041-479 【黒の騎士団の場合】

「今日から黒の騎士団に入団する事になりましたライです。よろしくお願いします。」
そう言ったのは東洋系と西洋系の良いところ全てを持った文字で形容する事ができない程の美しい人物だった。
華奢な肉体に似合わない豊満な胸が黒い制服の上からでもはっきりと分かる。
「…」
その姿に誰もが見とれてしまった。
「カレンより美人じゃねぇ~か!」
玉城の素直な感想を聞いて全員がうなづいた。
「ちょっと!本人いるんですけど!?」
カレンの叫び声が虚しく響く。
「確かにライの方が可愛いけどさ…」
カレンがいじけて地面に゛の゛の字を描く。それを見た井上がカレンの肩にそっと手を置いた。
その時、南が両腕に何かを抱えて持ってきた。
「ちょっとこの服を着てくれな…「黙れ変態ロリコン!」」
井上の空中かかと落としが絶妙な角度で決まり、南の持っていたゴスロリの服が床へと落ちたのと同時に南も眠りへと堕ちていった…
扇が何やらぶつくさ呟いていた。
「俺には千草が…」
「関係ないですよ扇さん…」
本気で何かを考えている扇にカレンはジト目で見る。
「お前達ふざけるんじゃない!」
そんな様子を見ていたゼロが叫んだのを見たライが尊敬の眼差しを向けていると
「ライは私の嫁だ!」
と叫んだ。
「違います!」
即座に否定するとゼロは地面に゛の゛の字を書きながらどうせ俺なんか…といじけていた。
そんなゼロ様子を無視して団員達は誰がライにふさわしいかを言い争っている。
「…今日で黒の騎士団止めていい?」
「…まあ頑張れ。」
彼女の言葉はC.Cにしか聞こえていなかったが魔女はピザを食べるのに一生懸命だったのでどうにもならなかった。
これから起きる彼女のフラグ争奪戦は黒の騎士団全体を巻き込んだという…


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最終更新:2009年07月11日 07:39
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