スレイヤーズ9 ベゼルドの妖剣 著者・神坂一 イラスト/あらいずみるい 富士見ファンタジア文庫

 

12 :スレイヤーズ・ベゼルドの妖剣:2010/11/07(日) 11:58:04 ID:J+U8Jfaz
冥王との戦いで失った光の剣の代わりを求めて旅をするリナとガウリィだが
世界各地に転がる伝説の剣の噂はどれも偽物ばかり。
あからさまに嘘臭いが、他に当てもないのでベゼルドの妖剣を探すべく
ベゼルドシティに向かうリナ達だが、その途中で黒ずくめの集団に狙われている少女、シェーラと出会う
黒ずくめ達、ザインとガルヴァの間抜けなやり取りから黒ずくめたちが
どこぞの領主のお抱え部隊だと気づくリナ、適当にやり過ごすつもりだったガルヴァは
気づかれたからには仕方が無い、とリナ達を始末しようとするが、そこにシェーラを保護すべくやってきた
自称トレジャーハンターの傭兵コンビ、ルークとミリーナが現れ、不利を悟ったガルヴァ達は撤退する。

お宝の手がかりであるシェーラを守るべく事情を聞こうとする4人だが、あからさまに魔剣が目的の
リナ達を信用しようとしないシェーラは、彼女らを出し抜いて逃げ出してしまう。
お宝を狙うライバルであるルークとミリーナも、ロクに話をしない内に先にベゼルドへ向かってしまった
町で聞いた話では、亡くなったシェーラの父親は発見した魔剣に恐れをなして逃げてきたらしい。
ホラ話ならば、そんな情けない話ではなく、武勇伝を語るはず・・・俄然真実味が出てきたと
リナ達もベゼルドへ向かう。

向かった先でデーモンの大量発生事件が起きており、ルーク、ミリーナ、シェーラに追いついたたリナ達は
協力してデーモン達を蹴散らす。
ミリーナが集めた情報や、シェーラが父から聞いた話を総合すれば、ベゼルドの妖剣の能力は
無差別にデーモンを召喚する事だと推測するリナ。
そんな剣は使うにも売るにも危ないと、制御できないなら破壊する事になるかもしれないとの結論になり
せっかくのお宝を破壊する事を渋るルークも、ミリーナの手前格好を付けて、危険物の破壊に賛成するのだった。



13 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/07(日) 12:18:33 ID:J+U8Jfaz
しかし剣の隠し場所をシェーラは、ある晩黒ずくめに攫われてしまう。
黒ずくめ達を追って廃鉱に向かうリナ達だが、剣は黒ずくめ達が既に手にしていた。
が、剣を手にしたガルヴァは突如苦しみだし、異常な巨躯と再生力を持つ肉塊、ハイパー・デーモンになってしまう。
増幅版竜破斬すら通じないハイパー・デーモンは周囲の物を取り込みながらベゼルドに向かう。
ハイパー・デーモンの再生の過程が、魔族の秘術・屍肉呪法の物と同様である事を見抜いたリナは
魔剣こそが呪法を発動した魔族では無いかと推測し、唯一肉塊では無い部分、黒い爪状の触手を
神滅斬で破壊しようとする。
予想外の耐久力に肝を冷やすリナだが、ルークの竜破斬を剣状にした魔法・魔王剣ルビーアイブレードによる援護により
ギリギリでハイパー・デーモンを撃破する事に成功した。

疲れ果てたリナ達の前に、今まで姿を晦ませていたシェーラが現れる。
彼女こそが魔剣ドゥールゴーファの生みの親にして、今回の事件の黒幕
魔王の腹心、覇王グラウシェラーが配下覇王将軍シェーラだったのだ。
突然の強敵の出現に驚くルーク達だが、リナは回りくどくて穴が多い上に何がしたかったのか
よくわからない杜撰な計画、流石グラウ「シェラー」の娘だからシェーラとか適当に名付けられただけの事はある
覇王神官の名前とか絶対グラウだかグロウだかだろう!
違うと言うのなら帰って覇王に聞いてみろと、突然言葉攻めを始める。
するとシェーラは本当に名前の由来を聞きに覇王のところに帰ってしまった。
精神生命体である魔族は、己の存在意義が揺らぐとダメージを負ってしまうのだと嘯くリナだが
ルーク達は、マジかよ、嘘くせーという顔をするしかなかったのだった・・・

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年11月20日 22:43