新庄「佐山君、今日は敬老の日だよ。お墓参りしてないけどいいの?」
佐山「構わないよ。あんなクソジジイの墓なんて荒らす価値もないからね」
空目「速いな。何か
トラウマでもあるのか?」
佐山「…毎年敬老の日になった瞬間に叩き起こされ、
無理難題を押し付けられたのだよ」
啓太「へぇ、例えば何を言われたんだ?」
佐山「フム…確か『不老不死の霊薬を見つけるまで帰ってくるな』
と言われてどこかの山の中に置いていかれた事があったね」
ようこ「ねぇ、それでどうやって家に戻ったの?」
佐山「…それが私の記憶にほとんど無いのだよ。
山の中にいた純和風な服を着た数人の人達に中腹の鳥居まで送ってもらった事は覚えているのだがね」
新庄「ふぅん。ねぇ、そこでどんな話をしたの?」
佐山「確か…『主がいない私達はここまでです。ここから先に私達の主人の末裔が住んでいるからそこを尋ねてみるといいですよ』
とか言っていた気がするのだがね…そこから先の記憶は一切無いのだよ」
新庄「あれ?どうしたの?川平君。なんか引きつった顔で固まってるよ?」
啓太「ん?あ、悪い。ちょっと用事思い出したから。じゃ、また」
新庄「?うん。じゃあまたね」
空目「あぁ、またな」
佐山「フム。また合おう」
ようこ「啓太ったら一体どうしたんだろ?あ、啓太待ってよ~」
空目「………行ったか。佐山、さっきの話の続きだが家に戻った時どうやって誤魔化したんだ?」
佐山「うむ。そこら辺で買った酒をこれが薬だと言って目の前でぶちまけたのだよ
あの慌てふためいた顔を思い出すだけで笑えるね」
新庄「アハハ…二人とも大人気ないんだね」
空目「全くだな」
佐山「…数多の者を異界送りにしている君には言われたくないのだがね」
空目「…?何か問題でもあるのか?」
佐山「いや、何でもないよ。ただ常識は人によって大差があるのだと思ってね」
新庄「…佐山君がそれを言うと凄い説得力があるんだね」
佐山「ハハハ。新庄君、褒めても何も出ないよ?」
空目「………」
新庄「…空目君。言いたい事は大体分かるよ…でも」
佐山「全く空目もこの宇宙の中心を褒め讃えたいならそうすればいいのに。そうは思わないかね?新庄君」
空目「新庄。大丈夫だ。もう慣れた」
新庄「…本当にごめんね」
CAST
佐山・御言
新庄・運切
空目恭平
川平啓太
ようこ
最終更新:2006年09月19日 13:41