乙 一「あ、京太郎く~ん。」 京太郎「お、こんにちは。一さん。こんな所で会うとは奇遇ですね。」 一「そうだね。あまり清澄の方には寄らないからね。」 京太郎「あぁー。もしかして、和とかに用事ですか?」 一「うぅん。違うよ。ちょっとした私用かな。あ、そうだ京太郎くんは今夜暇かな?」 京太郎「今晩ですか?まぁ、暇っちゃぁ暇ですね。両親も遅いですし。」 一「そっかぁ。お邪魔しても良いかな?」 京太郎「寧ろお願いしたいぐらいですね。」 京太郎「あんなに穏やかだったのにどうしてこうなった!?」 一「フフ。もう逃げられないよ。」 京太郎「ジリジリ寄って来ないでください。」 一「大丈夫。痛くはしないから。」 京太郎「嘘だッ!」 一「嘘じゃないよ。痛く“は”しないから。ね?」 京太郎「ふぅ。三十六計逃げるに如かず。」 一「逃がさないよ。」 一「フフッ。つっかまーえたー。」 京太郎「何する気ですか?」 一「練習だよ?」 京太郎「それは何の練習ですか?」 一「プロレスだよ? 最初はね。(ボソッ)」 京太郎「最初はって言ったぁ!?」 一「違う“プロレス”もしたくないのかな?京太郎くんは?」 京太郎「…………お願いします」 カンッ