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輪環の魔導師



「人生における幸福とは、たとえるならば魚釣りのようなものだよ
 一つ、自分で釣った魚はおいしい
 二つ、釣り逃した魚は大きく見える
 三つ、小さな魚は、たくさん獲れるとなんとなく幸せ。 大きな魚は滅多に獲れないから、欲張っちゃ駄目だ」

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 輪環の魔導師



「 ――貴兄は、貴族と王族との関係について、少々誤解されているようだ。
 王が王たる資質を失った場合――貴族は貴族として、それを諌める役を負う。
 唯々諾々と指示に従うものではない。同盟者ではあるが、我らは部下ではないのだ。
 どんなに零落しようと、どんなに時代が進もうと、その誇りを忘れた者に、貴族たる資質はない。覚えておけ若僧!」
「……馬鹿な方だ。いい思いをしたいのならば、長いものには巻かれるべきですよ」
「否定はせんよ。もう少し器用な生き方ができる性分であれば、こんな田舎町の長に左遷されることもなかっただろうな」

「 今、私のすべき事は、私のか家臣に害意を持つ君達を捕え、司法官に引き渡すことだ。
 その結果、君達が裁かれないのであれば、そんな腐った王家に尽くす義理はない。
 君達の言が嘘か真かも、そこで明らかになる。―――さぁ、狩りの再開だ! 」

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 輪環の魔導師



君が旅立てば、それはきっと苦難の道になるよ。泣くこともあるかもしれない。僕だって旅をしていれば、嫌なことも辛いことある。
できれば旅になんか出るもんじゃない。君には恵まれた生活があるんだ。貴族の専属薬師として、何不自由ない生活が
――それを捨ててまで旅に出るなんてのは、正気の沙汰じゃないと思うね

世界は広いよ、セロ。それはもう、途方もなく広い。旅立ったら最後、もう戻ってこられなくとも不思議はないほどに。
――だから、僕は勧めない、絶対に勧めないよ。君の背中を押してなんてあげない。
でも、君自身が決めたことなら――

その選択は決して、間違っていないとも思う

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 輪環の魔導師


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最終更新:2008年07月20日 19:13