833 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/02/01(金) 20:50:45.06 発信元:114.146.99.178
街は吹雪に埋もれ、冷え切った空気がそこらに満ちていた。
家々からは寒さを逃れた人々の暮らしの灯りがぽつりぽつりと見える。
車や鉄道はその動きを鈍らせ、完全に止まってしまうこともあった。
空を行くのは鉛色の雲ばかりで、鳥はどこかに行ってしまったようだ。
――シベリアにも厳しい冬がやってきたのだ。
834 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/02/01(金) 20:51:20.39 発信元:114.146.99.178
シベリア図書館にも寒波は押し寄せていた。
だが、ここには他にない活気が、にわかに溢れていた。
( ^ω^)「その飾りはちょっと派手すぎないかお!?」
ξ゚⊿゚)ξ「何言ってるのよ、これくらいが普通だわ」
('A`)「ヲッカくれ……寒くて眠くて倒れそうだ……」ドサッ
Σ(^ω^;)「言いながら倒れるなお!」
男女三人が図書館の前で慌ただしく何かしらの準備を進めている。
そこに、建物の中から二人の男が現れた。
(‘_L’)「テーブルの配置は大方終わりました」
(;-@∀@)「ヒィ……ヒィ……疲れた……」ドサッ
(;^ω^)そ「こっちもかお! 体力ゲージ少なすぎるだろ!」
835 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/02/01(金) 20:52:10.03 発信元:114.146.99.178
( ^ω^)「おお! これは立派だお!」
この男、シベリア図書館館長ブーンは、満足げに図書館の内装を眺めた。
いつもの読書机は壁際に寄せられ、代わりに丸テーブルが数台置かれており、
そして、中央にはマイクスタンドとお立ち台が置かれている。
書架にはリボンや垂れ幕がかかっており、図書館に似つかわしくない、
にぎやかな雰囲気に満ち満ちていた。
それを見て、司書のアサピーは胸を張り、言う。
(-@∀@)「私が過去二年のデータを元に最高のセッティングをしましたからね!」
上着を脱ぎ脱ぎ、手伝いのツンとドクオがそれぞれに口を開いた。
ξ゚⊿゚)ξ「もう三年になるのね……」
('A`)「ヲッカ……」ドサッ
Σ(^ω^;)「おいいい!!」
836 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/02/01(金) 20:53:27.38 発信元:114.146.99.178
そう、ヲッカ……ではなく、三年目。
今日は、ブーン系小説シベリア図書館の創立三周年の日なのだ。
そして、三周年を記念した催し物が、今年も開かれる運びとなっていた。
( ^ω^)「今年も盛り上がるといいお」
その言葉を受けて、最後の男、フィレンクトが首を振り「いいえ、館長」と言った。
(‘_L’)「我々全員が『盛り上げる』んです」
にこり、と笑って、館長のブーンは答える。
(*^ω^)「だおね」
他のメンバーもにこやかに首を縦に振った。
ドクオは死にかけていたのでツンにヲッカをぶっかけられながら首肯した。
837 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/02/01(金) 20:55:05.79 発信元:114.146.99.178
★( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館 創立三周年記念 感想&絵祭り!
[,|,,,★,,|]
( ^ω^) お陰様で、ブーン系図書館も三周年を迎えることができましたお!
('A`) 三周年を祝って、皆で祭りを楽しもうじゃないか。
▼概念
ブーン系小説の作品紹介を兼ねた、展覧会的な感想&絵祭り。
好きな作品・印象に残っている作品について、思いのたけを存分にどうぞ。
▼開始日時&時間
02/01(金)21:00~02/04(月)24:00
▼開催場所
ブーン系小説シベリア図書館 現行スレッド
※まとめサイトのURLは貼っても貼らなくても構いませんが、
貼らない場合、作品のタイトルは思い出せる限り正確に添えると
初めてみる人が触れやすくなりますので、こちらもご協力お願いします
839 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/02/01(金) 20:56:01.57 発信元:114.146.99.178
(#‘_L’)「そしてェ! いつものあれもやっちまうぞ!」
★( ^ω^)ブーン系小説シベリア図書館 創立三周年記念 十分絵祭り!
(‘_L’)「ルールや参加要項は以下の通り!」
▼概要
ブーン系小説の好きな作品の名前を挙げて、絵を描き、感想を書き、
それらに対して皆でやいのやいのいいながら、思いのたけを存分にぶちまける!
▼開始日時&時間
02/02(土)21:00から二時間。要望によっては02/03(日)もやるかも!?
▼参加資格
- ブーン系作品が好きだ!
- ブーン系の絵や感想を発表したい!
- とりあえず大騒ぎしたい!
- 自作品を含め、ステマして作品を盛り上げたい!(←割と重要)
840 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/02/01(金) 20:57:01.39 発信元:114.146.99.178
(‘_L’)「ルール!」
10分間 作品の名前を「縛り」に乗っ取って列挙する。
10分間 作品を選んで絵を描く。絵を描けない人は感想を書く。
10分間 絵のうpを行う。
30分間 感想を発表したり、絵に対してリアクションを取る。
これを1タームとして、二回します。
絵のうpにはブーン系ロダやイメピクを利用しましょう。
感想や絵を用意する際には、基本的には既読であることが望ましいのですが、
未読であっても、「未読だけど」と付け加えて発表してもOK。
スレタイだけでインスピレーションを得た場合にはそう明記しましょう。
また、ネタバレについてはきちんと「ネタバレ注意」と書くこと。
十分間なので絵は下手で当然! ということで、誰でもお気軽に参加しちゃいましょう。
カメラ付き携帯電話とペンと紙があれば誰でも参加できちゃいます。
必要なのはペンと一握りの勇気だけ!
842 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/02/01(金) 20:58:01.12 発信元:114.146.99.178
( ^ω^)「感想や絵を投下するのはとてもワクワクする経験だお!」
ξ゚⊿゚)ξ「作品を書いた人、それが好きな人はとっても嬉しいわよね」
('A`)「未読の人を惹きつける感想や絵……。たくさんの力作に期待だな」
(-@∀@)「ふふふ、私の脳内ライブラリが火を吹きますよ!」
(‘_L’)「俺――私の司会力もフルスロットルでいきます」
どうやら、真冬のシベリアでも熱い場所があるようだ。
図書館の外に、何人もの気配がする。
きっと、この催し物の参加者たちであろう。
吹雪く中でも、彼らの話し声は聞こえてくる。
「最近の作品の傾向はギャグに弱い気が――」
「あの作品が図書館に入るのはまだか――」
「今回私の用意した絵は、かなりイイ線をいっていると――」
ξ゚ー゚)ξ「ふふ、どうやら皆来てるみたいね」
844 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/02/01(金) 20:59:00.05 発信元:114.146.99.178
これから少しの間、忙しくなる。
( ^ω^)「おっと、もうこんな時間かお!」
時計の針は21時を指している。
それではそろそろ始めようか――
( ^ω^)ξ゚⊿゚)ξ('A`)(-@∀@)(‘_L’)
図書館のドアが、開かれた。
845 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2013/02/01(金) 20:59:59.90 発信元:114.146.99.178
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ブーン系小説シベリア図書館 創立三周年記念 感想&絵祭り 開催!!
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最終更新:2013年02月02日 17:50