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4-16 - (2012/06/23 (土) 10:46:16) のソース

久「うーん、やっぱり桜を見ながらの一杯は最高よね~!」 

まこ「部長…ちぃと甘酒の飲み過ぎじゃあないか?」 

タコス「もがもがもが……(やっぱり花見の場でのタコスは一味違うじょ)」 

和「もう、優希ったら口にものを入れたまま喋るなんて……」 

咲「京ちゃん遅いなぁ……」 

タッタッタッ…… 

京太郎「遅くなってすいませ~ん!屋台が混んでいたもので…」ドサッ 

久「お疲れ様、須賀君。さあ、皆!花見はこれからが本番よ!」ゴクゴク… 

まこ「お疲れさん京太郎。こんとに沢山の荷物で大変じゃったやろ」 

タコス「犬!ご主人様である私へのタコスの補給の件…ご苦労であった!」ガツガツ 

京太郎「誰が犬だタコス!……やれやれ、ようやく飯にありつけるぜ」 

咲「お疲れ様、京ちゃん。はい、どうぞ」スッ 

京太郎「おっ、おにぎりか……ちょうど腹が減ってた所なんだ!」 

咲「うん、朝早くから作って来たんだ!もうこれ一個しかないけど…京ちゃんのために一生懸命に握ったから……」ボソッ 

京太郎「うん?何か言ったか咲」 

咲「ううん!何でもないよ京ちゃん!その……味の方に自信がないけど……食べてみて」 

京太郎「ありがとな、咲!そんじゃあいただきま……」 

タコス「犬!ご褒美に私のタコスをくれてやろう!ほれっ!」バッ 

京太郎「うわっと!?」 

ドスンッ! 

咲「あ…………!」 

コロコロコロ・・・ 

和「み……宮永さんのおにぎりが……」 

京太郎「何やってんだよタコス!急に押してくるんじゃねーよ!」 

タコス「わ……私はただ京太郎にタコスを食べさせようと…」 

まこ「あーあ、おにぎりが砂だらけになってしまったのう」 

久「あらあら……これじゃあ食べる事はできないわね」 

咲「………せっかく……せっかく京ちゃんのために………作って……」ウルウル 
… 

タコス「ご、ごめんだじょ咲ちゃん!私のせいで…」 

和「み、宮永さん…!ど…どうしましょう…?」オロオロ… 

京太郎「……………」スッ 

咲「京ちゃん………?」 

パッパッ…… 

和「須賀君、そのおにぎりはもう……」 

京太郎「いただきます」パクッ 

タコス「なっ!?何をしているんだじぇ京太郎!」 

まこ「ほほう………」 

久(ふーん、須賀君ったら…やるじゃない) 

和「す、須賀君!そんな砂だらけのおにぎりを食べるなんて……」 

京太郎「ムシャムシャ……ご馳走さん!美味しかったぜ咲。…ちょっと口の中がジャリジャリするけどな」 

咲「京ちゃん……どうして…?」 

京太郎「言ってただろ?俺のために作ったってさ…」 

咲「京ちゃん………ありがとう」グスン… 

京太郎「な、泣くなよ咲!せっかくの楽しい花見なんだから…」 

咲「だってぇ……凄く嬉しいんだもん……」ニコッ 

まこ「熱いのう……熱い事熱い事」ニヤニヤ 

和「宮永さん……良かった…」ホッ 

タコス「むむむ・・・」 

久「さてと・・・改めて花見を楽しみましょう!カンパーイ!」 

―――――― 

京太郎「ふぅ……後片付けも楽じゃねーな」ガサゴソ 

咲「京ちゃん」 

京太郎「うおっと!咲、なんでお前がここにいるんだよ?」 

咲「だって…京ちゃんと二人だけで花見がしたかったから…」 

京太郎「咲・・・」 

咲「さっきは本当にありがとね京ちゃん……」 

京太郎「もう気にするなよ・・・」 

咲「桜……綺麗だね」 

京太郎「ああ・・・夜桜ってのも悪くないな・・」 

咲「ねぇ、京ちゃん・・・私とこの桜・・どっちが綺麗?」 

京太郎「……んなもん決まってるだろ………咲だよ」 

咲「えー?よく聞こえないよ京ちゃーん。もう一回言ってみてよ!」 

京太郎「お前……絶対に聞こえているだろ!」 

咲「エへへへ♪」 

京太郎「やれやれ…お前にはかなわないよ全く」 

ギュッ 

咲「京ちゃんの手……暖かいね」 

京太郎「………まあな」 

咲「また…桜を見に行こうね」 

京太郎「………今度は二人だけでな」 

咲「……………うん♪」

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