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SOSトーナメント裏方

 競技者達は全力で競っていればいい。
 観客達は(なるべく近付かないようにして)見ていればいい。
 さて、運営者達は何をしているのだろうか。
「……また盛大に壊したものだな」
 と、ガリル・シビリアンは人間臭く溜め息をついた。目の前には一方通行vs戯言遣いの一戦で半壊した校舎がある。
「そうねえ」
 と、ガリルの傍らで、ステア・シビリアンもまた人間臭く溜め息を一つ。
 色気の欠片も無い、疲れたような仕草で頬に手をあて、
「真空間ならともかく……大気圏内じゃ使える力も限られているから、面倒よね」
「今回は物理衝撃による破壊だったからまだいいが、変な呪いだとか概念だとかで破壊されると、形相干渉でも修復が面倒だからな」
「仕方もあるまい。これが我らの職務なのだから」
 腕組みをしながら言うソコム・アーティラリィ。
「我らは職務を受諾するのみ」
 淡々と述べるソコムに、ガリルとステアは再度の溜め息をつく。
 三人は――この学園においてはよくあることだが――人間ではない。ブラウニン機関製の兵器<戦天使>だ。
 その職務は学園の防衛及び学内環境の保全。つまるところは警備員兼用務員である。
 星をも砕くような力を使って、毎日のように壊される校舎を毎日のように修復している。
「……なんで封絶張ったり概念空間展開したりしないのかしらねえ」
「壊れてもすぐ直せるからだろう、……主に我らの力で」
 自分で言って、肩を落とすガリル。その後ろからソコムが言ってくる。
「無駄口を言う暇があったら早く済ませるべきだと思うが」
「……口を挟むだけの貴様に言われたくないな」
「来てる分だけましでしょう……シーズよりは」
「ああ……アーティラリィ・タイプは細かい作業に向かないからと言って、見にさえ来ないからな。我が半身のくせに」
 どうせまたあの<守護者>に付きまとっているのだろう、と呟いて沈鬱するガリル。
 そんなガリルを横目に、手から形相干渉の光を発しながらステアは再度溜め息をついた。


CAST

  • スクラップド・プリンセス
ガリル・シビリアン
ステア・シビリアン
ソコム・アーティラリィ

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最終更新:2006年09月07日 14:16
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