京太郎「ほうほう、これはこれは……」スッスッ まこ「なーにケータイいじっとるんじゃおまえさんは。ワシらは卓についとるとゆーに」 京太郎「あー、すいません。開発してるアプリのモニターを龍門渕さんに頼まれまして」 和「アプリのモニターですか?」 優希「ひょっとしてタコスか!?タコスのアプリか!?」 京太郎「どんなアプリだよそれぇ!?麻雀を組み込んだソーシャルゲームだよ」ホレ 和「……よく見かけるタイプのものですね」 久「まぁ少なからず似たものにはなっていくわよねー、この手のもの」 京太郎「いやこれはけっこー凝った作りしてますよ。カードの絵柄は綺麗だし、組み合わせで良い配牌や手が作りやすくなりますし」 久「なるほどね、麻雀とソシャゲーの良いとこ取りね」 京太郎「後は……、そうだ咲。ちょっと来てくれ」チョイチョイ 咲「え?いいけど、なんなの京ちゃん?」トコトコ 京太郎「これがこのゲームの一番の売りだとよ」ホレ 咲そっくりなキャラクターが描かれたカード 咲「ふぁっ!?な、ななななナニコレ!?わたしぃ!?」 京太郎「おう。なんでも全国で活躍した人を中心にカード化してるんだと。後ほかにも……」スッスッ 久「あら、私もいるのね」フムフム まこ「おおぅ……ワシもいるとはのぉ」シミジミ 優希「ぬー、さすがアタシ!カードでも決まってるじぇ!」 和「あ、私も……。それにしても、どのカードも絵のレベルが非常に高いですね」 京太郎「あぁ。全部ハギヨシさんが描いてるってさ。ホント何でもできるなぁあの人」トオイメ 咲「ホントだよねぇ……。あれ?これって……っ!」 久「?どうしたの一体?」 咲「これ!このカード見てください!」 まこ「落ち着きんしゃい、一体このカードがどうし……」 京太郎そっくりなキャラクターが描かれたカード 久、まこ、優希、和「」ブハッ 京太郎「あぁ、それか。俺も麻雀部の部員だからってことでカード化したみたいなんだよ たいした活躍してないからなんか気後れしちまうんだよなぁ」ハハハ 久(やだなにこのイケメンって須賀君だから当然として、須賀君のカッコ良さを完全再現してるじゃない!?) まこ(しかも騎士のような鎧を着てるせいか凛々しさハンパなし!) 優希(それでいながら優しげで憂いを帯びたように感じるこの表情!) 和(さらに須賀君自身の優しさを伝えるようなフレーバーテキスト!) ( ( ( (これは、欲しいっ!) ) ) )ゴッ 京太郎「えーと、どうしたんですか?急にみんな静かになって……」 咲「きょきょきょ京ちゃん!このアプリできたら教えてね!?ね!?」ズズイッ 京太郎「え?どうしたんだよいきなりってか咲ぃ!近い近い!?近いから!?わかったから教えるから離れろぉ!」 咲「絶対だからね!?忘れたらカンするからね!?」 後日アプリは正式なものとして配信され、女性雀士の間ではとある金髪男子のカードが爆発てきな人気になったという カンッ