ダイアン「オーフェン君、わざわざこんな所まで来てもらって済まないな」
オーフェン「そんな見え見えのお世辞は止めてくれ。で、俺に用ってのは一体?」
ダイアン「実は、先程地球上全ての核ミサイルが発射体勢に突入した」
オーフェン「な、何ィ!?…全く、誰が何の目的でどうやって地球上全ての核ミサイルを
発射体勢に持って行きやがったんだ…まさかキースかコギーか?」
ダイアン「そう言っても既に核ミサイルが発射体勢に突入した以上、その議論には
意味が無いだろう。それに今回あの二人は無関係だ。ボニー=マギー嬢によると
ここ2、3日キースは里帰りしているらしいし、あの車に轢かれまくったカップ麺の
容器ほどにも役に立たない無能警官もここしばらく裏庭に穴を掘らせ、掘り終わったら
又埋め戻させる無能警官矯正プランを実践させている。いくら何でも穴を掘っていて
偶然核ミサイルを発射体勢に突入させたりはしないだろう」
オーフェン「そりゃそうだが…で、キースもコギーも関係無いのに俺に用ってのは
一体何なんだ?」
ダイアン「単刀直入に言うが、君の魔術の力を使って核ミサイルを発射前に
消滅させて欲しい」
オーフェン「はぁ!?」
ダイアン「聞こえなかったか?君の――」
オーフェン「いやいやいや!一体何を考えているんだお前は!」
ダイアン「私は至ってまともだが。君の姉を名乗る人物が『キリ…オーフェンなら
核ミサイルぐらいどうと言う事は無いわよ』と言っていたからな。出来ない事はあるまい」
オーフェン「(姉さん……)た、確かに出来ない事は無いが…」
ダイアン「成功報酬で10000」
オーフェン「分かった、引き受けよう。…ただ、いくら何でも核ミサイルがある所まで
歩かせるなんて事は…」
ダイアン「それに関しては心配するな。そろそろ迎えが…」
コォォォォォォォォォ……
オーフェン「な、何だ!?空から翼付きの人骨が…?」
ダイアン「紹介しよう、骨飛族だ。核ミサイルのある場所までこいつが連れて行ってくれる」
オーフェン「ちょ、ちょっと待て!待てって言ってるだろうがぁぁぁぁぁ……(空高く連れて行かれる)」
――某国ミサイル基地――
オーフェン「…全く、無理矢理こんな所まで連れてきやがって…」
警備兵A「…!そこの男、何物だ!?官姓名を報告しろ!」
オーフェン「ま、待て!俺は核ミサイルの発射を止めに来たんだ…って
ここは外国の筈なのになんで言葉が通じてるんだ?(作者注:気にしないで下さい)
……え?」
警備兵A「何!?こちらはそのような話は聞いていないぞ!嘘を吐くなら
もう少しマシな嘘を吐く事だな!」
オーフェン「あの野郎、話通してたんじゃ無いのかよ…」
警備兵A「何をぶつくさ言っている!?大人しく捕まればお上にも温情は――(バタ)」
???「全く、騒がしい喃、お蘭」
蘭丸「はっ」
オーフェン「…一体何なんだお前ら…?(気配を感じなかった…こいつら、只者じゃ無いぞ)」
???「何者か、と聞かれたら答えないわけにもいくまい、
我が名は織田上総介信長(おだかずさのすけのぶなが)である!」
オーフェン「お、織田上総介信長…?」
信長「見るところ、そなたも只者では無いようだが、一体、何があったんじゃ?」
オーフェン「…あ、ああ、俺の名前はオーフェン。ある人に頼まれて
この基地の核ミサイルの発射を止めに来たんだ」
信長「核ミサイル…?照準は?」
オーフェン「さあな。何せ世界中の核ミサイルが発射体勢に入っちまったからな。
で、お前らは?」
信長「何とまあ喃。わしらはこの近くを通りかかった時に、この基地の辺りが
妙に騒がしかったから気になってな。ここで会ったのも何かの縁じゃろう、
折角だからわしらにも協力させてもらえるか?」
オーフェン「…ああ、協力して貰えるなら有難いが…」
信長「なら話は決まりじゃな。で、その核ミサイルの発射を止めるにはどうすれば
良いんじゃ?」
オーフェン「核ミサイルがある場所まで行ければ何とでもなるが、如何せん
この基地に来た事が無いからな…、一体何処にあるのやら」
蘭丸「…殿。その『かくみさいる』とやらとは、ここに来る途中に見た妙な
円柱の事では無いでしょうか?」
信長「おお、あれか。オーフェンとやら、ひょっとしたら力になれるかも知れんぞ」
オーフェン「そうか!そうと決まったら話は早い。行くぞ!」
――核ミサイル発射サイロ――
蘭丸「その『かくみさいる』とやらを見たのはこの辺りですが…」
オーフェン「……ビンゴだ!ありがとうよ蘭丸!」
蘭丸「いいえ、そんな…」
警備隊長「見つけたぞ!そこの侵入者、この基地に一体何の用だ!?」
オーフェン「だから俺は核ミサイルの発射を止めに…」
警備隊長「そのような戯言、信じられると思うか!総員、そこの侵入者を取り押さえろ!」
信長「こうなったら、やるしか無いようじゃな。オーフェンとやら、核ミサイルの
発射阻止は任せたぞ!」
オーフェン「ああ!警備兵は頼む!」
信長「行くぞお蘭!」
蘭丸「はいっ!」
警備兵B「クソッ!こいつら強いぞ!」
警備兵C「お、応援はまだか!?」
警備兵D「仕方ない、こうなったら…(ジャキ)」
警備兵E「馬鹿野郎!こんな所で銃なんて使ったら最悪どうなるか分かっているのか!?」
警備兵D「しかし!このまま侵入者の好きにさせるわけには!」
オーフェン「悪いな、もう終わりだ。
『我が契約により、聖戦よ終われ』ッ!!」
警備兵B「ば、馬鹿な…核ミサイルが消滅しただと?」
信長「…ほう……若僧と思っていたが、なかなかやりおる喃」
警備隊長「……総員、撃ち方止め」
警備兵C「隊長!ここまでされて黙って見逃せと!?」
警備隊長「…仕方あるまい。お前もあれは見ただろう、まともにやり合って
勝てる相手ではあるまい。それに、あいつ等はこちらがどう頑張っても止められなかった
核ミサイルの発射を止めてくれたからな、その恩もある。…ここは応援を待つんだ。
…ただし、応援を待っている間に逃げられたとしてもこちらからは手を出さない様に」
信長「…済まんな。お蘭、オーフェンとやら、急ぐぞ!」
オーフェン「ああ!」
蘭丸「はいっ!」
――基地周辺――
オーフェン「…で、俺はここで迎えを待つが、お前達はこれからどうするんだ?」
信長「何、今まで通り心の赴くままに旅を続けるだけよ」
蘭丸「この蘭丸、殿の許に控え何処までも往くのみです」
オーフェン「そうか。それじゃあここでさよならだな」
信長「ただ、縁があったらまた会うかも知れん喃」
オーフェン「そうだな。今度会った時は…」
信長「一杯やるか?」
オーフェン「ああ、楽しみにしてるよ。それじゃあな」
コォォォォォォォォォ……ガシ
オーフェン「迎えってまたお前かぁぁぁぁぁぁぁ……」
信長「…最後の最後まで、賑やかな男じゃったの」
蘭丸「はい」
――オーフェン・核ミサイル発射阻止成功――
尚、オーフェンがこの後報酬を受け取れたかどうかはご想像にお任せします。
CAST
オーフェン
ダイアン=ブンクト
骨飛族
織田信長・森蘭丸
最終更新:2006年08月05日 18:33