかして、あっち系の趣味があったりして…)
京太郎(って、ないない)ハハハ
京太郎(でもスキンシップが多いような?)
京太郎(…)ゾクッ
京太郎(ひ、人を悪し様に勘ぐるのは良くないよな…)
---------
ヴィーン ヴィーン
京太郎(ん?電話…せーちゃんからだ)ピッ
京太郎「はい、もしもし」
『おー、京ちゃん元気かー?』
京太郎「元気だよ、急にどうしたんだ?」
『いやあ、気になることがあってな』
京太郎「ん?」
『最近、怜の調子はどうや?』
京太郎「うーん、そういやちょっと顔色悪かったような」
京太郎「本人は何とも無いって言ってるけどな…」
『うーん…そないか…』
『いや、実はな…』
『あのキンモクセイな』
『ちょっと前に枯れてしまったらしいんよ』
京太郎「え…」
『そんで、気になって昼間京ちゃん家に電話してみたんやけど』
『怜出んかったし、ケータイも電源入って無くてな』
『そいで、倒れてるかもって思うて…』
京太郎「せーちゃん悪い!後でまた電話する!」
『ちょっ、京ちゃ』ピッ
京太郎(怜っ!怜っ…!)
---------
~京太郎達の家~
京太郎「トキィー!!」ガチャッ
トテテテ
怜「お帰りにゃん♪」
#image(http://www34.atwiki.jp/kyotaross/?cmd=upload&act=open&page=h4-25c&file=i0908263-1367237415.jpg)
京太郎「」
怜「?」
怜「お帰りにゃん♪」
京太郎「えっ」
怜「どうしたにゃん?」
京太郎「なにそれ?」
怜「この間、ネコちゃんごっこしたときのネコミミ」ピコピコ
怜「と、首輪にゃん?」チリン
京太郎「い、いや…」
怜「あ、ワンちゃんのほうが良かった?」
京太郎「違くて…」
怜「メイドさん?お医者さん?でもあれ白衣と聴診器は京ちゃ」
京太郎「じゃ、じゃなくて!なんでそんなお出迎えなのかなと!」
怜「え、京ちゃん変態やから、こういうの好きかなって」
京太郎「なにそれひどい」
怜「ごめん…」
京太郎「いや、好きだけどさ…///」
怜「そうやろ…?///」
---------
京太郎「でも変態は酷いなあ」
怜「変態やん?」
京太郎「ぐっ…そっちもノリノリだったくせに…」
怜「そ、そら、京ちゃんが喜んでくれるんやから…嬉しいやん…///」モジモジ
京太郎「…///」
怜「…////」
京太郎「…/////」
怜「あと、ちょっと楽しかったし…//////」
京太郎「…///////」
京太郎「と、怜ー!」ガバッ
怜「あっ…ちょ…あかんて、こんな所で…」
京太郎「よいではないかーよいではないかー」サワサワ
怜「…んんっ…だめっ…」
京太郎「可愛いよ…怜」チュッ チュッ
怜「…あっ…ん…せやから…」
怜「駄目やって言うとるやろーっ!」スパーン
京太郎「ぐはっ!」
怜「はぁはぁ…落ち着いた?」
京太郎「はい…すみません…」ジンジン
怜「ったく、誰かに見られてたらどうするんや」
京太郎「いや、二人きりだし大丈夫だろ」
怜「せやけど、誰かに読まれてるかも知れんやろ?」
京太郎「読ま…えっ?」
---------
怜「ま、ご飯冷めてまうし、早よ食べよ?」
京太郎「はーい」
---------
~ダイニングルーム~
京太郎「うおっ豪華だな!」
怜「今日は頑張って作ってみたよ」ドヤァ
京太郎(うーん、でも今日は特に記念日でも無いよな?)
怜「どないしたん?早よ食べよ?」
京太郎「お、おう!」
京太郎(ま、いっか)
怜「あと、ちょっと話あるから、食べながらでええから聞いて」
京太郎「なんだろ?深刻な話」
怜「うん…」
---------
怜「実はな、ここ最近調子悪かったんよ」
====
『あのキンモクセイな』
『ちょっと前に枯れてしまったらしいんよ』
====
京太郎「っ…」ドクン
怜「でな、今日病院行ってきたんやけどな」
====
怜「まあ、余命宣告でもされたら、好きなもんぎょーさん食うたるわ」ハハハ
京太郎(あんま笑えんぞそれ…)
====
京太郎(ま、まさか…)ドクン
怜「京ちゃん?京ちゃん聴いとる?」
京太郎「あ、ああ」ドクン ドクン
怜「3ヶ月やって…」
京太郎(そ、そんな…怜…)
---------
京太郎「ぐっ…」ポロッ
怜「京ちゃん泣いとるん…?」
京太郎「うっ…うっ」ポロポロッ
怜「京ちゃん…」ウルッ
京太郎「いっぱい…いっぱい思い出作ろうな」
怜「うん…せやな…」ウルウル
京太郎「でも、やっぱり納得できない…」
怜「えっ?」
京太郎「怜…俺を残して…いかないでくれぇ…!」ポロポロ
怜「へ?なに言うとんの?」
京太郎「…だっでざっぎ余命3ヶ月って…」グスグス
怜「余命なんて言うとらんやろ…」ポカッ
京太郎「いてっ、えっ」
怜「むしろ増える方やで…///」
京太郎「ええっ」
怜「妊娠や、妊娠3ヶ月…///」
京太郎「…」
怜「嬉し泣きやと思うたわ。ウルッときて損した…」
京太郎「うっ…」
京太郎「うあぁぁっ」ポロポロ
京太郎「やったー!でかした怜ィー!」ダキッ
怜「ちょっ…苦しいって京ちゃん…///」
……
怜「おちついた?」
京太郎「さっきさ」
怜「うん?」
京太郎「せーちゃんから電話あって」
怜「うん」
京太郎「あのキンモクセイ枯れちゃったって…」
怜「あぁ…そうなんや。きっと天寿をまっとうしたんやね…」
京太郎「だな…」
怜「ああそか、せやから私が死んでまうと思うたん?」
京太郎「うん…」
怜「大丈夫やで、京ちゃん。私はかえって合点がいったわ」
京太郎「え?」
怜「あの子はもうすぐ生まれ変わるんやって」ニコッ
---------
怜「なぁ京ちゃん、生まれ変わりって信じる?」
京太郎「うーん、信じがたいけど、あれば良いなって思う」
怜「私の体質のせいやけど、私達って頑張ってもなかなかデキなかったやろ?」
京太郎「うん、だから今すごく嬉しいよ」
怜「それで、このタイミングで枯れたって聞いて」
怜「ああ、あの子は…この子は、私のお腹の中に来てくれたんやなって」
京太郎「…」
怜「私が死にかけた時も…」
怜「あの子はきっと私達の子になりたくて…」
怜「いや、なるって知ってたんやろね」
怜「せやからきっと、ちょっとだけ力を貸してくれたんよ」
京太郎「そういうの、夢があっていいかもな」
「ふふっ、京ちゃんも案外もう会うとるかも知れんで?」
「あの」
キ ノ セ イ
「『樹の精』に」
おわり