045-649

「体が軽い、こんな気持ちで書類仕事をするなんて初めて。
 も う 何 も 恐 く な い 」
「おいばかやめろ」

生徒会で仕事をしつつ、ボソリと呟かれたライの言葉に、リヴァルが即座に突っ込みを入れる。
そして、2人は黙って仕事を続ける。

「あたしって、ほんと・・・」
「やめろ やめろ……」
「……わりぃ」

次にリヴァルが呟いた言葉に、ライが過剰に反応した。
そして、二人の作業ペースが明らかに遅くなる。

「ねぇ、ルルーシュ? あの二人、なにを言ってるの?」
「くっ、まさかこんなに仕事が溜まっていたとは・・・!
 えっ、ああ……なんでもリヴァルにアニメを薦められたらしいです。
 そのせいかライは最近遅くまで起きている、と咲世子さんが言っていましたから」
「へぇ、深夜アニメってわけね。 面白いのかしら?」
「さぁ? 俺は見てませんから」
(ぱっと絵柄を見た感じではほのぼのしていそうだしな。
 ライがナナリーに語って聞かせているようだが、そういうアニメなら何の問題もないだろう。
 アニメは絵がなければ楽しめないかもしれないが、ライが細かに情景を語ってくれているから、結構興味を持っているようだしな。
 もしかしたら、アニメを見たいという気持ちがプラスに働くかもしれないな……)

ルルーシュは知らない、そのアニメがちまたで血だまりスケッチと呼ばれていることを。
ライの語る先輩魔法少女の影響か、ナナリーが新しい病に罹りそうになっていることを。

「マミマミしたい」
「ほむほむしたい」


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最終更新:2011年07月12日 12:27
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