私の行き着けの店は森のある広い公園の隣にある。
庭は広々としている。
公園との間の道路が公園の一部でないことの唯一の印だ。
梅、桜、躑躅、紫陽花、牡丹、薔薇など、四季を通してどこかで花が咲いているのはオーナーのこだわりだとか。
店に入るには必ず木々の間を通ることになる。
公園経由ならばさらにというわけだ。
私は何時も公園経由。
店に入る前に俗世間を少し忘れて、というのがオーナーの狙いらしい。
その為に駐車場もあえて少し離れた所にしたそうだ。
う~ん今日は特に木々を渡る風が心地よい。
ここで鶯にお目にかかることもある。
おや、今日はひよどりのお出ましか。
あっ、躑躅が咲き始めたな。
店までは2つの道が用意されている。
桜の木から右へ行くと、すぐの所に落ち着いた建物が見えてくる。
桜の木から左へ進むと庭を一周して入り口にたどりつく。
特別なことがない限り私は左の道を散策して季節の変化を味わっている。
もちろん今日歩いているのも左の道だ。
ハナミズキを堪能してから店へ。
店は西洋の古城をイメージしてツタもはわせてある。
店のロビーに入るとバイオリンの調べが小さく聞こえて来た。
ほほう、クライスラーの愛の喜びか…。
あの子も腕を上げたな。
今日のお目当ては次だから、丁度いい時間に来たみたいだ。
まずは予約の確認とオーダーを済ませる。
今の時間帯は大抵美人マネージャーの佐山さんだ。
愛の喜びが終わったところでホールへ入る。
この時間帯は演奏中に入っても構わないことになっているが、他の客や演奏者への気遣いができない人は、ここへは来ないみたいで途中入場の人はめったにいない。
オーダーしたブルーマウンテンが届いたところで中村和音さんの登場。
彼女はまだ学生なのだが最近急成長。
Lentoが育てたという声もよく聞くが私もその意見に賛成だ。
最終更新:2007年04月23日 22:41