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教師としての態度

女生徒A「あ、いたいた」
女生徒B「教頭センセー、待ってー」
華やいだ声がモレクの足を止める。

モレク「どうしました。何かあったのですか?」
女生徒A「何かっていうか」
女生徒B「この前のアレ、もう一回やってほしくて」
モレク「ああ、アレですか」
そんなやり取りに同道していたチェルノボーグの顔が僅かに険しくなる。
モレクのほうはチェルノボーグの様子にはまるで気づかずに
ええと、たしかこうでしたか?と教えられた仕草を思い出し、クリクリ首を傾げながら。

モレク「いぢめる?」

キャー、とはしゃぐ女生徒を見ながら、何が面白いのかいまいちピンと来ていない
モレクはまた首を今度は演技で無しに首を傾げ、また笑いを誘う。
まあ、楽しそうなのはいいことです、とモレクは自分を納得させていた。

チェルノボーゲ「いつまでやっている。行くぞ、痩せ牛」
首を引っつかまれ、ずるずると引きずられていくモレク。どちらに向けたものか、
ペコペコと頭を下げるモレクと苛立たしそうなチェルノボーグの様子を女生徒二人が見送った。
まあ、そんなモレクを不甲斐ないと起こる人もいて。

??「教頭先生、からかわれても平気なんですか!」
ただ今日、女生徒にからかわれたモレクを非難するのは、チェルノボーグではなく――。

チェルノボーゲ「こいつはそういう奴なのだ。寒川」
寒川「でも、それじゃいけないと思います」
泣く子をさらに泣かせる真性S魔女メイゼルのクラスメイトで怒れる委員長、寒川紀子だった。

モレク「しかしですね、寒川さん。この学園には見た目も力もバラバラなたくさんの
   生徒の皆さんや先生方が集まっています。もし、話し合うきっかけになって
   互いの偏見が無くなるようでしたら、私などがからかわれるのは全然平気ですから」
寒川「それは……でも、それは他の先生でもできることだと思います。
   だから教頭先生はもう少し威張っててもいいぐらいです。
   そうですよね、チェルノボーグ先生?」

先ほどのモレクを離れたところで見ていたらしい寒川の『説教』に、同じように
叱咤するつもりだったチェルノボーグ。いきなり話を振られて焦った声を出す。

チェルノボーゲ「う、うむ。そうだな。教頭、貴様はもっと自分の立場を考えるべきだ」
モレク「はあ。しかし私には皆さんの話を聞くことぐらいしかできませんから。
    チェルノボーグ先生にはいつも申し訳ないと思うのですが……」
チェルノボーゲ「え、いや、その、うぅぅ、なんでお前はそうすぐに謝るんだ!」
仁「落ち着いて、チェルノボーグ先生、落ち着いて。寒川も、な?」
そこに通りがかった寒川の副担任武原仁。思わず止めに入ったのがまずかった。

寒川「武原先生もです。先生が甘やかすからメイゼルさんがああなんです。
   ちゃんとしてください!もっと、ちゃんとしてください!」

……寒川、さらに大噴火。
後ろで、ますます無表情に、けど焦ったように爪を叩くチェルノボーグに気づいていない。

寒川「先生は生徒の手本なのに、どうして教頭先生も武原先生もそんなに自信が無いんですか!」
モレク(え、ええっと……何故でしょう?)
仁(だって俺、偽教師だしなあ)
寒川「それに皆を甘やかしすぎだと思います。もっとチェルノボーグ先生を見習ってください!」
チェルノボーゲ「え?え? あ、う……そ、そうだぞ。もっとしっかりしろ、痩せ牛」
モレク「す、すいません(……申し訳ない、武原先生。すっかり巻き込んでしまいました)」
仁「ごめんなさい(あー、いえ、もう慣れて……すいません、今のは聞かなかったことに)」


CAST

・灼眼のシャナ
モレク
チェルノボーグ

・円環少女
武原仁
寒川紀子

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最終更新:2006年08月14日 12:54
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