042-539    @チュン

いつもと変わらない折り紙の感触、この感触は好きだ。触っていると今はわからない大切な人を想えるから。
折り紙をしている時間が私とあなたを繋いでいるのだと私は思う。でも、その繋がりも今にも切れそうで、私は必至にそれを直している。
でも、どんなに直してもあなたとの繋がりは切れそうで、切れそうで、それが悲しくて泣いてしまった時もあった。
その時はまだなんで自分が泣いているのかわからなかった。でも自分の中にあった大切な、きっと大切な人と繋がり沢山が消えてしまった。
そして、その人との唯一残った繋がりが『折り紙』だと感じました。
切れていく繋がり、そんな藁のような繋がりしか無いことにまた悲しくなる。
でも、悲しみや寂しさを感じない方がもっと悲しいから私は折り紙を折り続けます。いつの日か必ず逢えると信じて。




それは藁というよりもまるで、雲のような繋がり。確かに見えるが決して触れることの出来ない繋がり。
彼女はそんな、儚い繋がりを守るために、大切なあの人を忘れないために忘れた彼との約束を守っている。


最終更新:2009年08月22日 02:20
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