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◆03. 【ガラハドとミリアム】






















淫祠邪教であるドルイド教を信仰する
首狩り族ケルトの酋長であるアーサー王。

この負け犬蛮人の生涯をモチーフに、
欧州がキリスト教化された後に
文化、習俗、信仰全てをキリスト教ナイズして作られたのが
大部分が創作であるアーサー王伝説である。







そのキリスト教物語であるアーサー王伝説の登場人物である
聖騎士ガラハドの名を名乗る人物が『ロマサガ』に登場する。
『ロマサガ』の主人公の1人・グレイの初期の仲間の1人である
中年の傭兵である。







初代『ロマサガ』ではいかにも傭兵然とした
無骨で特徴のない剣士だったが、
リメイク作品である『ミンサガ』では元ネタである
アーサー王伝説の聖騎士という設定を強調して、
キリスト教の僧侶のように頭頂部を剃ったデザインにリメイクされた。
通称ガラハゲ






また、ガラハドはミリアムという名の人物が相棒としてつき従っている。
ミリアムとはヘブル語で『海』を意味し、
『旧約聖書』に登場するモーセの時代の女預言者の名である。

その名はアラム語ではマリヤム、ラテン語でマリアと呼ばれ、
聖母マリアの名前の由来になった。

その他ミリアムはマリー、マリアン、マリアンヌ、マリエル、マリエッタ、
マライア、マドンナ、マーリャ、マイリーン、マーシャ、
ミミ、ミネット、メアリー、メイ、メイミー、
モーラ、モイール、モイラ、モアレなど、
各国で様々な名前に分化していった。




魔法とは本来悪魔と契約し、
そばに立つ見えない悪魔の力によって行われる手妻である。
人間には魔法を行うための器官などはなから備わっていないので
外部の者の力を借りねば行使する事は不可能なのだ。

本来神から授かったものである魂を悪魔に売り渡す事が契約の条件であるゆえに
ユダヤ教でもキリスト教でも魔術は厳格には禁止され、
魔術を用いる者は処刑するのが律法が制定された頃からの掟であった。



だが『ロマサガ』ではミリアムは紛れもない魔女として登場している。
それどころか『ロマサガ』世界では普通の人間が何の契約もなしに
店で買うだけで自分の力だけで簡単に魔法を使え、
これを用いる事に何の罰則もないという謎設定である。

現実の欧州の文化をモチーフにしているのなら、
魔法を使った時点で通報され、処刑されるべきであるにも関わらずだ。

















































































































































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最終更新:2020年04月11日 08:41