【天使のかおり】 「そろそろかな……緊張するなぁ」 京太郎がそわそわしながら玄関で待っていると、チャイムの音が鳴った。 京太郎が扉を開けると、眼鏡をかけた少女が微笑みながら扉の前で立っていた。 「遅くなってすいません、京太郎君」 「いえ、よく来てくれました佳織さん!」 彼女の名前は妹尾佳織、鶴賀学園の麻雀部に所属する少女である。 京太郎と佳織は麻雀の県大会で知り合ったのがきっかけで、毎日のようにデートをしている。 そして今日、ついに京太郎は佳織を自分の家に招待する事となった。 「じゃあ、あがってください佳織さん」 「は……はい!お邪魔します…」 佳織はモジモジしながら玄関へと入ってゆく。 (さて…どうしようかな) 京太郎は彼女を家に呼んだ事に対して、内心ではドキドキしている。 通常、恋人を自分の部屋に呼んだ時――やる事は決まっているだろう。 しかし、京太郎は『出来たらいいな』程度に思っておらず、行動を起こすつもりはないようである。 「ここが京太郎君の部屋なんですね…」 「ハハハ…汚い部屋ですけど、遠慮せずに座ってください」 京太郎の言葉に促されるように佳織はベッドの上に座る、京太郎も緊張しながらも彼女の隣に座った。 「…………………」 沈黙した嫌な空気が流れる。 このままではまずい、そう思った京太郎はこの状況を打破するために佳織に話しかける。 「きょ…今日は来てくれて本当にありがとうございます佳織さん…」 「い…いえ…京太郎君が家に招待してくれた時はびっくりしてしまいましたけど……本当に嬉しいです…」 「ハハハ…そう言われると恥ずかしいですよ」 「あの…今、家には京太郎君しかいないんですか?」 「そ、そうですね!両親は今、旅行に出かけていて当分は一人なんですよ~!」 「そ…そうなんですか…」 「だから佳織さんを家に呼んだんですけどね…ハハハハハ」 「ふぇっ?」 「…………!な、なんでもありません!今の言葉は忘れてください!」 京太郎は慌てふためきながら、手を横に振る。 (何を言っているんだ俺は?馬鹿野郎、これじゃあ佳織さんに下心を持って部屋に呼んだと思われるじゃねーか!) 京太郎は心の中で自分を罵倒する。 再び沈黙した空気が部屋を支配する、京太郎は改めて自分の不甲斐なさに肩を落とした。 (自分から呼んでおいて、こんなんじゃあ佳織さんもがっかりしているだろうな…) ため息を吐きながら京太郎は立ち上がる。 「ちょっとトイレに行って来ますね…」 「は……はい」 扉に向かう京太郎を見つめながら佳織は小さな声で呟いた。 「京太郎君………私」 「はぁ…本当に俺は情けない男だぜ」 京太郎は自分を責めながら扉を開けた。 「すいません、一人にしてしまって佳織さ――」 京太郎の言葉が止まる。ブレザーを脱いだ佳織が自分のベッドの上で横になっていたからである。 「か、佳織さん!?何をしているんですか!」 動揺している京太郎とは対照的に、佳織は落ち着いた様子で京太郎を見つめている。 「京太郎君……私なら…良いよ」 「へ……?」 「京太郎君は嫌なの…?」 「と、とんでもありません!嫌だなんて…」 京太郎が否定するように首を横に振ると、佳織は嬉しそうな表情で目を細める。 「じゃあ……来て」 「は……はい」 佳織に誘われるまま、京太郎はベッドの上に移動する。 「じゃあ…いきますよ」 「う……うん」 佳織は小さく返事をするとゆっくりと瞳を閉じた。京太郎はゴクリと鳴らして、自分の唇を彼女の唇に寄せた。 そして二人の唇が重なり合おうとした時――。 ピリリリリ!ピリリリリ! 「うおっ!?」 携帯の着信音が部屋中に響き渡る、その音に思わず京太郎は顔を上げてしまった。 「ご、ごめんなさい!私の携帯みたいですね!」 佳織は身体を起こすと、ブレザーの中にある携帯を手に取った。 「あ……うん……大丈夫……分かったから……また明日………それじゃあ…」 佳織は携帯を切ると、申し訳なさそうに京太郎の方に顔を向ける。 「ごめんなさい……お母さんから電話が来ちゃって…電源を切っておいた方が良かったですね…」 「い、いえ……大丈夫ですよ」 「じゃあ……続きをしよう…京太郎君…」 「は、はい……」 佳織は小さく微笑みながらゆっくりと京太郎の方に近づくと、彼の腕にすがりついてきた。 なんとも言えない柔らかい感触が京太郎の腕に伝わる。 京太郎が自分の肩に顔を埋める佳織の髪の毛をそっと撫でると、ほんのりと甘いシャンプーの香りが鼻腔をくすぐる。 京太郎が彼女の顔を少し上に向けさせると、佳織少しは戸惑いながらも静かに目を閉じた。 京太郎は吸い寄せられるように、桜色をした佳織の唇にそっと顔を寄せていった。 「んっ……!」 小さく柔らかな唇の感触。その唇の間から、くぐもったような呼吸が洩れる。 甘酸っぱい彼女の香りに、京太郎の興奮は徐々に高まっていく。 佳織を抱き締めながら、京太郎はゆっくりと舌先を彼女の中に差し入れてみた。 「う………んんっ……」 佳織は小さく声を漏らしたが、やがておずおずと唇を開いて、京太郎の舌を受け入れた。 れちゃ…れちゃ…と二人の舌が音を立てて絡み合う。 そんな熱いキスに酔いながらも、京太郎は抱き締めていた腕をそっと外し、佳織の大きな胸に手を這わせた。 「あんっ!?」 そんな京太郎の行為にびっくりしたように佳織は唇を離し、熱い吐息を弾ませる。 「す、すいません!つい…」 京太郎は自分がやってしまった事を謝りながら、すぐに手を引っ込めた。 「ううん……ちょっとびっくりしただけだから……もっとしていいよ…」 佳織は大胆に甘える様子で京太郎に身体を寄せて、京太郎の手をとって自分の胸に導いた。 「んっ…!」 佳織の唇から甘い声が漏れる。京太郎はそんな彼女の姿に興奮しながらも、胸の膨らみを手のひらで餅をこねる様にゆっくりと揉んでゆく。 「京太郎君……直接触っていいよ…」 「は、はい…分かりました」 京太郎が彼女のシャツのボタンを外してゆくと、ピンクのブラジャーが京太郎の目の前に表れた。 「じゃあ…脱がしますよ」 京太郎の言葉に佳織は無言で首を縦に振った。それを見た京太郎はゆっくりとブラジャーのホックを外すとプルン…と大きな胸が揺れた。 (すげぇ……こんなに大きかったんだ…) 京太郎はまじまじと露になった佳織の胸を眺める。 「そ…そんなに見ないでください…恥ずかしいですよぉ…」 佳織は頬を赤く染めながら京太郎の顔を見つめる。 「す…すいません……じゃあ…触りますよ…」 「うん……」 京太郎はふぅっと深呼吸をすると、両手を彼女の胸の上へと移動させる。 「あん…!」 京太郎は手に力を入れながら乳房を揉みしだいていく。 ゴムマリの様な弾力を持つ胸が京太郎の手の中で複雑に形を変えていった。 「はぁ……んっ、ああ……」 佳織は目を閉じながら京太郎の手の動きに合わせて甘い声をあげる。 京太郎は佳織の胸に顔を近づけて、前へと突き出した乳首をチュッと軽く吸った。 「ああんっ!?」 京太郎は乳首を口の中へ入れ、チュウチュウと吸い上げてゆく。 「ふわぁ…!いいよぉ……もっとぉ…!」 京太郎の頭を撫でながら佳織は喘ぎ続ける。やがて京太郎は乳首を口から離し、佳織のスカートの中に手をかけた。 「あ、あの…京太郎君……そこは…」 「俺は……佳織さんの全てが見たいんです…」 「でも…恥ずかしいよぉ…」 口では恥ずかしいと言いながらも、京太郎がピンクの下着を膝まで押し下げ、指先が柔らかな恥毛に触れても、佳織は抵抗しなかった。 京太郎は佳織のむっちりとした太股に手をかけてゆっくりと足を開かせた。 綺麗な太股のつけ根に、彼女の割れ目が秘めやかな熱気をこもらせている。 京太郎はすぐに閉じそうになる佳織の両脚を押さえながら、指先を使って割れ目を左右に割り開いた。 「ああっ、見ないでぇ…見ないでくださいぃぃ…」 佳織は顔をおおった指の間から囁いたが、京太郎はその言葉を無視して綺麗な桜色をした割れ目の内側に視線を這わせていった。 いやらしい蜜を滲ませ、艶やかな光を帯びたクリトリスが包皮の下から顔を覗かせている。 「凄い…佳織さんのアソコ、こんなに濡れていますよ…」 京太郎は指先で佳織が滲ませている愛液をすくい取り、彼女の目の前で見せつける。 「ううっ……あっ…ああっ…!そんなぁ……恥ずかしいよぉ…」 佳織は京太郎の割れ目を擦りあげる指先の動きに合わせながら、ピクンピクンと薄桜色に染まる肌を波立たせる。 「舐めても…いいですか?」 佳織の恥じらう様子があまりにも可愛いので、もっと反応を楽しみたくなった京太郎は、わざと彼女の耳元でそう囁いてみた。 「やぁ…汚いから駄目ですぅ…」 京太郎の予想通り、佳織はいやいやする様に顔を横に振る。 「舐めて綺麗にしてあげますよ…」 京太郎は興奮で背中をゾクゾクさせながら、佳織の秘所に顔を近付けていった。 クリトリスにそっと唇を押しつけた途端。 「はああっ…!いやぁ!」 初めての刺激を受けた佳織は、内股に力が入り京太郎の両頬をぎゅっと挟みつけた。 けれども京太郎はそんな事も気にせずに、舌を使って割れ目を舐めあげてゆく。 「んあああんっ!だ、だめぇぇぇ!」 京太郎が舌を動かすたびに奥から染み出してくる愛液が彼の舌を濡らす。 「うっ……ああああん!」 舌先が固く突き出たクリトリスに触れると、佳織は電気に痺れたようにビクンと大きく身体を震わせた。 「気持ち…良いですか?」 「うん……凄く気持ちいいよぉ…」 佳織は大きな胸を上下し、ハァ…ハァ…と甘い吐息を弾ませながら京太郎の問いに答える。 そんな彼女の様子を見ながら京太郎は指先に愛液を絡ませて、割れ目の中へそっと差し入れていった。 「あうう…!んううっ…!」 膣内に入れた指を内壁に沿わせるように動かすと、佳織は切ない表情を浮かべながら喘ぎ声をあげた。 佳織の膣内は温かく、柔らかな感触が京太郎の指にねっとりとまとわりついてくる。 「こういうのは……初めてですか?」 「う、うん……怖いから、指は入れた事ないの…」 佳織は顔を赤らめながら頷いた。京太郎は佳織とキスをしたまま指先を使って、彼女の割れ目の中をいじってゆく。 「あの……佳織さん……俺、もう…」 京太郎はすっかり固く勃起したモノを佳織の目の前に見せ付ける。 「こ……これが京太郎君の…!」 京太郎の勃起したモノを佳織は感嘆の声をあげながらまじまじと眺める。 (なんだかすげぇ…恥ずかしい) 京太郎は顔を恥ずかしさのあまり、顔を俯かせてしまった。 「その……俺、佳織さんの中に…」 「いいよ……私も京太郎君と一つになりたい…」 佳織はニッコリと微笑み、両手を京太郎の方へと開ける。 そして京太郎は佳織の両脚を抱えあげ、固く勃起しているモノに手を添えて角度を合わせた。 モノの先端を割れ目に押し当て、グッと腰に力を入れて沈み込ませていく。 「あうう……!」 京太郎のモノの先端が割れ目に潜り込むと、佳織は短く喘いで身体を弓なりに反らせた。 「だ…大丈夫ですか?痛いんだったらやめますけど…」 「へ…平気だよ……心配しないで…」 京太郎の問いに苦しそうに笑いながらも、佳織は首を横に振る。 京太郎も襲ってくる快感に耐えながら、そのまま奥深くまでゆっくりと腰を落としてゆく。 「ああっ……うっ!」 京太郎のモノは佳織の狭い温かな柔肉に埋め込まれ、やがてピタリと肌が重なった。 (うわ、すげぇ……締まる…!) 自慰なんかでは絶対に得られる事はない快感に身体を震わせる京太郎。 佳織の方はというと、処女を喪失した感覚に言葉を失っているようだ。 そんな彼女を京太郎は気遣い、モノを根元まで押し込んだまましばらく動かずに彼女の膣内の感触を味わっていた。 「動きますよ……」 快感に耐えられなくなった京太郎は佳織の耳元で小さく呟きながら、ゆっくりと腰を振り始める。 「あううっ…!」 「す、すいません!やっぱり痛かったですか?」 京太郎が動きを止めると、佳織は汗ばむ顔で 「大丈夫だよ…」 と頷き返した。 佳織の了解を得た京太郎は腰の動きを再開させたが、やはり初めてだったためか、佳織のアソコの中はかなりキツイ状態のようである。 「はうう……んああっ!」 溢れ出る愛液を潤滑油にして何度も腰を振りながら、京太郎は全身を駆け巡る快感に身を震わせた。 「うっ、ううっ、はぁ…ああんっ!」 徐々に腰のスピードをあげると、佳織は辛そうな表情を見せながらも、甘い吐息を漏らし始めた。 そのうちアソコの中が馴染んできたのか、動かせるスピードがあがり、それにつれて二人を襲う快感も高まってきた。 「辛くないですか?」 「うん…!痛みが治まって来ましたから……京太郎君ね動きたいように動いていいよ…」 京太郎の首にまわした腕にギュッと力を入れながら佳織はそう言って微笑んだ。 それはまるでこの世に舞い降りた天使の様に見え、京太郎は一気に達してしまいそうだった。 突きあげる快感が京太郎を絶頂へと誘っていく。 京太郎は射精に向けて、さらに腰を振るスピードをあげた。 「はぁぅんっ!ああっ!すごいっ、すごいよぉ!」 部屋の中では二人の荒い呼吸音と、繋がった部分から聞こえるくちゃ、くちゃ、といういやらしい水音だけが響いている。 しばらくの間、京太郎は一心不乱に腰を動かし続けたが今までとは違う感覚が襲ってきた。 どうやら絶頂が近いらしい。 「すいません……そろそろ出そうです!」 京太郎は顔を歪ませながら絶頂が近い事を佳織に伝える。 「いいよぉ、出して京太郎くん!このまま中に出してぇ!」 佳織は京太郎の身体を抱き締めたま、腰にまわした足に力を込める。 京太郎は膣内に射精する事を躊躇したが佳織の涙を流しながら喘ぐのを見て、そんな戸惑いも一瞬で吹き飛んだ。 「あ……!出る…でる!」 ついに絶頂を向かえた京太郎は佳織の中に思いっきり射精をする。 どびゅ……びゅっ…びゅっ… 今までの人生の中で一番の快感に京太郎は身体を大きく震わせた。 「ああっ…ああああああああぁぁぁ!」 京太郎の射精に佳織の方も絶頂を向かえたらしく、ビクンビクンと大きく身体を痙攣させる。 長い射精が終わり、京太郎がモノを割れ目から抜くと白い液体がアソコからトロリと溢れ出てくる。 精を出し尽くした京太郎は肩で息をしながらグッタリと佳織の身体の上へと倒れこんだ。 そんな京太郎はそっと受け止めながら幸せそうな表情で佳織は呟いた。 「大好きだよ……京太郎君…」 京太郎と佳織はベッドに横になりながらお互いの顔を見つめる。 「その……今さら聞くのもなんですけど……本当に俺で良かったんですか?」 「えっ?何がですか?」 「その……佳織さんなら俺よりももっと良い男の人と付きえ……うぷっ」 京太郎の話を遮る様に佳織はチュッと京太郎にキスをする。 「京太郎君だから……いいんだよ?私は京太郎君に出会えて幸せなんですから……」 佳織は自分の眼鏡を外して京太郎の顔にかけるとニッコリと微笑んだ。 「京太郎君………愛しています…この世界の誰よりも…」