学園格納庫
動力砲塔を載せた単発戦闘機とタチコマたちの巣の間にある場所で、GRAPがその
巨体を休めていた。が、GRAP自身は絶賛仕事中だったりする。
GRAPの頭の上にはガーゴイルがいて、そのまた上にウフコックがいて、何やら人
間との付き合い方について哲学的な話をしている。
GRAPの足元には剣牙虎の千早とネコのシャミセンが、人類抹殺計画でも練ってい
るのかお互い顔を突き合わせてニャゴニャゴ話し合っている。さらにその横では黒猫
の幽とタチコマとルークがRTR接続で楽しくおしゃべり中。
…はっきり言おう。どう見ても仕事ができる環境とは言いがたい。それ以前になぜ格
納庫にこんなに集まっているかが気になるが、そこらへんは気にしないように。
そのような環境でも、GRAP特に気にせず仕事を続けている。
早く終らせたいなーとGRAPはそう思いながら仕事を進めている。その為に生命維持
以外の能力配分を最低限にして、残りの全能力を仕事に回している。
ここで1つ疑問が。なぜGRAPは仕事をしているのか?
その答が向こうからやってきた。
「やあGRAP君。新庄君と私の世界を心地よいものにする為に頼んでいた仕事ははかどっているかね?」
「佐山副会長。今日の分はあと5分で終わります…少なくともこれが終れば世の中は少しは良くなります。
別に佐山副会長と新庄さんの為だけではありませんが」
「GARP君もなかなか言うようになったものだね。新庄君と私にとって心地良い世界とはすなわち、他の人
間にとっても心地よい世界なのだよ」
GRAPは呆れ果てたのか沈黙。
「それにだ、我々はGRAP君たちのような知性体にそれぞれの食い扶持を稼ぐ事を推奨している。食い扶
持が稼げるのならその分学園の管理下からは外れる。それ以前に学園は全員を養う予算を持っていない
しな。ならばそれぞれの能力を生かした助け合いと行こうではないか」
「その為に私は自分の持つ計算力を使用し、各種解析を請け負っている」
「その通り。GRAP君には計算・解析で各種維持管理費を補填してもらっている。ここ最近は対がん用蛋
白質解析だな。岸田博士ならば研究によって発生した各種特許収入・ARIEL搭載核融合炉による発電・
各AIによる計算能力提供。八号君たちならば、この格納庫の保守管理からメイド喫茶勤務まで。皆、何か
しら仕事を行なう事で学園や関係者に対して補填を行なっている」
「佐山副会長。八号さんは納得されているのですか?」
「何を言っているのだねGRAP君。『お世話をする事』が彼女たちの存在意義であり、喜びでもあるのだよ。
対象が不特定多数であるが、その分仕えがいがあるようだ」
佐山がGRAPの脚部そばまで近づいた。
「私はこの学園に在籍する『もの』全てを均等にしたいと思っている。どこの管理下にも置かれず、全員が
同じ位置に立って足並みを揃えた時、違いはそれぞれの足の大きさという個性ぐらいとなるように。そして
我々は足並みを揃えて新しい世界へ行くのだ。その新しい世界は芳醇だろう。おお、快なり!」
CAST
GRAP
- シルフィ・ナイト(あるいは現実の英国製変態戦闘機デファイアント)
動力砲塔を載せた戦闘機
タチコマ
ガーゴイル
ウフコック
剣牙虎の千早
シャミセン
幽
ルーク
岸田博士
ARIEL
佐山・御言
新庄・運切
八号
※特別出演
UD@Team2ch がん研究解析プロジェクト
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最終更新:2007年12月09日 22:46