柿崎「どうしよう、新入部員が少ない。ちょっとまずいわね」
相馬「まあね。この学校、下手な映画より派手なアクションなんていつでも見れるし
映画俳優並みの美男美女なんて腐るほどいるけど、演劇には興味ない人たちだから。
おまけにうちの主演は相変わらず逃げちゃうし。あーあ、また里香さんにお願いする?」
柿崎「それなんだけどさ、ちょっとアイディアがあるんだ。とにかく新人を舞台にあげるためにね……」
女生徒A「ねえねえ、聞いた。演劇部の今度の劇」
女生徒B「うん。クライマックスでの告白シーンの主役、抽選で観客の中から出すって奴でしょ」
女生徒C「えー、相手演劇部でしょ? 彼氏と行ってもバカップルなだけだし」
女生徒A「それがさ、希望を聞くらしいよ。なんか特別顧問の哀川先生が相手連れて来てくれるんだって」
女生徒C「ホントに? でもさあ、何言われてもも結局演技でしょ。それに恥ずかしくない?」
女生徒B「けど、いい雰囲気になったら、キ、キスシーンまであるって噂だよ?」
女生徒C「……えっと」
女生徒A「ちょっとだけ、ちょっとだけ、覗いてみない?」
女生徒C「う、うん。ちょっとだけね」
男生徒A「今の話、男でも選ばれるのか?」
男生徒B「らしいぜ。B組の奴が芝居のフリしてあの逢坂にマジで告りやがったんだと」
男生徒A「手乗りタイガーにか!? で、どうなった」
男生徒B「ああ、逢坂の奴、芝居だから一応頷いたけど、マジ殺すって勢いで睨んだらしい」
男生徒A「うぁ……」
――ちなみにその他、主役に選ばれたペアの演技はというと。
~紅真九郎&九凰院紫の場合
真九郎「あのな紫、これはお芝居だからな。『結婚しよう』ってもほら、お前小学生だし…」
紫「わかっている、真九郎。私は嘘が見抜けるけど、お芝居は別だとちゃんと知っているぞ。
心がこもって いなくともがっかりなどしない」
その後、真九郎の台詞を聞いた紫のあまりにも嬉しそうな笑顔に観客の間でひそひそ声が
流れ、警察に通報がいったとか、いかなかったとか。
~ガユス&ジヴペアの場合
ガユス「愛してるよ、ジヴ。結婚しよう」
ジヴ「……」
ガユス「あ、あれ? ジヴさん、これお芝居ですよ?」
ジヴ「……ごめんなさい、ガユス。たとえ芝居でも、どうしても頷けないものが女にはあるの」
ガユス「ジヴ。確かに今は芝居だし真面目に言ってはいないさ。けど俺は本当に君のことが……」
ジヴ「駄目よ、ガユス。本気で言って欲しいわけじゃない。綺麗にだまし続けて欲しいだけなの。
けど、あなたは駄目。自分自身も騙し続けられない。あたしも騙され続けてあげられなかった。
わかって、ガユス。もう終わったの」
柿崎(カーテン、下ろして、早く、早く。劇、重すぎー)
カーテンが下がる中、膝をつくガユスが聞いたのは、「それにね」と優しく囁くジヴの声。
ジヴ「別れた女を劇に誘える男となんて、結局騙し合いの関係なのよね。ピギギギギギギギギギ」
ガユス「黒ジヴさん、追い打ちはやめて。観客女性陣の皆さんも『ヘタレが』って目で見ないでー」
~リナ&ガウリィペアの場合
ガウリイ「リナ……」
リナ(……お芝居、うん、これはお芝居)
ガウリイ「この後、なんて言うんだっけ?」
スパァァァン!!
リナ「あ、あんたね。一行も憶えきれないって、クラゲ頭にも程があるわよ」
結局、「ハイハイ二回かよ」「口だけになんなよ」などあたたかい非難(?)をあびた
五十嵐鉄平・古都ゆかりのペアが一番ウケが良かったとか。
~幕~
CAST
・半分の月が昇る空
柿崎奈々(演劇部部長)
相馬千佳(演劇部副部長)
・とらドラ!
逢坂大河
・紅シリーズ
紅真九郎
九凰院紫
・されど罪人は竜と踊る
ガユス
ジヴ
・スレイヤーズ
リナ=インバース
ガウリイ=ガブリエフ
・クリスマス上等シリーズ
五十嵐鉄平
古都ゆかり
最終更新:2006年09月07日 14:11