パターン1…京太郎とチカセンが“まだ”付き合ってない場合 京太郎「桧森先輩、誕生日おめでとうございます!」 爽「これでチカも合法的にエロ本を「そこまで」 揺杏「相変わらずユキは手厳しいなー」 成香「ちかちゃん、誕生日おめでとうございます!」 誓子「あはは、みんなありがとね」 京太郎「でも爽先輩じゃないですけど、18歳になったら大人って感じがしますよね」 由暉子「パッと思いつくだけでも自動車の免許が取れ、男性だと結婚ができる年齢ですからね」 爽「お?じゃあチカが免許取ったらみんなでドライブにでも行くか?」 揺杏「チカセンの運転なら安心できそーだしね、爽と違って」 爽「それお前にも言えるからな」 京太郎(揺杏先輩の運転とか滅茶苦茶似合う気がするのは俺だけだろうか) 誓子「うーん、インターハイもあるし、それが終わっても受験だから当分は取らないと思うよ」 成香「ちかちゃんなら推薦とか来るんじゃないですか?」 誓子「一応狙えるとは思うけどね。ただ、周りが勉強してる中で自分は車の免許を取るってのはちょっと…」 京太郎「相変わらず真面目ですね、桧森先輩は」 由暉子「獅子原先輩も少しは見習ったらどうでしょうか」 爽「よし、そろそろそれぞれ準備したプレゼントを渡そうか!」 爽以外(誤魔化したな) 爽「よし、じゃあ最後は京太郎だな」 京太郎「なんで態々俺をトリに持ってきたんですか…」 揺杏「オチは最後って決まってるだろ?」 由暉子「いくら京太郎君が下心丸出しだからって、先輩の誕生日まで変なことするとは思えませんが…」 京太郎「由暉子さん?それフォローになってませんよ?」 爽「否定するってことはそれなりのものを準備してるってことか、喜べチカ!」 京太郎「貴方はハードル上げないでくれませんか?」 誓子「うーん、じゃあちょっとだけ期待しちゃおうかな」 京太郎「う…じゃ、じゃあ改めて、桧森先輩誕生日おめでとうございます。ささやかながら、コレ俺の気持ちです」 成香「な、なんだか告白みたいですね」 揺杏「おぉ、人前で告白とか随分男らしいことするじゃん」 京太郎「ちょ、何言ってるんですか!」 誓子「あはは…あ、開けてみてもいいかな?」 京太郎「ええ、どうぞ。大したものではないですけど」 ガサゴソ 誓子「これは…」 由暉子「薔薇のキーホルダーですか?」 成香「薄めのピンク色でとても可愛らしいです」 揺杏「へぇ、京太郎にしては結構いいセンスしてるなじゃん」 爽「なんだ、面白くないな」 京太郎「爽先輩や揺杏先輩ならともかく、桧森先輩にネタ的なプレゼントなんて渡しませんよ」 由暉子「でも、京太郎君からのプレゼントにしては確かに意外ですね。どうしてこれにしたんですか?」 成香「そういえば、ちかちゃんがいない時とか結構迷ってましたね」 京太郎「い、いや、大した理由じゃないですよ?正直なに渡したらいいか分からなかったので、先輩の誕生花から選んだだけですし。 本物の花と迷ったんですけど、ちょっと迷惑かなって思ってキーホルダーにしたんすよ」 誓子「へぇ、私の誕生花って薔薇だったんだ」 京太郎「正確にはピンクの薔薇らしいですけどね。他にもシロツメクサとか合ったんですけど、見た目も分かりやすいこっちにしてみました」 誓子「ふふふ、ありがとね、須賀君♪」 京太郎「いえ、喜んでもらえてよかったですよ」 爽「誕生花を模したプレゼントとか、京太郎のくせに洒落てるじゃないか」 京太郎「だから貴方たちは俺をなんだと思ってるんですか!」 ~ 桧森家チカセンの部屋にて ~ 誓子「♪~」 誓子(あの後は余ったケーキを賭けた大富豪があったり、結局革命返し返しを決めたユキちゃんが勝ったりしたけど、最後まで楽しい一日だったなぁ。) 誓子(今年は初めて後輩からも祝ってもらえたし、誕生日プレゼントまでもらえるなんて…) 誓子(あ、須賀君からもらったキーホルダー、タグが付いたままだし外しとかないと) 誓子(あれ?何か書いてある。プライダルピンク?なんだろ、この色の名前かな…調べてみよ)カチカチ 誓子(へぇ、ピンク色の薔薇の一つなんだ。あ、花言葉も載ってる) 誓子「………………え?」 誓子(い、いやいやいやいや) 誓子(うん、多分これは偶然だ。須賀君が花言葉を知っているとも思えないし) 誓子(そういえば…) 京太郎『ささやかながら、コレ俺の気持ちです』 誓子(え?え?これって、そういうことなの?それとも私の行き過ぎた妄想なの?) 誓子「…うわぁ、どうしよ///」ゴロゴロバタバタ 京太郎が実は確信犯で、流石に遠まわしすぎて気付いてすらもらえないんだろうなと後悔したり、 チカセンが次の日から京太郎を変に意識し始めて、気付いたら二人でラブコメムードになったりしますが無害です。 カンッ!