スレイヤーズ10 ソラリアの謀略 著者・神坂一 イラスト/あらいずみるい 富士見ファンタジア文庫
- 28 :スレイヤーズ・ソラリアの謀略:2010/11/10(水) 20:26:59 ID:5yMlnv7M
- 銀に輝く剣で廃墟のゴーストを倒して感激するガウリィ。
これが・・・俺の剣!
しかしまぁ実際のところ、それは大した魔法剣ではなく、ケチなゴーストを倒すのが精一杯で
魔法と打ち合うのは勿論、魔族と戦うなど夢のまた夢、単純な剣としては普通の物よりも下とロクな物ではなかった。
安物なんだとがっかりするガウリィだが、魔法剣てのはそれほどまでのレア、光の剣に匹敵するものなど
伝説の中にしか無いと返すリナ。
その晩、ガウリィの安物剣を狙って盗人が宿に入り込む。
難無く捕まえるリナ達は、その盗人からソラリアの領主が魔法剣を買い取ってくれるという話を聞き
誠心誠意弱みを握って頼み込めば、一本や二本くらい譲ってくれるかも・・・とソラリアへ。
ソラリアで領主の反乱計画の噂を聞いたリナ達は、更なる弱みを握るべく怪しい施設に進入するが
そこに居たのは、ザイン達黒ずくめと仮面ライダー風の謎の男。
宿に戻ったリナ達が、これはいよいよ怪しくなって来たと思っていたところに
領主代行・ラーヴァスに食事に招かれる。
彼は魔導関係の冒険譚などを聞くのが好きで、ぜひ高名なリナ・インバースの冒険譚を聞かせて欲しいと言うのだ。
代行は、最近護衛に雇ったルークとミリーナがリナの知り合いだと聞くと、領主の反乱を止めるために
力を貸して欲しいとも頼み込む。
しかしリナは代行の言うことを鵜呑みには出来ないと協力を断り、その晩領主の城に潜入する。
すると、毒を盛られて昏睡している本物の領主を発見、リナ達とはち合わせたルーク達も事情を知り
騙されていたのか!とショックを受けるが、ミリーナは、騙されていたのはルークだけで
自分は初めからラーヴァスの悪事の証拠を掴む為に雇われていた事を明かす。
相方に事情聞いて無かったんかいと突っ込むリナだが、ルークは俺はミリーナの愛の奴隷だからと答える。
更なる証拠を掴む為に、代行の建設した研究施設へ向かう一行。
そこでは拉致した人間と魔族の合成実験が行われていた。
それを見て激昂したルークは研究員を皆殺しにしようとするが
リナがスリーピングで研究員を眠らせると、流石に眠っている人間を殺して回る訳にもいかず
ひとまず証拠は抑えたからと、その場を後にする。
- 29 :スレイヤーズ・ソラリアの謀略:2010/11/10(水) 20:45:34 ID:5yMlnv7M
- 人間と魔族の合成実験、どこかで聞いたような・・・と悩むリナの前に
魔族との合成により強化されたザイン達が現れる。
リナによって祖国を滅ぼされたというザインの話を聞き、更に仮面ライダー風の男が
自分の正体が沿岸諸国特別捜査官ワイザーである事を明かした事で
今回の事件の黒幕が、ルヴィナガルド王国の残党である事を確信する
(スレイヤーズすぺしゃる・理由なき冤罪において、リナ・ナーガ・ワイザーがルヴィナガルドの人魔合成実験を阻止している)
ザイン達を退けたリナ達は、ラーヴァス代行が危ない(危険人物的な意味で)
(倒さないといけないので)代行の所へ行かせてくれと城の兵士に告げると
ラーヴァス代行が危ない(代行に危険が迫ってる的な意味で)と、(守るために)代行の所に行ってくれと
リナ達を城の中へと受け入れる。
正体がバレたというのに余裕綽々のラーヴァス。
何故なら、彼は既に自身を最強の人魔に改造しており、更に身に付けるもの全てが
強力極まりないマジックアイテムというチート仕様となっていたからだ。
しかし、部屋の中にあった魔剣を拾ってガウリィもパワーアップし
力はあっても戦闘経験が足りないラーヴァスは、空を飛ぶ自分の下が死角になっている事に気づかず
神滅斬によって滅ぼされた。
ワイザーから今回の事件の顛末-ルヴィナガルド王国の残党が、親戚筋でソマリアにもぐりこみ
人魔合成実験を続行していた事を聞きながら、ラーヴァスの部屋で拾った魔剣の検分をしていたリナは
この魔剣が、それこそ伝説の中にしかないような存在であるという結論に達し
ガウリィと旅をする理由が無くなった事に気づく。
だが、もうガウリィにとって二人で旅をする事は当然の事になっており、共に居るのに理由など必要なかった。
最終更新:2011年11月20日 22:45