巫女子「さて、いよいよ始まりました騎馬戦!本番前の駆け引き(弁当に毒物混入)で3チーム減っていますが、しかしこの張り詰めた空気と因縁を含んだ殺気は微塵も衰えていません、とミココはミココで真面目に説明する」
打ち止め「パクリですか、ただし連載8周年みたいなー………」
巫女子「ごめんごめん、無理して返さなくてもいいよ、とミココはミココで優しさをアピールする」
打ち止め「………………競技、開始!」
【Cチーム ウルペン/ギギナ 零崎双識 上条当麻】
晴天の空を見上げながら、念糸使いは嘆息する。アストラに頼まれたとはいえ、なぜこんな茶番に付き合わなくてはいけないのか。足元をちらりと見て、さらにその思いは肥大化する。
一人、観客席においてきた椅子を不安そうに度々振り返る銀髪の男(体操着が似合わない、人のことは言えないが。)
二人、「可愛い妹候補はいないかな?」とかいいながら奇妙な鋏を弄んでいる眼鏡の男(体操着が似合わない、人のことは言えないが。)
三人、俺も含めたこの中では一番いわゆる《普通》に近い雰囲気の子供。
双識「何故だ!!!」
上条「え?」
双識「何故この学園の女生徒はブルマを穿かない!?これでは我々は何を楽しみに乳繰り合いの接近騎馬戦を行えというのだ!」
上条「貴方は変態ですか?」
双識「変態?違うね、まるっきり違う。此れは愛だよ、少年。愛が解らんとは、君は追試決定かな?」
ギギナ「おい!貴様、ヒルルカに何をしようとしている、今すぐわが娘から離れろ!」
上条「ちょ、ギギナさん、騎馬崩れる、騎馬崩れるって!」
双識「娘?なるほど、君もどうやら愛の何たるかを理解しているようだね、どれどれ、お、あの椅子に座っている黒髪の子かい?」
ギギナ「椅子ではない!ヒルルカだ!!」
双識「変態!変態!」
上条「あんたが言うな!」
ウルペン「………………(アマワ、貴様は何を考えてry)」
【Aチーム フォルテッシモ/一方通行 匂宮出夢 甲斐氷太】
出夢「ぎゃははははっ!!一日一時間の狩りの始まりだ!!」
甲斐「うるせええええええ!耳元で騒ぐんじゃねえ、クソジャリ!」
一方通行「ツーか、やっぱオレが上じゃねえっておかしくねぇかァ?オレァ最強だぜ?」
フォルテッシモ「昨日俺に負けたくせによくそんな口が利けるな?」
甲斐「何、こいつに勝ったのか、ジャリその2?確かこいつ攻撃反射するから無敵なんじゃなかったっけ」
フォルテッシモ「窒息させた」
一方通行「おおおおおおおおおおい!ばらすなよ、最強の立場無いから!大体お前あんなの反則だろうが!」
フォルテッシモ「勝負に卑怯も反則もない、酸素ボンベ持ってなかったお前が悪い。………後この学園には最強名乗ってる奴結構いるぞ。(俺もだけど)」
一方通行「日常的に酸素ボンベ担いでる人間がいるかァ!それにあれ結構高いんだぞ!?」
出夢「おいおいおいおい、そんなことしゃべってる場合じゃねーだろぉ、さっさと行こーぜー」
【Gチーム キノ/ヴィル シュバイツァー ピート・ビート】
【Fチーム 小笠原祥子/霧間凪 オドー ボルカノ・ボルカン】
シュバイツァー「キノ、ヴィル 、ビート。前方に敵だ。攻撃目標は下の者たちの足だ」
キノ「はい、わかりました………上からだとやはり狙いにくいな」
ヴィル「あまり人は撃ちたくないけど、まあ仕方ない、かな」
ビート「俺は銃より接近戦のほうが………」
シュバイツァー「発射!」
小笠原祥子「きゃあああああ!」
ボルカン「うおおおっ!!」
上にいる少女と、前面にいた野人が悲鳴を上げる。
容赦なく打ち込まれる弾丸を弾丸で相殺する。
傍らには、空間に干渉しながら迫る衝撃を、指を鳴らすだけで地にたたき伏せる老人。
オドー「これは、これはまずいぞ、霧間凪」
凪「ああ、敵はおそらく銃器の扱いに長けたプロが数人と特殊な兵器を持った人間が1人、二人だけじゃ対処しきれん………いったん撤退するぞ」
足を動かして方向転換し、近くで行われている乱戦に紛れ込む………消極的な戦法は好きではないが。
役に立たない野人にその旨を伝えようとしたとき。
..................
体の自由が奪われた。
凪「な?んだ、これは?」
隣を見ると、オドーも体を動かせないらしい。なぜ?知らないうちに毒でも盛られたのか?俺はそんなに迂闊じゃ…
とんとんとんとん。
いつの間にか目の前に来ていた連中の中に、足を地面でたたき続けている少年がいる。
ビート「だからいったろ、接近戦のほうがいいって。これが俺の能力……《NSU》だ」
キノ「僕たちが援護したからここまで近づけたんですよ、ビートさん」
ボルカン「やい!貴様ら、さっさと体を自由にしないと縊り殺すぞ!」
ビート「ハイハイ、ハチマキ取ったら解いてやるから」
いいつつ、さらに近寄ってきて上にいる少年(少女か?)が手を伸ばし―――――――――今までじっとしていたオドーが無理矢理指を動かし、鳴らした。瞬間、とんでもない力が周囲にかかる。
ビート「う…おっ!?」
ビートの集中は途切れ、鼓動による束縛は解除された。
すかさず凪は、ナイフを取り出し、ビートの鳩尾に突きつけた、突きつけるはずだったがビートは瞬間的に超加速して10mほど右によけ、それを回避した。
ビート「アブねえアブねえ、モルト・ヴィヴァーチェが無かったら死んでたぜ。まあもっとも・・ん?」
ビートが前を見る。俺もオドーも野人も小笠原も大砲男も後の二人も自分を見ているのに気がついたらしい。
ビートが自分のチームを見る。二人で一人を抱えた状態。キノは前のめりに倒れ掛かっている。
ビートが実況席でもある校庭隅の審判席を見る。
巫女子「はい、『旅人の推理少年は鼓動が大砲のリズム』チーム失格ーーーー!!!元気玉発射、ただし元気をくれた人たちも巻き添えみたいなっ!ビートはキノに後ろから狙撃され、シュバイツァーに引き摺られて退場します!皆さん盛大な拍手を!」
【Gチーム リタイヤ】
【Bチーム 朝比奈みくる/いーちゃん 萩原子荻 ミズー・ビアンカ】
いー「うわぁ・・・・あんな退場の仕方はいやだな、てゆうか巫女子ちゃんノリノリだな」
「彼」はそんなことをいいながら、きょろきょろと周りを観察している。
退場チームが出た以上、そろそろ策戦を開始しなくてはいけない。周到に激戦地から離れつつ、荻原子荻は策を練る。
子荻(自チームの戦闘力・・・ミズーさん以外はほぼ皆無。「彼」という不特定要素・・・《無為式》があるが、それは計算には入れづらいですね。
他チームの戦闘力・・・この学園に存在するすべての人間のデータと照らし合わせると、必ず二人以上は戦闘に長けた人物がいる。ただし必ず1人は輪を乱すものがいる。その点我々は安心・・いや、デレデレしてみくるさんと話している「彼」には要注意ですね)
げしっ!と私は「彼」の足を踏みつける。「彼」は「メイド!!?それならぜひ今度僕に着て見せgw」といいながら悶絶した。あは。
みくる「あわわわ、どうしたんですか、いーちゃんさん」
いー「いーちゃんさん!?い、いやあれだよもてる男はツラgwaaaaa!」
二踏み目。
みくる「・・・・・・・・・」
子荻「ではミズーさん、ちょっとお耳を・・・・(ひそひそ)」
ミズー「なるほど・・・・流石は策士ね、子荻。よし、それでいきましょう」
子荻「ほら戯言使いさん、あなたも悶絶してないで、【策】に協力してください」
そう、私の名前は荻原子荻。どんなに劣勢でも、正々堂々真正面から不意撃って見せましょう。
【Eチーム 供義創貴/繋場いたち 相良宗介 雨宮世津子】
【策士】が率いるチームから、300m程はなれた地点、そこにもうひとつ、乱戦に加わらず、かといって逃げ回っている
訳でもないチームがいた。額に絆創膏を張って2号は大きいであろう体操服を着ている少女と、ブランド物の眼鏡をかけ、ジャージに身を包んだ女性、
迷彩を施している体操服を着た男、そして、つまらなそうな目で戦局を見つめる少年。
ツナギ「ねえ、タカくん」
キズタカ「なんだ、ツナギ?」
ツナギ「相良さんじゃないけど、私たちも積極的に戦闘に参加したほうがいいんじゃないかしら。長年の経験から言って
乱戦時に戦闘に加わらないものはすぐにすべての敵から狙われるわよ」
宗介「うむ、そのとおり、これは俺がアフガンにいたときの話なのだが・・・・・・・・」
キズタカ「いや、聞いてません・・・・確かに一理あるが、ツナギ、それは少なくとも運動会の騎馬戦での経験では無いだろう
騎馬を崩してはならないという条件がつくと、割と遠周囲への注意は散漫になるものさ、足元が気になってね。てゆうかツナギ、お前本当はただ強そうな奴と暴れたいだけだろう」
ツナギ「ななななな、そぉんなわけないでしょ、タカくん」
宗介「俺はそうだぞ」
雨宮「私も実はそうだ」
キズタカ「・・・・・・まあ、ちょっと待ってくれ、奴らの中に気になる《魔法》・・・いや、ここではそれだけに留まらないんだったか、能力を持った奴がいるんだ。さっきからずっと見ているんだけどね。ツナギも知ってる能力だよ?」
ツナギ「タカくんは上にいるから見えるだろうけど、私には全然全体の様子は見えないわ」
キズタカ「こないだキャンドルシティで君も見た――――――――忌々しい、魔法封じさ」
【Aチーム フォルテッシモ/一方通行 匂宮出夢 甲斐氷太】
【Cチーム ウルペン/ギギナ 零崎双識 上条当麻】
一方通行「は、全くよー、組み合わせによっちゃテメエも最弱からベスト2弱ぐれーにゃなれるみてえだな、無能者」
上条「ふん、喧嘩の仕方もしらねー野郎がってあぶなっ!」
上条は敵騎の騎手といえる場所にいる少年が放った空間の断裂(無論見えはしないが、その表現が嵌るだろう)を右手を少し動かすだけで消滅させた。これには俺も驚いた。
少年は驚愕の表情をすぐに歓喜に変え、「おもしろい!お前は――俺の敵に、なり得るか!?」などと叫びながらさらに
攻撃を繰り返す。一閃、二閃、三閃。しかし上条は腕を一振りするだけでそれらをかき消す。
一方、ギギナはカプセルらしきものを喰らって化け物を呼び出した男と戦闘している。
ギギナ「ほう、この生物は竜の一種か?なかなか楽しめそうだな・・・はあっ!」
甲斐「はっは、悪魔に剣で勝てると思ってんのか?おらぁ!」
化け物の外殻はかなりの硬度を持つらしく、ギギナの長刀ですら致命打を与えられない。両手を使えないため、威力が半減しているのももちろんあるだろうが。
出夢「・・・ぎゃはは。」
上条「なっっ!!(全く気配を感じなかった・・何だこいつは?)」
狂笑と驚愕の声に振り向くと、騎馬から離れて上条の真横に華奢な少年が立っている、しかしこれは・・・・。
自然と審判席の方を見ようとするが、隣で戦闘している連中のせいで全く見えない―――――つまりあちらからも見えないということ!
出夢「ばれなきゃ反則じゃねえ、勝負に卑怯もくそもねえ、だったけぇ?いーことゆージャン、ffさんよお!
あんた、どんな異能も右手だけで消せるらしいじゃねえか。だったら【これ】も消してみてくれよ」
上条「くっ!」
フォルテッシモ「匂宮、邪魔するな!」
ウルペンの思ったことに答えたかのように言い捨てた少年は、両手を十字架のように組み合わせて―――――
出夢「聖者の言も馬耳東風!なぜなら僕は、馬鹿だからっ!【一食い(イーティングワン)】っ!!!!!!」
幻想殺しの右腕に、両の牙を振り下ろした。
【Bチーム 朝比奈みくる/いーちゃん 萩原子荻 ミズー・ビアンカ】
【Eチーム 供義創貴/繋場いたち 相良宗介 雨宮世津子】
子荻「さて、いきましょうか」
ライフルのスコープから目を離し、子荻は宣言する。唯一この【策】を妨害できるであろう人間は、今戦闘不能になった。加えてここまで乱戦になれば、上の者が落ちない限り、足元の人間が一人戦闘不能になっても失格は言い渡されない。完全に―――足場は固まった」
ならば、策で盤の上を歩けばいい。自分自身も1つの駒!
子荻「みくるさん、落ちないでくださいね」
みくる「うう・・・・・・。やっぱり行くんですか」
いー「やれやれ、出夢くんとは、もう2度とバトリたく無かったんだけどね。――――戯言なのかな?」
キズタカ「よし、魔法封じは封じられた。僕の嫌いな暴力でね。暴力はよくないけど今回はいい」
ツナギ「えらく恣意的な平和主義者ね。酔えば勤王、醒めれば佐幕ってとこ?」
キズタカ「二千年生きてるからって江戸時代のしかもマイナーな言葉で感想を言う君に僕は尊敬の意を禁じえない」
ツナギ「え、ちょっと古かったかしら」
キズタカ「・・・さて、相良さん、雨宮さん。僕はほとんど戦えないので、フォロー頼みますよ」
宗介「任せろ、少年。いざとなれば自爆して・・・・」
雨宮「私の能力に巻き込んだらごめんね」
キズタカ「・・・・・・・・・・・・」
策士と軍師が、初動した。
【Dチーム セルティ/小早川奈津子 オーフェン ハックルボーン神父】
【Fチーム 小笠原祥子/霧間凪 オドー ボルカノ・ボルカン】
なっちゃん「をーっほほほほほ!!小ざかしいハエ虫共が!神妙にこの真・撲殺天使の餌食となりなさい!」
ボルカン「ふざけんなクソばばあ!何が天使だ、俺様はそんなもん信じてねえ!!」
ハックルボーン「神は仰られた。汝、神の使いを疑うなかれ」
オーフェン「両手にチェーンソー持ってる奴が神の使い!?」
ボルカン「オーフェン!ここであったが百年目、本の角っこで擦り殺・・・・」
オーフェン「我は呼ぶ小さな精霊!」
ボルカン「ぎゃあああ!火が!服に火があ!!」
セルティ「・・・・・・・・・・・・・・・・。
凪(首がない?ハチマキは・・・・右手首か)
小笠原祥子「……(セルティとなっちゃんを見て気絶中)」
オドー「神父、神父よ、お前は信念を間違っている!考え直せ。それは天使ではない」
ハックルボーン「汝、神の使いを疑うなかれ」
凪(魔法使い、筋肉神父、女傑・・・・・・・まともにぶつかれば勝ち目は無いな。さてどうするか)
【Aチーム フォルテッシモ/一方通行 匂宮出夢 甲斐氷太】
【Cチーム ウルペン/ギギナ 零崎双識 上条当麻】
【Bチーム 朝比奈みくる/いーちゃん 萩原子荻 ミズー・ビアンカ】
出夢「ぎゃははははっ!どうやら僕の【一食い】はぎりぎり異能じゃなかったみてーだなぁ!もう一丁ぉ!」
上条の右腕を千切り潰した華奢な少年が嗤う。嗤って、モーションを作って振り下ろす!・・・が、それを
零崎双識の持つ鋏が食い止めた。
双識「彼にはまだ追試がのこっているのでね。食らわれては困るのだよ、マンイーター君」
出夢「お?【自殺志願】、零崎双識じゃねえか。ぎゃはは、殺人鬼が人助けたぁ、おもしれえじゃねえか」
双識は鋏を持ち直して言う。
双識「―――この子は、【零崎】でこそないが―――」
双識は少年を見つめて言う。
双識「――――――【幻想】を殺すという彼の通り名は―――」
双識は悲しそうに言う。
双識「私の通り名に引っかかるものがあってね―――」
【零崎】は―――。
双識「さあ、零崎を始めよう」
言い放った。
ウルペン(・・・・・・さて、今まで何もせずに足元の争いを見つめていたが、少し疼いてきたな。)
ウルペンはそんなことを考えた。日々争いを繰り返していた俺にとって、それは回避不能な症状にも思える。
だが、俺の性格から考えると、それは異常だ。冷徹。冷静。本来、目の前の些事に巻き込まれて興奮するような輩ではない。
矛盾、矛盾、矛盾。その時、俺の目の前に1集団が飛び込んできた。かなり離れているが、関係ない。女2人に、男1人。そして・・・・。
ウルペン「ミズー・ビアンカ・・・・・・!!」
俺は、自分の矛盾を即座に捨て、奴に向かって短剣を放った。
ミズー「!?」
ミズーさんは驚愕していた。無理もない、よく知る人間が全く知らない行動をとったら驚くだろう。
ミズーさんの話によるとウルペンは冷静な方らしいが、いきなり後先考えない攻撃をしてきた事がその説明を裏切っている。考えられるのは、ミズーさんが嘘をついていること。
しかしこれはありえないだろう。私自身幾度か学園で彼と会話している。となると、可能性は後一つ・・・・・。「彼」の持つ無為式か。予想できない要素は危険だが、今回はうまく事が運んだようだ。
子荻「ミズーさん、手はずどおり頼みますよ」
言いつつ、準備しておいたショットガンでナイフを打ち堕とす。
供犠君のチームも予想通りの動きを見せてくれている。ライフルを構え、小さくつぶやく。
子荻「策戦、開始」
ぱぁん。
【Aチーム フォルテッシモ/一方通行 匂宮出夢 甲斐氷太】
【Cチーム ウルペン/ギギナ 零崎双識 上条当麻】
【Dチーム セルティ/小早川奈津子 オーフェン ハックルボーン神父】
【Fチーム 小笠原祥子/霧間凪 オドー ボルカノ・ボルカン】
その瞬間、煙や爆音が絶えなかったグラウンドに一層大きな爆音が響いた。
化け物を筋力強化して薙ぎ払い、ヒルルカに向けて勝ちどきの声を上げていたギギナも、
そんなギギナに後ろから襲い掛かろうとしていた甲斐も、
右手を押さえ必死で止血しながら「今日は今まで生きてきた中でも割と高順位な不幸だ!」と叫んでいた上条も、
なんか俺影薄いなあと思いながら一人でフォルテッシモをおんぶするような形になっていた一方通行も、
次の敵をウルペンにするかギギナにするか迷っていたフォルテッシモも、
ハイレベルな攻防を繰り広げながら妹について議論していた双識も出夢も、
ミズーに向けて敵意の視線を向けながら念糸をつくりあげようとしていたウルペンも、
奇声を発しながらチェーンソーを振り回すなっちゃんも、
聖なる光を発しながら角材製の十字架を振り回すハックルボーンも、
それを呆れて見つめるセルティとオーフェンも、
必死で逃げ惑う凪達も、
一瞬何が起きたのか分からなかった。
だが、ほぼ全員が等しく吹き飛ばされた。
【Eチーム 供義創貴/繋場いたち 相良宗介 雨宮世津子】
雨宮「・・・・おかしいわね」
爆風に顔をゆがめながら雨宮世津子は言う。
キズタカ「何がです?ああ、この爆風ですか?大丈夫ですよ、最初から巻き込まれると覚悟していたし、この程度なら・・・・」
ツナギ「私はちょっと大丈夫じゃない、目、目に砂が・・・・」
宗介「たいした威力だ、ちょっとその武器を見せて・・・・」
全員が言い終わる前に、雨宮は「違う」と言った。
雨宮「着弾が早すぎる、後これは私の能力だから武器は関係ないわ」
【白鯨(モービィ・ディック)】。彼女の手から放たれたものの威力は自在にコントロールできる。
キズタカ「途中で何か障害物にでもぶつかったんでしょう。ツナギ、突っ込んで食い尽くして来い」
雨宮「待って、念のためもう一発打ち込むわ」
雨宮は再び拳銃を構えた。
【Aチーム フォルテッシモ/一方通行 匂宮出夢 甲斐氷太】
一方通行「くう、あぶねぇあぶねぇ。とっさに反射してなかったら吹っ飛ばされてたぜ、なあ、ff?」
フォルテッシモ「・・・・・・・・・・・・【リセット】の仕業だな」
一方通行の体には傷一つないが、爆風と爆炎を能力で防御したとはいえ直に受けたフォルテッシモは服も体もかなり傷ついていた。
周りを見ると、先ほどまで戦闘を行っていた連中はほとんど気絶していた。一人だけ明らかに死んでいる地人がいたが、気にしない。
一方通行「んじゃ、こんなことしやがった野郎をぶっちめに行くかぁ、ff」
爆撃の飛んできた方向を睨め付け、走り出そうとする。その時。
砂埃を蹴散らしながら、巨大な炎の鳥が突っ込んできた!
一方通行「ちいっ!」
とっさにフォルテッシモの足をつかんで投げ飛ばし、【反射】を使用して防御する。しかし―――
一方通行(ぐうっ、体が炎に包まれて、息ができねえ!)
「ギーア―――」とか何とか聞こえたが、それどころじゃねえ。
反射を解けば炎に燃やし尽くされるだろうし、解かなければ窒息しちまう。
一方通行(やっぱ―――酸素ボンベ買っとけばよかった―――売店に売ってたっけ―――いや、この炎じゃ引火して、爆発しちまうか―――)
フォルテッシモ「おおおおっ!」
フォルテッシモは力を振り絞って空間の裂け目をこじ開け、炎の鳥から一方通行を弾き飛ばした。
炎の鳥は消えたが、駆け寄って確認すると一方通行は気絶しており―――彼は力なく倒れこんだ。
【Eチーム 供義創貴/繋場いたち 相良宗介 雨宮世津子】
雨宮「今度は障害物などないわ、だんだん視界もよくなってきたしね」
こういって、【リセット】は第2の弾丸を放った。玉は銃を離れ―――足元に、着弾した。
爆発までの一瞬、雨宮は自分の手に熱い痛みを感じた。狙撃?まずい、もう弾は――――――。
取り落とした銃は足元に向いており、それが何を意味するのかは、よく分かっていた。
これほどの射撃の腕を持つ相手なら、あるいは一発目も―――。
考え終わる前に、第二の爆発は発生した。
【Bチーム 朝比奈みくる/いーちゃん 萩原子荻 ミズー・ビアンカ】
巫女子「はーいみなさん!大変長引いたこの試合も、エントリー2、朝比奈みくる(上)、いっくん、萩原子荻、ミズー・ビアンカのチーム、
ツンデレ冥土暗殺戯言ズの優勝で幕を閉じます!死傷者多数、損害甚大!ただし実況生中継みたいなっ!早速チームの皆さんにインタビュー、インタビュー!」
子荻「感想?そうですね、策戦成功、とでも言っておきますか」
いー「こんなの騎馬戦じゃねえ。っていうか死んだ人ほんとに生き返れるんだろうな?」
みくる「何もしてない・・・・・・・。あ、お茶汲みしなきゃ」
ミズー「人前で話すの、あんまり得意じゃないの。パス」
巫女子「これにて騎馬戦終了、ただしこれは大いなる災厄への入り口に過ぎなかったみたいなっ!」
いー「不吉に締めるのはやめて、巫女子ちゃん!」
CAST
いーちゃん
荻原子荻
葵井巫女子
零崎双識
匂宮出夢
フォルテッシモ
雨宮世津子
ピート・ビート
霧間凪
上条当麻
一方通行
打ち止め
ウルペン
ミズー・ビアンカ
供犠創貴
繋場いたち
相良宗介
甲斐氷太
ギギナ
朝比奈みくる
セルティ・ストゥルルソン
小早川奈津子
オーフェン
ボルカノ・ボルカン
ハックルボーン神父
キノ
ヴィル
シュバイツァー
小笠原祥子
オドー
パイフウ
最終更新:2006年06月23日 13:49