その頃、核ミサイルのことなどなんにも知らない龍守忠介は、食堂でミュウミュウをあやしていた……
忠介「ほらミュウミュウ、ポテチだよ~」
ミュウミュウ「ミュウ! ミュウ!」
三歳くらいの幼女の姿をしたミュウミュウは、忠介の差し出したポテトチップスを手にとったが、食べ物と認識していないので振り回すだけだ。
陽子「おニイ! 食べ物をおもちゃにしない! 行儀悪いでしょ」
忠介「うん? そうだね」
妹に叱られて、忠介はひょいとポテトチップスをとりあげて口に運んだ。
陽子「つまみ食いも!」
ちなみにこの兄妹、この学校では珍しい、なんの特殊能力も持たない一般人である。
バルシシア「つまみ食いくらいでうるさいのう」
その横で、明らかに地球人ではない風体の少女が鷹揚につぶやく。彼女は忠介の同居人だが、グロウダイン星の皇女で、半不死身の金属人間だ。
ちなみに今、口に放りこんだのは、戦闘科の武器庫からかっぱらってきた20mmグレネードである。バルシシアの胃の辺りで、ドムンッと爆発音が生じた。
とのその時──
ミュウミュウ「ミュ?」
その正体は宇宙最強のエーテル渦動生命体であるミュウミュウの額から、角が数センチも飛び出した。
忠介「あれ、どうしたのミュウミュウ」
ミュウミュウ「るるるるる……」
ミュウミュウは喉の奥を鳴らしつつ、どこか遠くを見つめていた。
CAST
龍守忠介
龍守陽子
ミュウミュウ
バルシシア
最終更新:2006年07月10日 16:37