「交換法則」とは
小学校で学習する、かけ算の交換法則
- 第2学年で、内容の取扱いとして「乗数が1ずつ増えるときの積の増え方や交換法則を取り扱うものとする」(86頁)が書かれています。87頁には「乗法についての交換法則」が2回、また88頁には「「乗数と被乗数を交換しても積は同じになる」という計算の性質」ともあります。
- 第3学年で、内容の取扱いとして「交換法則,結合法則や分配法則を取り扱うものとする」(106頁)が書かれています。108頁にも「乗法の交換法則」とあります。
- 第4学年で、「交換法則,結合法則,分配法則についてまとめること」(160頁)が書かれています。乗法の交換法則の式は、同じページに「□×△ = △×□」とあります。なお、対象は「これまでに指導してきた数と計算の範囲において,四則に関して成り立つ性質」です。
- 第5学年には、「交換」の文字が見当たりませんが、「小数の乗法,除法に関して成り立つ性質」(168頁)の中に「整数の乗法及び除法に関して成り立つ関係や法則が,小数の場合でも成り立つことを確かめるようにする」とあり、ここで、□×△=△×□は□や△が小数のときにも満たすのを確かめることになります。
- 第6学年で、「分数の乗法及び除法の計算の性質」(194頁)の中に、「交換法則,結合法則,分配法則について,分数についても成り立つことを調べられるようにする」とあります。
文献
- 文献:守屋2011 92頁には、「高学年になり、乗法では交換法則が成り立つことや外国での立式を知り、数の意味をしっかり理解できていれば、必ずしも第2学年で学んだ順序で立式することを強制しなくてもよい」とあります。その直前の文で、第2学年や第3学年では「順序」が重要であることを記しています。
- 文献:日数教2011 73頁では、「小学校算数科における演算の意味と計算手続きに関する」として、「演算の意味」と「計算手続き」を並置しています。そして乗法の交換法則については、計算手続きの中で、ある文献をもとに「かけられる数とかける数を入れ替えても,その積は変わらない」(79頁)と記載しています。
外部リンク
最終更新:2013年07月31日 06:38