- トーベ・マリカ・ヤンソン(Tove Marika Jansson、女性、1914年8月9日 - 2001年6月27日)は、フィンランドのヘルシンキに生まれたスウェーデン系フィンランド人の画家、小説家、ファンタジー作家、児童文学作家である。
- ラグナロク
考古学者のシーグルは、5年前に妻を亡くし、娘のラグニルトと息子のブラゲを男手一つで育てていた。ある日、20世紀初頭に発掘されたバイキング船であるオーセベリ船から、謎のルーン文字を発見する。それは、北欧神話における”終末の日”を意味する「ラグナロク」について書かれたものだった。しかし、スポンサーへの調査報告会で報告すると、スポンサーからは呆れられ出資を断たれ、調査も打ち切りになる。その上、ラグニルトの発表会にも間に合わず、思春期の娘の機嫌まで損ねてしまう。そこに、同僚のアランが、文字が刻まれた大きな石を持ってやってくる。刻まれた暗号を解明し、バイキングの財宝が眠る場所を示す地図だと核心したシーグルは、子どもたちを連れて、真実を探求する冒険へと旅立つが…。
20世紀初頭、スウェーデン南部の港湾都市マルメ。フィンランド移民のマリアは、くじでコンテッサのカメラを当てる。
結婚後、港湾労働者の夫シグリッドは飲んだくれてたびたび暴力をふるう。酒を断とうと努力はするがうまくいかない。挙げ句、労働運動に身を投じたシグリッドはストライキに参加し、稼ぎを失う。
7人の子を抱え、困窮生活も極まったある日、マリアはまだ使ったことのないカメラを売ろうと決意し、写真店へと向かう。だがその店のデンマークのオーデンセ出身の主人、セバスティアンに説得された彼女は、カメラを手放すのをやめる。親切なセバスティアンから撮影と現像のための材料一式を譲り受け、技術の手ほどきもうけたマリア。夫には内緒で子どもたちの写真を撮る。
一方でシグリッドは飲み屋で知りあった女のもとへ通うようになり、ついには爆破事件の容疑者として警察へ引っ張られるのだった。夫を信じられなくなった彼女は、写真に惹かれ、ますますのめり込むようになる。
一家は鉱山町リムハムンへ転居し、ほどなく第一次世界大戦が勃発。シグリッドは兵役に。その後も時代は激しく移りゆく。夫婦の絆は切れかかるが、マリアは写真を続けるのだった…。長女マヤの視点で描いた、激動の時代を生きた実在の女性写真家の一代記。
最終更新:2014年02月10日 23:42