空はもう夕焼けになりつつある。
校庭では生徒達の争う声や爆発音、生徒達を応援するチアガールの黄色い声が
響いている。
今日は体育祭、この日だけは校庭が騒がしくなるのも無理はない。
そして何時もは賑やかな校舎、もとい全ての教室は静寂に包まれている。
いや、1つの教室だけは違っていた。雨が降っていた。全ての夜を集めたと
そう思わせるに十分な色の雨が教室に降り注いでいた。だが、降っていた
のも数十秒だけだ。驚くことに教室のどこにも濡れた形跡はない。
残されたのは闇の色をした水溜りだけだ。
やがて水溜りはざわざわと中央に集まり、グニャグニャと粘土のように
人の形をつくり始めたでわないか。
そして人の形になりつつある<なにか>の横には、いつ現れたのか喪服じみた
ダークスーツを纏っている男が立っている。そして<なにか>は王冠を思わせ
る金髪、満面の笑みを湛えている男に出来上がる直後
金髪「たぁりほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!おっはよぉ、生徒諸君!昨日は
ぐっすり眠れましたかあ?ぼかぁ今日が楽しみでドキドキしてよく眠れません
でしたあ!さあて、今日は体育祭だぁぁぁぁぁ!ってあれ~?
生徒が教室にいないよぉ。みんな遅刻かにゃー。ねえアイザック、生徒全員
が遅刻のとき先生はどうすればいいのかにゃ~?」
アイザック「我が君、どうやら生徒ではなく私たちが遅れたようで
ございます。校庭ではもう体育祭が始まっているようです。」
金髪「うーん。そっかあ、それは残念だぁ。でもまあいいや。下で競技でも
見に行こうかにゃ~。」
アイザック「おおせのままに」
CAST
カイン・ナイトロード
アイザック・バトラー
又は イザーク・フェルナンド・フォン・ケンプファー
最終更新:2006年06月21日 15:16