ゼロの使い魔
「なあデルフ」
「なんだ?」
「小さい頃の話していいか?」
「いいぜ」
「駅でさ、お婆さんが不良に絡まれてた。籠がぶつかったのなんだのって。
でも俺ガキだったから、助けるなんてできなくて見てただけだった。俺が強かったら、なんて思ったよ。
でも同時に、ほっとしたな。強かったら、助けにいかなきゃならねえもんなあ。強くったって、勝てるとはかぎらねえもんなあ」
「そうだねえ」
「そう。俺、強くなっちまった。力を手に入れちまった。もう言い訳できない。
あのときは力がなかったから、間に入れなくても言い訳できた。俺は弱いんだからしょうがないって。
でももう、言い訳できない。俺は今、 "強い" から。なにせあれだ。伝説のガンダールヴだからよ」
「うん」
「でもなあ……、強さったって外面だけだ。中身は俺、全然強くねえよな。なんも変わってねえ。
しょうがねえよな、ガンダールヴとか伝説の使い魔とか、いきなりだもんよ。覚悟とかできねえもんよ。
だからこういうの、柄じゃねえんだよ。みんなの盾になるとかよ、ほんとはすっごくイヤなんだよ。
怖くて震えるよ。死にたくねえよちくしょう」
「相棒はてんで義理がてえや」
「それが性分だからな。損すぎる」
「なあデルフ」
「なんだね?」
「俺、死ぬのか?」
「たぶん。まあなんだ、どうせならかっこつけな」
「なんで」
「もったいねえだろ」
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ゼロの使い魔
「やいてないもんやいてないもんやいてないもん」
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ゼロの使い魔
「さよなら、私の世界で一番大切な人」
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ゼロの使い魔
「一年に二回。あんたとこれから、ずっといっしょにいたとして、三十年。いや、四十年かな? 五十年だったらいいわね……。そのときに見せるであろう、わたしの笑顔の回数」
「わたしね、もう、一生笑わない」
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ゼロの使い魔
わたしね、もう一生笑わない。一生誰も愛さない
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ゼロの使い魔 13
さようなら。わたしの世界で一番大事な人
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ゼロの使い魔 13
一年に二回。あんたとこれから、ずっといっしょにいたとして、三十年。いや、四十年かな? 五十年だったらいいわね……。そのときに見せるであろう、わたしの笑顔の回数
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ゼロの使い魔 13
最終更新:2008年07月20日 19:38