「中々いいポーズじゃないか、京太郎」 「出来れば、ほどいてほしいんですけ、ど」 「それにしても京太郎、1回出した程度では全く萎えないのだな?」 縄で縛られ、床に転がる京太郎を見下ろしながら良子は楽しそうに笑った。 もちろん、縛られ転がされている京太郎からしたらたまったものではないのだけれど。 「ふむ、どうやらもう少し我慢というものをエデュケーションしないといけないようだな?」 「……何をしようっていうんですか」 「何、簡単なことだ。栓を閉めてやるのさ」 そういって体を縛っているものより細い縄――というより紐を懐から取り出した良子は、それを京太郎の男根に巻きつけた。 「まぁ、これだけ絞めれば勝手に射精してしまうということもないだろう?」 「では、刺激を与えてやろう……」 「っ!」 ぎゅ、と自分のモノを握られる感覚に京太郎は腰を浮かしかけて、戻した。 しかしそんなものは全く意味をなさず、続けて与えられる刺激に感覚を向けざるを得なくなる。 「やはり、こう扱いてやるとエクスタシーを感じやすいのだろう?」 しゅっしゅっ、と男根を扱きつつ、確認するように問われて、京太郎は頷くしか出来ない。 「しかし同じ刺激だけでは慣れてしまうな……どれ」 「はむっ……ちゅるっ、んろぉ……」 「フェラチオ、というやつだ。初めてなので上手くできているかは知らないがな」 「しかし本などで読む限りは」 つつ、と舌を這わせる。 「ここのスジや」 軽く歯を立てる。 「カリ、と呼ばれるような部位が良いのだろ?」 そして、口いっぱいにソレを頬張る。 「ふひのふぁふぁでひふひふしふぇいふふぁ?」 「ぷはっ……当然、まだイカせてはやらんさ。ただ私も、そろそろ直接京太郎を感じさせてもらうとしよう」 体勢を変え、自らの手で秘所へと導き、挿入する。 ジュププププ…… 「……なるほどっ、これは確かに……、デンジャラスだっ……」 「そう切ない顔をするな、……動くぞ」 ジュプッジュプッ 「くくっ、まだ挿入れたばかりだというのにもうビクビクし始めているな?」 「そんなにイキたいか?」 こくこく、もはや必死の形相で京太郎は頷く。 いちいち声に出すのも億劫だ。 「お前のっ、モノに付いている糸を外せばすぐにでもイケるだろうが……。そうだな、条件だ。今からいう台詞をそのまま言え」 「――!?」 「どうした?言わないのか?」 「~~!俺は相手が誰だろうと発情して勃起する変態です!健夜さんじゃなくてもいい!早くイカせてくださいっ!」 「よく出来ました」 わずかに残った罪悪感は、快感を感じると同時に何処かへ行ってしまったようだった。