私立ライトノベル学園、其処では、常軌を無視したかの如き奴らが学んでいる。
そして、新たな転校生が又一人、其の門をくぐって行く・・・
ラノベ学園は、中学部と高等部が同じ校舎で学んでいる。
部活の種類も豊富で、一般の学校なら何処にでもあるような各種運動部や文化部は勿論、活動内容不明な部活まである。
そんな巨大学校法人の一角で、オーフェン教諭は転入生に関する書類に目を通していた。
「鳴神光か・・・なになに?成績は並、体育祭に置いてはかなりの成果を残すが、両親は既に他界・・・か。やれやれ、ウチの理事長も物好きだな。」と一気に読み上げ、二枚目の書類に手を伸ばす。
「両親の没後、本校よりラノベ学園に転入を希望、尚・・・」
其の先に目を通して、オーフェンは我が目を疑った。
其の先には、彼女が裏で喧嘩屋をしている事が記載されていた。
「オイオイ、冗談じゃ無えぞ全く・・・何の目的で俺のクラスにこんな暴れ馬を・・・ったく、俺に何の恨みが有るんだ、あの理事長。」
と文句を言いつつ。書類をしまい込む。午後の授業が始まるまで。正味4分。慌てて授業に必要な物と検印と朱肉を持つと、急いで職員室を飛び出した。
今日は夏休みの宿題の提出日である。
そして、何だかんだで本日の授業も終り、オーフェンは宿題忘れが居なかった事で機嫌良く職員室に戻る事ができた。
しかし、彼は内心、胃に穴が開きそうになっていた。なんせ家出姫やら傭兵やら問題児やら天使やらで賑やかなクラスに今度は喧嘩屋である。一悶着あるかもしれない、多分・・・いや、必ずあるだろう。其を考えると、胃薬が欲しくなってくるのである。
「考えるのはよそう。」
結論はあっさり出た。
そして、運命の朝がやってきたのである。
その日、オーフェンは、緊張感の塊となって、通い慣れた道を歩いていた。喧嘩屋の少女の事で頭が一杯なのだ。
やはり、不安からは逃れ得ないのである。
そして職員室の自分の席に着いて体を休めて居ると、見慣れぬ少女が近付いて来た。彼女こそオーフェンの不安の源、鳴神光本人だった。
光が口を開く。
「あの、オーフェン先生・・・ですよね?」
「そうだけど・・・君か?今日転校して来た娘は?」
「はい、鳴神です。」
素直で良い娘じゃないか。と思った、喧嘩屋と言うからもう少し強気な娘を想像していたのである。
「じゃあ、教室に案内するから、着いてきて。」
騒動が起るとすれば、教室である。
オーフェンは、腹をくくった。
教室では、転校生の登場を今や遅しと待ち構えていた。
・・・窓から銃口付き出して狙撃の練習に精を出す下士官は除いて。
「どういう奴が来るんだろうな」「知らねえよ」
「紀子様男児出産おめでとう」 「なんだそれ」
・・・こんな具合である。
そして、転校生が教室に姿を現した。
歓声と拍手が教室を支配した。
「いい加減落ち着け、HR始めるぞ。」 一言で無音の世界になった。
「彼女が、今日転校して来た。」「鳴神光です、宜しくお願いします。」
もう大丈夫だ。オーフェンは教室を後にした。
オーフェンが去った後、お約束の質問攻めと勧誘ラッシュ。
見慣れた風景だった。
光は、質問に丁寧に答え、勧誘を断りながら、指定された席に着いた。
・・・凉宮ハルヒの隣に。
「ねえ、SOS団に・・・」
「入らない。」
ナイス即答。
その時だった。世界が・・・いや、学校が閉鎖空間に取り込まれ、謎の青い巨人が現れた。
しかも、校舎破壊し始めた。
軍曹殿の弾丸は青い巨体を貫通した。
二つに別れた巨人は分裂して襲って来た。
一方此所は
生徒会室、
オーフェンは生徒会長の林水と対策を検討していた。
「どうする?実弾も魔法も効いて無い様だ。」
「アレを出しましょう。」
「アレ?どのアレだ?」
「先生もご存知でしょう、先の大戦の時撃沈された旧軍最強艦の事を。」
「ああ、これでも兵器については詳しいつもりだ、確か名前は大和。」
「なら話は早い、実は、本校にて回収され、大気圏外の航行能力と強力な火力をもつ切札として蘇って居るのです・・・本校の地下で出番を待っていますよ。」
「どうするつもりだ?」
「想像通りですよ。」
更に言葉を続ける。
「切札をきります、大和と言う名の・・・いや、大和では既にありませんが。」
言葉を切る様子も無く続けた。
「その艦の新たな名は・・・ヤマト。」
「戦艦が有っても人が居なければ始まらないぞ?」
オーフェンの突っ込みに長々話していた口が又開いた。
「問題有りません、彼等ならやってくれましょう。」
学園中が闘っていた。
教師達は林水の提案について会議していた。
光達は、押し寄せる敵を迎え撃っていた。
宗介は、偶然居遇わせたクルツに窓の狙撃銃を託し、自身は拳銃で交戦していた。
光は、回転蹴りで押し寄せる敵を薙ぎ倒していた。
他にも魔法や銃や剣で敵とやりあっている生徒達がいた。
即座に生徒会室に連絡が入る。
敵の様子がいきなり変わった。さっきまで押し寄せていた大軍団が、校庭の真ん中に集結して、一つの巨大な姿になった、
それは、最初に現れた物より大きかった。
光「何あれ・・・?」
宗介「解らん、だが、油断は禁物だ。」
その時、校内放送の呼び出しが掛った。
「相良くん、南方くん、鳴神くん、至急生徒会室に来てくれたまえ。」
林水だった。
林水「君達を呼び出したのはほかでも無い、あの怪物を退治する為だ。」
生徒会室に来た三人は、林水の言葉を聴いていた。
宗介「しかし、奴には実弾も魔法も効きません。一体どうやって・・・?」
林水「心配には及ばない、切札を残してある・・・これから切るがな。」
宗介「切札・・・?」
林水「旧日本軍の戦艦だ、最も、破壊されて海底に有ったものを引き揚げて改造した物だかな、名前はヤマト、君達に繰艦を頼みたい。」
光「ちょっと待って下さい!私そんな事出来ません!」
林水「大丈夫だ、光君は座って居るだけで良い」
優「僕は何をすれば良いんです?」
林水「レーダー類の操作を頼む」
宗介「それでは、自分は・・・」
林水「ヤマトの究極武装、波動砲のトリガーを頼む、艦長席には私が座ろう。」
林水「では、来てくれたまえ。」
作戦の準備は整った。
プールからその姿を現したヤマトは、最終兵器波動砲の発射準備を進めていた。
光「エネルギー充填、現在85%」
優「視界良好、敵、本艦に向けて接近中。」
林水「総員、サングラスをかけてくれたまえ。」
宗介「準備完了、エネルギーが溜れば何時でも撃てます。」
光「エネルギー充填、120%、臨界です!」
林水「相良くん、よく狙ってくれたまえ。」
優「敵が突っ込んで来る!」
林水「波動砲、発射してくれたまえ!」
宗介「了解であります・・・発射ぁ!」
ヤマトから発射された蒼白い光が、青い巨体を直撃する。
視界が戻った時には、青い巨人の姿は無かった。
全てが終わったのだ。
CAST
相良宗介
林水敦信
クルツ・ウェーバー
光
オーフェン
優
涼宮ハルヒ
神人(青い巨人)
最終更新:2006年09月09日 01:45