偽乳職人の朝は早い。
「まあ、好きで始めたことだから」
水着の裏へ何枚ものパッドを縫い付けつつ、偽乳職人・高須竜児さん(高二)は言う。
「……やっぱ夏になるとキツイ、愚痴ったら倍返しだし(笑)」
基本的な形は決まっているが、ユーザーの体型(どうみても同じLVプッ、おっと失礼)に合わせ
多種多様なものを作らなければいけないのが辛いところなのだ、と彼は語る。
「やっぱねえ、手縫いだからこその弾力ってあるんだよ。
機械がいくら進化したってコレだけは真似できないじゃね?」
そういって彼はその完璧すぎるデキの『偽乳パッド』をみて、自信に満ちた笑みをうかべる。
(実刑モンに凶悪なツラへ)思わず、大変ですねという我々が問うと彼はこう答えた。
「でもあいつが虎で俺が龍。それが選んだ道だから、後悔はしていない。」
「時々ね、わざわざ手紙までくれる奴もいるんだよな。
感動しました。お嫁に行くときも持っていくって。正直ちょっと嬉しいかな」
そんな彼の、今一番の悩みは利用者が後を絶たないことだという。
「本物・・・本物をね・・・育てて欲しい」
彼は作業の最中、そう呟いた、その小さな呟きこそ
ラノベ学園の少女に必要なものではないか
まあ厳然たる格差と、だまされるチェリ男君がいる限り需要は減らないでしょうが。
ととっ、失礼お時間のようです。それでは、ここからエンディングなので――す。
「ちょ、あんた。だまされるチェリ男君って…」
はいはい、いーじゃないですか。ドサマギで胸にも触れるんだし。この黒チクビ。
「な、俺はそんな…」
まー、どいつもこいつも肝っ玉チェリ男君の、ささやかな
トラウマも無事えぐったところで。
「お、俺のチクビは黒くなんかねえ……」
はーい、さえない台詞で締め。
以上、OTV特番「現代に残る匠たち」、リポーターは私、槍ヶ岳がお送りしましたー(ニヒッ)
CAST
高須竜児
槍ヶ岳
最終更新:2007年06月02日 13:28