ぶち
町を歩いてるとそんな音がいきなり聞こえた。
音のした方を見ると靴紐が切れている。
靴紐を結びなおそうとするとカラスの大群が頭上を通り
結び終わると黒猫の集団が道を横切っていく。
ギャア、ギャア。にゃー、にゃー。
今日は絶対なにかよくないことが起こると確信する。
とりあえず、いろは荘に帰って一日中寝ようと決め道を引き返していると
女生徒二人が前方からこちらの方に歩い来た。
やっかいごとはごめんなんで脇道に入ろうと試みたが。
「あ、紅先輩」
発見されてしまった。観念して声の主達がこちらにやってくるの待つことにする。
よく確認するとSOS団の未来人と宇宙人である朝比奈と長門である。
なぜ、自分が知っているかというと自分はあらゆる怪異を闇に葬る組織であるEMEに
所属しているからである。なんにしても涼宮が関わっている以上ろくなことに
はならないのであっちの用がすんだらとっとと帰ろうと決める。
「あの、スイマセンこちらに水中眼鏡を掛けた男の人がこなかったでしょうか?」
「………いえ、そんな人に迷惑しか掛けない馬鹿は金輪際見かけることはありません」
「?……そうですか、ありがとうございます。長門さんこっちのほうには来ていないようですよ」
「………いや、3秒後私たちの視界に現れる」
それを聞きとっとと路地裏へ逃げようと試みるが、そこから馬鹿とその他大勢がやってきた。
「お!紅!紅か!助けてくれ!妙な奴らに追われているんだ!」
「こらー、待ちなさい異世界人ーーーー!」
どうやら悪い予感はこれらしい。
「おい!俺様の親友にして下僕にして従者の紅よ」
「俺はお前のことなんか知らん」
「ギャ―。心の共にすべて否定された!とうわけで紅よ、異界の王子として命令する
こいつらをやっつけろ」
「キョン、古泉くん捕まえなさい!」
なにがといわけだ。とりあえずなぜこんなことになったのか考える。
………この馬鹿が自分のことを(自称)異界の皇太子やら魔界の王子やらと周りに
言ってたのが原因だろう、それ以外ありえない。そんなことを考えていると
ドゴスという鈍い音が聞こえた、思考を中断してΩの方を見るとキョンがΩを
抑えて古泉が当身を食らわしていた。
「よくやったわ二人共、早速部室に連行してどうやってこっちの世界に来たか聞き出さないと」
とりあえずこの後なにもΩから聞きだせずに涼宮が閉鎖空間が発生させるのを思うとこの面子には
同情するが、しばらくΩが自分の前からいなくなるなら余計な事をするつもりはない。
「悪いΩ、数の暴力には普通の人の俺では勝てないんだよ」
そう、周りに聞こえるようにつぶやくが、そのとき背後から声が聞こえた。
「騙されてはいけませんよ涼宮様!」
「なによ、あんたは?」
「私はキース・ロイヤルと申します。ところで知っておられますか涼宮様?
この乾紅太郎めは実は特殊能力を持っておられるのですよ」
まずい、涼宮に念動力を持っているとばれたら自分の身に何が起こるか分からない。
慌てて執事の口を塞ごうとするがΩ以上の奇妙な動きをしてうまくいかない。
「彼の力は変人招来体質といって奇人変人を引き寄せることが出来るのですよ!」
そっちかよ!心の中で叫ぶ。
「………そんな変な能力なんてこの世に存在するわけないでしょう。とっとと帰って拷問の準備をするわよみんな」
そう言いSOS団は帰っていった。男二人がΩの脇を抱えて引きずりながら。
「では、私はボニ―様の食事を用意しなければいけないのでこれで」
そういうとなぜかカモシカに乗って帰って行った。
「………疲れた、帰って寝よ」
CAST
・涼宮ハルヒの憂鬱
SOS団
・EME RED
乾紅太郎
綾小路Ω
・魔術士オーフェン 無謀編
キース・ロイヤル
最終更新:2006年08月10日 11:36