「体が軽い、こんな気持ちで書類仕事をするなんて初めて。
も う 何 も 恐 く な い 」
「おいばかやめろ」
生徒会で仕事をしつつ、ボソリと呟かれたライの言葉に、リヴァルが即座に突っ込みを入れる。
そして、2人は黙って仕事を続ける。
「あたしって、ほんと・・・」
「やめろ やめろ……」
「……わりぃ」
次にリヴァルが呟いた言葉に、ライが過剰に反応した。
そして、二人の作業ペースが明らかに遅くなる。
「ねぇ、ルルーシュ? あの二人、なにを言ってるの?」
「くっ、まさかこんなに仕事が溜まっていたとは・・・!
えっ、ああ……なんでもリヴァルにアニメを薦められたらしいです。
そのせいかライは最近遅くまで起きている、と咲世子さんが言っていましたから」
「へぇ、深夜アニメってわけね。 面白いのかしら?」
「さぁ? 俺は見てませんから」
(ぱっと絵柄を見た感じではほのぼのしていそうだしな。
ライがナナリーに語って聞かせているようだが、そういうアニメなら何の問題もないだろう。
アニメは絵がなければ楽しめないかもしれないが、ライが細かに情景を語ってくれているから、結構興味を持っているようだしな。
もしかしたら、アニメを見たいという気持ちがプラスに働くかもしれないな……)
ルルーシュは知らない、そのアニメがちまたで血だまりスケッチと呼ばれていることを。
ライの語る先輩魔法少女の影響か、ナナリーが新しい病に罹りそうになっていることを。
「マミマミしたい」
「ほむほむしたい」
最終更新:2011年07月12日 12:27