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訃凶和音

師走も半ば。
あいも変わらずモレク教頭が仕事に勤しんでいると、ふと幼児クラスの担任がやってきた。
「教頭先生、よろしいですか」
「おや、先生。ルーミィさん達に何か?」
「何かというわけではないのですが……これの許可をいただきたいのですけど」
そういってさし出されたのは、クリスマスイベントについての申込み書類。
「ほうほう、なるほど。コッペさん達もクリスマスに歌を。もちろん構いませんとも。
 でしたら、他の先生方にもお手伝いいただけるようお願いしてみましょうか?
「……いえ、もうお手伝いしていただいてる方たちがいまして…」
何故か目を逸らす先生の様子をいぶかしく思いながら、はてどなたでしょうと書類を確認する。
ラノベ学園幼児クラス、クリスマス特別授業。その協力スタッフの欄には。

ピアノ伴奏:エルウィング
 ――飛ぶ鳥を落とす勢いとはよく言うが、本当に落としたその歌唱力は記憶に新しく。

賛美歌翻訳:熱田・雪人
 ――「燃える男の~股間に~急所蹴り~♪」「マジカル・ユンっ!」などの斬新なフレーズは未だに脳に焼き付いて。

考えうる限り最悪の組み合わせだった。
「(名簿>負狂和音?にエントリーしてないと思ったら道理で)ええと、その……このお二方ですか? 本当に?」
「……はい」
おもわず問いかけるモレクに、やっぱり目を逸らしたまま答える先生。
「パンプキン先生は何もおっしゃられなかったのですか?」
「……パンプキン先生は、当日プレゼントを配るのに忙しいそうです」
(……逃げ、いえいえあの方に限って。全く申し訳ないことです、そんなことを考えるとは。)
「……あの……お二人とも歌の元気さ?が子供たちにウケてて……ですから、その、みんな楽しみにしていますし……」
「……はあ……わかりました。何とか、別会場を設けられるよう、手配してみましょう」
「……すみませんがよろしくお願いします」

思わず漏れたため息は果たしてどちらのものだったやら。
ともあれモレク教頭の苦労は、まだまだ山積みのようである。


CAST

  • コッペとBB団
先生

  • 灼眼のシャナ
“大擁炉”モレク

  • 銃姫
エルウィング

  • 終わりのクロニクル
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最終更新:2007年12月09日 22:28
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