「はーい、いいよ。じゃあ休憩ね」
監督(朝比奈)からのOKが出るとジノはすぐ様控えの座るテーブルに走り大量のハガキを取り出した。
同じように別の机ではモニカやアーニャ、星刻達が大量のハガキにせっせと書き込んでいた。
「ライマーユニーとのデート出演権、私がもっらたぁぁぁ!!」
自身に言い聞かせるように叫び、ジノはすごい勢いでハガキを書いた。
ちなみにライマーユニーとのデート出演権の件については前回のおまけ参照。
「お前の大切なものはなんだ?」
ジノと同じ机でこれまた同じように大量のハガキを書いていたルキアーノがジノに陰険に笑いかけた。
「そうだ、ライマーユニーだ!」
そのままルキアーノはジノの山済みになったハガキを思いっきり蹴り飛ばした。
「うわぁぁ!! 何しやがるルキアーノ!!」
いつもの穏やかさは皆無なジノ。
普段の彼ならばルキアーノを呼び捨てなんかにはしないだろうに…。
怒りで錯乱していたジノはルキアーノの胸倉を掴んだ。
「残念だけど、君にライマーユニーとのデートは渡さないよ。だからライバルは早めに消さないとねぇ」
「ふざけるなぁぁぁ!!」
怒鳴りながらジノは出演者の休憩中に飲んでもらうように準備されていたペットボトルのジュースの蓋を開け、机の上にあったルキアーノのハガキ達にぶちまけた。
「なぁ!!」
「おや、すみませんねブラッドリー卿。ジュース飲もうとしたら手が滑っちゃいました」
わざとらしく笑うジノ。
「フフフ、そうか、ついドジったのか君は………」
「ええ、すみませんね本当……」
互いに見つめ合い笑う2人。
もちろんその目は笑っていなかった。
「あ、もう駄目……」
背後で壮絶な喧嘩が繰り広げられている中、儚げな瞳で苦しそうにアーニャは倒れた。
「アーニャ、しっかりしてアーニャ!」
この緊急事態に急ぎ駆け寄るモニカ。
「モニカ……私、もう……駄目みたい……ボールペン………もう持てないの」
「ふざけないで! 一緒にライ様のために頑張りましょうよ!! 私は認めないわ! 番組で当選発表がおこなわれるその日まで一緒に頑張りましょうよ!!」
「モニカ……」
倒れたアーニャを支えながらモニカは涙ぐみながらアーニャに訴えるように言った。
「ありがとうモニカ………でも、後はあなた1人で………」
「!! 駄目よ目を閉じちゃ! ここ1週間まともに寝てないんでしょ! 寝たらハガキを書けないわ!!」
アーニャはつらそうに微笑み首を横に振った。
「もう、私はいいの………だからあなたは……諦めないで……そしたらきっと…ライ様と」
「駄目、アーニャ! ダメェェェ!!」
モニカの叫び虚しく、力尽きたアーニャはそっと(眠気で)目を閉じた。
「うう……馬鹿よアーニャ。いくら今日の収録が終わったからって」
アーニャの亡骸、もとい、爆睡するアーニャを抱きしめ、モニカは涙を零した。
「どうして、どうしてなの……アーニャはあんなに頑張ったのに! この1週間1日2時間しか寝ないでハガキを書いていたのに……どうしてなの!?」
号泣しながら答えを求め、空に向かい叫ぶモニカ。
どう考えても1日2時間しか睡眠を取っていないのが原因だと思う。
ちなみに、ジノやルキアーノ達の睡眠時間も似たようなもんである。
「うう、アーニャ……私、書くわ。志し半ばで倒れたあなたに代わり、私はハガキを書き続けてみせるわ」
気持ち良さそうに眠るアーニャの寝顔を見ながらモニカは固く誓った。
「はい、それじゃあ今日は撤収。明日はスタジオね」
「お疲れ様でした」
そんなモニカを無視して朝比奈はスタッフに撤収を命じていた。
『魔法少女ライマーユニーR2 ~ 世界崩壊編 フレイヤの悲劇 ~』
ナレーション(カレン)『ちょっと、私ヒロインなのに何でナレーションの仕事を…………え、ヒロインはC.C? ふざけないで!! わ・た・し・が・ヒ・ロ・イ・ン・よ。………うるさいわよ玉城! 降格なんかしてない!!
ああ、もう、えっと………コホン、前回までのあらすじ、ゼロと真・月下マンが原因で暴走した月下マンは世界中の月下マンを富士山に集結させ、合体させる。
次々に合体する月下マン達。すると謎の強大な月下マン、月下マン・インセクトが姿を表す。果たして月下マン・インセクトとは? ライマーユニー達は月下マンの暴走を止めることが出来るのか!?』
「無理。だってタイトルに世界崩壊編って書いてあるしな」
大人の事実でナレーションになったカレンのあらすじ説明が終わるとゼロのアップで本編が始まった。
「だから開始早々にネタバレ発言は止めろって!」
それにすかさずツッコミを入れるライ。
「それよりもどうするよあれ」
渋い表情でライが指差す先には富士山と肩を並べるほど巨大な虫人型の巨人こと、月下マン・インセクトの姿があった。
「むう、まさか月下マン・インセクトを起動させるとは」
「まずい……まずいぞ!」
ついて行けないライマーユニーを尻目に、真・月下マンとC.Cは真面目な表情で月下マン・インセクトを見上げていた。
「わかっている藤堂。だが、あれは……」
「ああ、その通りだ」
「起動キーはすでに失われている以上、緊急停止させるわけにもいかんしな」
「やはり………破壊するしかないのか?」
「まさか、そんなことをしてみろ!」
「だが破壊しなければ月下マン・インセクトによって地上は!」
「おーい、少しは説明してよ3人とも」
完全にライマーユニーを無視してやたらシリアスに会話をする3人。
「さあ、逆襲の時間だ!」
そんなライマーユニー達のやりとりを月下マン・インセクトの肩の上から見ていた卜部は右手をそっと上げた。
すると月下マン・インセクトから富士山を包めるほどの黒くてカサカサした虫の大群が現れた。
「ご、ご、ごごご、ゴキブリ!?」
「何匹居るんだよ!」
途端に顔色が変わるライとC.C。
C.Cに至っては普段のクールさが微塵のかけらもなくなるほど恐怖に怯えた表情をしていた。
「えっと、確か万は超えてたな」
何故か冷静に話すゼロ。
「お、おい、ふざけるな! 普通はこういうのCGじゃないのか!?」
真っ青な顔でゼロを睨むC.C。
「安心しろ。完成品はこれ+CGだ」
「ああ、これで迫力倍増だな」
いつの間にやら自分達だけガラスケースに入りゼロと藤堂は安全を確保していた。
「な、おい、自分達だけ卑怯だぞ!」
自分も入れろとC.Cが必死にガラスケースを叩くがゼロと藤堂はまったく他人事のような顔をして嫌だと首を振った。
「ちょ、C.C来たよ!」
「え、あ、嫌ぁぁぁ!」
暗転。
画面には埋め尽くすほどのCGのゴキブリが……。
「何、月下マン・インセクトが消えた!」
「馬鹿な、あの巨体で一体どこへ!」
場面が切り替わるとガラスケースからでた藤堂とゼロが何も居なくなった富士山を見ながら言った。
「トラウマだ…………一生のトラウマになるぞ……」
「ヒック………嫌………もう………嫌だ……」
その後ろで放心状態のライと、そのライにしがみついて泣きじゃくるC.Cの姿があった。
普段の姿からは想像も出来ない状態である。
「ちょっとテレビでも見てみるか。ワンセグで」
どう考えても不自然なタイミングで藤堂が携帯を開くと
「む、大変だ! これを見てくれ」
慌てた様子で藤堂が画面を向ける。
『見てください! なんかよくわからないキモイ虫みたいなものが行政特区日本で暴れています』
画面には女子アナ役の神楽耶の後ろに月下マン・インセクトが街で暴れている映像が流れていた。
『一体何が起こっているのでしょう? え、キャー虫が! え、本物ですの? 嫌ァァァ!!』
どうやら神楽耶の撮影にも本物の虫を使ったらしい。
泣き崩れた神楽耶の顔を最後に画面は砂嵐になってしまった。
「こうしてはおれん。行くぞライマーユニー、行政特区日本に!」
「っていうかこの世界観に行政特区日本あったんだ」
画面は切り替わって行政特区日本。
月下マン・インセクトに破壊された街中にゼロと藤堂とライマーユニーそして何故か亀甲縛りにされたC.Cが立っていた。
「離せ! もう嫌だ! 虫は嫌だ! 私は撮影を降りる!」
「無理だよC.C。それが出来たら僕もとっくにこの役降りてるよ」
つい素に戻って本音が零れたライマーユニーであった。
いきなりライマーユニーの携帯が鳴り出した。
かけて来たのはライの姉(井上)であった。
「はい、もしもし」
『もしもし、大変よライ! たった今政府のお偉いさんがフレイヤのスイッチを押したわ。このままじゃあの化け物ごと日本が吹っ飛ぶわ』
「な、何だって!」
脚本通りに驚くライマーユニー。
本心ではエリア11じゃなくて日本なのかよ。ならなんで行政特区日本があるんだよ、と内心ツッコミを入れてたりする。
「っていうかなんで姉さんがそんなこと知ってるの?」
『姉だからよ』
「ちょっと朝比奈さん! もう少し真面目な理由付けしてくださいよ!」
思わず脚本(朝比奈)に文句を言うライマーユニーだった。
「む、馬鹿な。そんなことをしたら月下マン・インセクトに火を入れるだけだぞ。世界を滅ぼす気か!」
グッと拳を握る藤堂。
「すいません。前回から説明ゼロで全くついて行けないんでいい加減説明してよ」
「む、呼んだか?」
「黙れヘタレ仮面」
「ああ、虫が入って来た! ライ、とって! とって!…早く……お願い…」
結局、ライマーユニーに説明はなく、最早完全に演技放棄して何故か色っぽい口調で助けを求めるC.Cを引きずりながら月下マン・インセクトの近くまで移動。
「フハハハ、滅びろ。こんな世界なんか壊れてしまえ。この世界は虫が支配するのだ! 風の谷になるのだ!」
「止めろ月下マン(卜部)!こんなことやっても何にもならないぞ!」
何故風の谷なのかは置いといて、ライマーユニーが月下マンの説得にかかる。
「ゼロの復讐になる!」
「ならゼロだけを生かさず殺さず永遠の苦痛を与えればいいじゃないか! 関係ない人を巻き込むな!」
「おい、今なんて言ったそこの魔法少女」
後ろからプレッシャーをかけてくるゼロを無視してライマーユニーは杖を振るった。
「とにかく、これ以上暴れるのなら僕が相手だ!」
「フッ、止められるか? この月下マンを!」
「止める! それが大事な人を守ることになるなら!」
いい感じのクライマックス。
いざ戦おうとしたその時。
「え、なんだこれは?」
突然月下マン・インセクトから触手が生え月下マンの体にしがみついた。
「触手……マニアにはたまらんだろうな」
「おっさんに絡みつく触手を見て喜ぶマニアがいるのか?」
何故か感心するゼロにライマーユニーは突っ込んだ。
「それよりゼロ」
「ああ、あれは間違いなく覚醒が始まったんだ」
ライマユーニーを置いてけぼりで深刻な話をする真・月下マンとゼロ。
どうせ聞いても教えてくれないのでライマーユニーはとりあえずC.Cの縄を解いてあげた。
「ぬぅ………そうか……そういうことだったのか。宇宙とは、月下マンとは、月下マン・インセクトとは………」
何やら悟ったように呟きながら、月下マンは月下マン・インセクトの中に取り込まれて行った。
「まずい、ついに核を取り込んだか」
「早くしないと本当に取り返しがつかなくなる。ライマーユニーよ、今すぐ月下マン・インセクトを破壊するのだ」
ビシッと命令するゼロ。
「破壊ってどうやって?」
「あれは虫の集合体みたいなものだ。マジカル殺虫剤を使え!」
「なら、私はマジカルバル○ンで援護しよう」
仕方なくいつの間にか復活したC.Cと共にライマーユニーは月下マン・インセクトの破壊に向かった。
当然魔法少女なので空を飛んでの接近です。
「よーし、マジカル~♪ 殺虫剤~♪」
呪文を唱えると約2メートルのスプレー缶が現れた。
ライマーユニーがそのスプレー缶のノズルに手を触れた。
瞬間、
「おいたはいけませんよ魔法少女君」
火の玉がスプレー缶を貫いた。
「熱ジジジ!!」
当然のごとくスプレー缶は爆発。
殺虫剤を使う時は火の気に気をつけましょう。
「ま、まさか!」
C.Cの表情が氷結した。
「お前が出て来るとは……」
藤堂もまた同じであった。
「暗黒ブリタニア皇帝……」
え、と火を消したライマーユニーが月下マン・インセクトの上を見た。
何故か神父の格好に赤いコートと赤い帽子。
首には十字架の代わりに某赤いカエルの侵略宇宙人の首飾りをしていた。
「暗黒ブリタニア皇帝ディートハルト・ジョージ・中田・名前自重!!!」
「本当に自重しろ!!」
高らかに絶叫するゼロにライマーユニーは全力で叫んだ。
ちなみに名前自重までが名前である。
「予定は大きく狂ったがこうなってしまっては仕方がない。このまま月下マン・インセクトを使い地上を征服してしまおう」
「そうはさせん!」
真・月下マンは刀を抜くとハヤブサのごとく勢いでディートハルト・ジョージ・中田・名前自重を斬りつける。
見事に頭がケーキのように切断された。
「悲鳴をあげろ」
口を開いたのは真・月下マンではなかった。
真っ二つになった顔を左右対照に歪めながら皇帝は笑う。
もちろんCGである。
皇帝は真・月下マンのマスクを鷲掴みにして
「豚のような!」
まるでそれが呪文であったような、真・月下マンのマスクにひびが入った。
マスクだけじゃない。
刀も朽ち、身に纏う和風なスーツまでも何年もかけて風化したようにボロボロになっていく。
「藤堂さん!」
果たしてライマーユニーの声は届いているのか?
意識どころか生きているのすら疑わしいほど真・月下マンはぐったりとしていた。
「悲鳴をあげろと言ったはずだが」
悲鳴すらあげずに敗れたことが許せなかったのか皇帝は苛立ったように
その腕で真・月下マンの腹を貫いた。
「藤堂さん!」
「真・月下マン!」
真・月下マンからは悲鳴はおろか呼吸すら聞こえなかった。
皇帝は心底つまらなそうに
「悲鳴もあげんか。つまらん」
玩具に飽きた子どものように真・月下マンを投げ捨てた。
「貴様!」
激怒したライマーユニーが皇帝目掛け突撃する。
「何! うわっ!」
だが何者かの妨害によりライマーユニーは弾き飛ばされる。
「フフフ、邪魔はさせんぞ」
全身をマントで隠した姿で新手が登場。
謎の人物はライマーユニーに立ちはだかるように空の上に立っていた。
「お前は!」
「フッ、私か? 私は暗黒ブリタニア四天王最後の一人。その名も……」
謎の人物がマントを脱ぎ捨てた。
「セクシー千葉だ! キュンキュン~♪」
刹那、世界が凍った。
演出でも演技でもない。
出演者達の表情が真面目に凍りついたのだ。
まず最初に見えたのはウサミミ、次は大胆な胸元と切れ込みのハイレグ、最後に滑らかな美脚。
何故かバニーガールスタイルの千葉がそこに立っていた。
「………私だって、仕事じゃなきゃこんな格好したくなかった」
場の空気に素に戻った千葉は泣きそうになった。
「えっと………似合ってますよ」
とりあえず気休めしかライには言えなかった。
「ほ、本当か……?」
「は、はい。でもちょっとばかり目のやり場に困りますけど……」
互いに赤面する2人。
「その魔法少女の足止めを頼むぞセクシー千葉よ」
そんな2人を無視して普通に演技を続けるディートハルト。
その辺は流石テレビ局関係者である。
「チッ、仕方ないか」
こうなったら自分しかいないか、とC.Cが動き出そうとしたその時、
「そうはさせませんよ!」
無数のクナイが飛んで来た。
C.CはそれをバリバリのCGで描写する魔障壁でガードする。
「メイド・in・咲世子! 見参!」
「チィ、厄介な!」
色々とシリアスモード全開で戦う各人。
そんな中、上空から月下マン・インセクトの背の高さと同じくらい巨大なミサイルが飛来して来た。
「来たか。核を吸収した今、月下マン・インセクトは飽和状態にある。この光もまた滅びの光」
細笑みながら皇帝は言った。
「まずい! このままでは!」
ゼロはライマーユニーとC.Cを見るが2人とも目の前の敵だけで手一杯、誰も黙示録のカウントダウンを止められなかった。
ミサイルが月下マン・インセクトに突き刺さった。
瞬間、世界が白い光に包まれた。
続く。
次回予告
ナレーション(カレン)『フレイヤの爆発により地上は崩壊してしまった。地上は? 月下マン・インセクトは? ライマーユニーは? いきなりすぎるハードな展開、これ魔法少女よね? 次回、魔法少女ライマーユニーR2 世界崩壊編 ~ それは魔法少女 ~ お楽しみに』
今日も行政特区日本は平和だった。
ユーフェミアが行政特区日本を作ったことにより黒の騎士団(っていうかライ)とパイプが繋がり、それが評価されてかなんだかスザクも自分でもよくわからない内にナイトオブラウンズになってしまったわけだがライマーユニーブーム以来これと言って出撃はない。
やることといえばランスロットの調整とユーフェミアの仕事の補佐くらい。
ちなみに何万回も見た狂王のDVDを一緒に見るのも仕事に含まれていたりする。
今日はランスロットの調整だ。
久々にライ関係ではない仕事だと内心ほっとしながらスザクはドアを開けた。
「すみません。遅れまし……」
「あら、スザク君」
何故かライマーユニーのコスプレをしたセシルがいた。
スザクは一旦ドアを閉める。
きっとライマーユニーの見すぎで疲れているんだ。
職業病かな、とスザクは深呼吸をしてもう一度開けてみた。
「どうしたのスザク君?」
夢じゃなかった。
「何してんですかセシル」
「あら、これね」
とセシルは嬉しそうにクルっと回った。
「実は近々ライ様とライマーユニーの握手会があってそれに着ていこうと思っているのよ」
とセシルは無駄に完全度の高い服を嬉しそうにヒラヒラさせた。
ならば何故今着てる?
セシルさんは良識派だと思っていましたとスザクの心がズーンと重くなった。
「それでそれで、それが黒の騎士団の人の目に止まって私もライ様と共演なんか………キャッ」
完全にトリップしているセシルにスザクは頭が痛くなってきた。
「うう……なんだかロイドさんの方がまともに見えてきた」
「ん~♪ 僕がどうかしたのかな?」
「あ、ロイドさ………」
絶句。
スザクが振り向くとそこにはセシルと同じくライマーユニーのコスプレをしたロイドが立っていた。
「フフン、どう? セシル君に作ってもらったんだ。僕もファンなんだよねライマーユニー」
「う、うわぁぁぁ!!」
スザクの叫びは行政特区日本どころかブリタニア本国まで届きそうな勢いでしたとさ。
おまけ
皇帝「ヌァッハハハハあやつめ、やりおったな」
V.V「どうしたのシャルル………ん?」
テレビ『ライマーユニーとはにかみデートを出来るハッピーな人は抽選の結果………なんと! シュナイゼル殿下です。信じられません。ちくしょー! 僕のライマーユニーを!!』
皇帝「ヌァッハハハハ」
V.V「む、息子に取られたんだね」
皇帝「オォォォルハィィル! ブリタァァァニアァ!!」
V.V「お、怒ってる! シャルルが本気で怒ってる!」
テレビ『なんとライ様とデート出来る女性は………ナイトオブシックスのアーニャ・アールストロイムさんです! キッー! 私のライ様が!』
皇帝「オォォォルハィィル! ブリタァァァニアァ!!」
V.V「お、オォォォルハィィル! ブリタァァァニアァ!!」
最終更新:2009年06月01日 03:54