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快晴の空、野球をするには絶好の日。


2018年夏、甲子園球場、高校野球決勝戦。


特区が成立し、ようやく平和が訪れたこの年を記念とし再開された1大イベント。
球場にはほぼ満員となる5万人もの人々が、ブリタニア人だろうと日本人だろうと関係無く来場している。
「・・・・あ、暑い」
気温30度にもなる快晴の空の下、来場してから3分足らずでノックアウトなのは誰であろうルルーシュだ。
今はまだ座ってるからいいものの、汗は滝の様に流れ、息はゼエゼエでもう死にそうな一歩手前状態。
「あんた、本当に体力無い奴よね。それでも騎士団総帥?」
「黙れカレン、暑いものは暑いんだ!!」
特区が成立してから病弱設定を解いたカレン、こういった祭り事の時にはハッスルしまくりの暴れまくり。
けどそれが良いと、前にも増してファンが更に多くなったとか。
あ、ちなみにカレンはゼロ=ルルーシュである事は知っているんだが――――。
「情けないわよね、こんな体力無しがトップとは。世も末だわ」
前にも増して毒舌になったとか(ルルーシュ限定)。
「カ、カレン。そのへんにしとこうよ」
「スザクは親友だからそんな事が言えるのよ!普段の姿を見たら、そんな事言ってられないわよ?」
なだめるスザクだが、苦笑いをしてだから説得力の欠片も無い。
「ユフィもそう思うでしょ?」
「ま、まぁ・・・・昔から体力は無かったですから」
今やすっかり友達となったユーフェミアとカレン、あははははとこちらもまた苦笑いをするしかないユフィ。
だってカレンの言ってる事には嘘偽りなんて無いから弁解のしようがない。
「カレン、そんなにルルをいじめないで!いくら本当の事でも!!」
と叫ぶシャーリーだが、まったく慰めにも何もなっていない。それどころかルルーシュの体力の無さに関してはクラス全員の折り紙つき。
(こいつらーーー、覚えていろーーー!!)
わなわなと静かに怒るのは、さんざんな言われようのルルーシュである。



その場所から少し離れた所にいる中等部の
「アーニャさん、何ともないですか?」
「正直、キツイ。こんな暑さ体験なんて無い」
目が見えるうようになったナナリーは制服に麦わら帽子で、暑そうにアイスを頬張るアーニャをきずかう。
「まぁ確かに暑いわね、いろんな所に行ってるけどこの熱気は経験ないわ」
高等部ではあるが、ラウンズと言う事もありナナリーの側につくよう言われたため、あえてここにモニカがいる。
「でもモニカさんは、平気そうですけど?」
「これでもアフリカとかで戦ってたからね、暑さは平気なんだけど―――」
甲子園を見渡し
「熱気が凄過ぎてね、それにあてられたわ」
ちょうど感想を言い終わったタイミングで、甲子園内にアナウンスがかかる。
「(お待たせいたしました、只今より第99回夏の甲子園大会決勝戦、私立アッシュフォード学園対私立堂本高校の先発オーダーを発表いたします!先攻、堂本高校―――)」
「お、来たわね!!さぁて今日も張り切って応援するわよーーーー!!」
応援団長を務めますミレイは全校生徒に呼びかける、このクソ暑い中でも学ランに鉢巻と、
本人曰く元気なら暑さなんて関係ないとの事。
「「「「おーーーー!!」」」」
そのテンションに全校生徒も乗る、こういう時こそはっちゃけないとね!先攻、堂本高校の発表が終わると次は―――
「(続きまして後攻、私立アッシュフォード学園!)」
アナウンスがかかった瞬間、学園の生徒達の歓声が高まった!なにせ甲子園初出場で決勝まで進んだのだから。

さて、アッシュフォード学園の先発オーダーをご紹介しよう!



1 レフト    佐久間
2 セカンド   森
3 ショート   近藤
4 センター   ライ
5 ファースト  佐々木
6 キャッチャー 伊藤
7 サード    レン
8 ライト    川木
9 ピッチャー  谷元




アッシュフォード学園は最強打者、4番であり主将ライを中心とした強力打線のチーム。
「選手が出てきたぞーーー!!」
最前列の応援団員の一声で、また更に上がるボルテージを背にし、黒の野球帽と白のユニホームに身を包み一列に並んで駆けだす姿勢を取るアッシュフォードナイン。
「さあ、あと一つで全国制覇だ!!迷いはいらん、全力でぶつかって行け!!」
監督ジェレミアの活、それと同時に甲子園にサイレンが響きわたる。
「行くぞぉぉぉぉ!!」
「「「「「「「「おおおおおお!!」」」」」」」」
キャプテンライの掛け声に、ナインも応え一斉に飛び出していく。


10:00夏の甲子園、決勝の火蓋は切って落とされた。


「スーパーベイスボール、熱闘甲子園」


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最終更新:2009年08月06日 21:49
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