ソード・ワールドRPGリプレイ集バブリーズ編 著/清松みゆき、グループSNE イラスト/中村博文 富士見ドラゴンブック
- 88 :SWリプレイバブリーズ 賢者の事情:2010/11/19(金) 00:29:21
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- アレクラスト大陸東部、“賢者の王国”オラン。この国の王都で
冒険者を志しやって来た6人の男女が、街中で言い争う2人の男を目撃した。
見ているうちに、一方の男は攻撃魔法でもう一人の男を撃ち倒して逃げ出す。
攻撃された男は、魔術師ギルド「賢者の学院」の監査委員・クナントン氏。逃げ出したのは
学院の生徒・マルキ。落ちこぼれて捨て鉢になり、学院から魔法の品を盗んで売り飛ばしたらしい。
6人は、これを縁にパーティを組み、盗まれた魔法の品の回収を請け負うことになる。
マルキが売り飛ばしたのはコモン・ルーン(素人でも初歩の魔法が使えるようになる)の指輪。
研究のために試作された「アンロック(鍵開け)」や「ディスガイズ(変装幻術)」など
悪用しやすい物を持ち出したのである。
マルキの逃走経路から浮かび上がったのは、裏で盗品故買も扱う小売商のパイロンという人物。
どうやらパイロンがマルキの取引相手で、今もマルキをかくまっているらしい。
だがパイロンについて調べていたところ、パイロンの娘が行方不明だという情報が入る。
6人は自分たちの持つ情報と合わせて、コモン・ルーンを手に入れたパイロンの娘が
それを使って家を抜けだしたのだろうと見当をつけた。
パイロンから依頼されて娘を探していた別の冒険者パーティと協力して娘の保護に成功。
この手柄を土産にパイロンに面会する。
パイロンは客であるマルキを引き渡すことはできないと主張したが
6人は盗品さえ取り戻せれば、マルキは放置しても良いと妥協して彼を見逃すことにした。
……が、ここで「このままではボス戦が無くなる」と考えたGMが余計な気を回す。
娘の家出の原因がマルキの持ち込んだ品にあると気付いた親馬鹿パイロンが激昂、
マルキを追い出すことにしたため急遽マルキとの戦いが発生、ということになった。
ところがマルキが予想外に善戦、辛うじて勝ったもののグイズノーが死亡してしまう。
動転したGMは、蘇生魔法をかけてもらうための献金額を一桁少ない8,000ガメルと算定、
(参考:普通の宿で一泊食事付きで1日40ガメル)
5人の仲間は、報酬になるはずの金を融通してグイズノーを蘇生させた。
というわけで、ミッションは成功したものの現金報酬は皆無。
- 89 :SWリプレイバブリーズ オラン商人道:2010/11/19(金) 00:30:09
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- 第1話で、賢者の学院と故買屋パイロンにコネを得た6人。
だがパイロンはすでに盗まれたコモン・ルーンのうち、最も危険な
「ライトニング(電撃の攻撃魔法)」の指輪を売ってしまっていた。
6人は、指輪の買い手に接触し、指輪を買い戻すよう学院から依頼される。
前渡金は20,000ガメル。この金は買い戻しのお金込みであり、残額がそのまま報酬となる。
パイロンが特別に明かした情報によれば、指輪の買い手は交易商人のボヤージという男。
金に汚い男で、学院が指輪を買い戻したがっていると知ったら、露骨に値を吊り上げてくるだろうと知った6人は
真の目的を隠し、彼が率いる隊商の護衛を請け負う冒険者として彼に近づく。
冒険者達の間でも、ボヤージは報酬を値切ったり難癖付けて踏み倒したりと評判が悪かった。
6人に対しても護衛の報酬を値切ってきたが、元々護衛の仕事で利益を出す必要のない彼らは
タダ同然の報酬額を提示し、ボヤージに雇われることに成功する。
護衛として旅に同行しながら、交渉の糸口を探す6人だったが
初日の深夜、隊商が突然の襲撃を受ける。襲撃者を返り討ちにする6人だが
隙を突いた襲撃者のひとりに、ボヤージの情婦が人質に取られてしまう。
襲撃者と話し合ったところ、彼らは以前ボヤージの護衛を請け負った冒険者だった。
報酬を踏み倒されて収入がなくなり、身を持ち崩してボヤージを恨んでいたのである。
6人はここで、ボヤージが目先の利益しか考えないせいでこの事態を招いたことを理解させ
襲撃者に賠償金を払ってお引き取り願うよう説得する。
賠償金を払うことには同意したが、現金の持ち合わせがないというボヤージに対し
6人は何も知らないふりをして、ボヤージの持つ「ライトニング」の指輪を現金で買い取った。
事態はとりあえず収拾されたが、ボヤージの情婦は一度見捨てられそうになったため
彼に愛想を尽かし、別れてオランに引換してしまう。それに同道して6人もオランへ帰還した。
ボヤージが極限状態の中でも指輪の買取額を釣り上げようとしたため
買取額は15,000ガメル、差し引きで報酬は5,000ガメル。
- 90 :SWリプレイバブリーズ 穴の中の懲りない面々:2010/11/19(金) 00:30:58
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- 指輪回収の仕事を達成するとともにボヤージと縁を切り、オランの街へ帰ってきた6人。
ところが、そのまま“遺跡の町”パダへ行ったはずのボヤージから手紙が届いた。
パダでもトラブルを起こして多額の金が必要になったので、オランの隠し金庫を持ってきて欲しいという依頼。
あまり関わりたくないのだが、他に仕事もなく、仕方なく引き受けることになった。
まず金庫を確保するため、ボヤージが根城にしていた空き地へ行くと
なぜかボヤージの元情婦とクナントンが一緒にいるところへ鉢合わせ。
少し嫌な予感を覚えつつ、6人は空き地に埋めてあった金庫を掘り出した。金庫は3つあったが
うち二つはダミーで、本物にも鍵と罠が仕掛けてあるというボヤージの言葉を信じ、本命だけをそのまま運び出す。
荷車をチャーターして金庫をパダの町まで運び、指示された相手へ持っていくと
出てきたのはなんと盗賊ギルドの幹部。
話を聞くと、ボヤージがうっかり不良品を売った相手がギルドの人間だったため
落とし前をつける事になり、生きたまま古代遺跡の迷宮に放り込んで穴を埋めてしまったらしい。
だが賠償金を持ってきてくれたので、ボヤージを救出するのは自由だと
ギルド幹部は埋めた遺跡へ通じている別の入口を教えてくれた。
モンスターが潜む迷宮を突破し、ボヤージのところまでたどり着くと
立て続けの災難で商売を続ける気力を亡くしたボヤージは、残りの金を全部譲ると言い出した。
だが、オランへ帰った6人とボヤージが見たのは、埋め戻したはずの空き地にあいた大穴と
一つだけ残ったダミー金庫。
ダミーが2個というのはハッタリで、うち1個は6万ガメルの大金が入っていたのだが
それは元情婦がきっちりと持ち逃げしていた。
というわけで現金収入はゼロ。ただし、パダで金庫を開ける際に
アンロック(鍵開けの呪文)で手伝った礼にもらった魔法の短剣はそこそこの価値があるはず。
- 91 :SWリプレイバブリーズ 2万ガメルを取り返せ!:2010/11/19(金) 00:32:04
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- 自分たちの報酬になるはずだった金を持ち逃げされてしまった6人。
元情婦・イェルペを捕まえて金を取り戻すべく動き出す。
まず、罠や魔法の鍵まで掛けてあった金庫を彼女一人でどうにかできたはずがないと
盗賊ギルドや賢者の学院へ話を聞きに行った。予想通りどちらも依頼されて鍵開けを手伝っていたが
善意の第三者を主張されて、彼らが受け取った報酬をどうこうすることはできなかった。
金はイェルペ・盗賊ギルド・学院で3等分されたので、イェルペは2万ガメルを持っている計算になる。
交渉の結果、学院からは魔法の剣などの供与や、前回手に入れた短剣の高額買取、
盗賊ギルドからはイェルペの逃走経路に関する情報を得ることになった。
ギルドから情報を得たり、イェルペが働いていた怪しい酒場で情報収集したりして
6人は彼女が西の隣国エレミアの出身であること、パダへ向かうと言っていたことなどを知る。
だが、彼女が金庫を開けた夜、エレミアでもパダでもない南の街道に出る門から
夜中にこっそり発った女がいるという情報も入っていた。
パダへ向かった女性に関する情報も入っていたが、イェルペと仲の良かった娼婦のひとりが
同じ頃に行方をくらましていたこともあり、6人はそれがダミーで本命は南だと当たりを付ける。
予想に従って南へ向かい、港町カゾフへ入った6人。港からエレミア行きの船に乗るだろうと予想して
探した結果、怪しげな男たちに渡りをつけて船に乗ろうとしているイェルペを発見する。
だがこの男たち、ダークエルフを含む悪党で、イェルペの金を奪い取る気満々だった。
謎の精霊魔術を使うダークエルフを倒し、イェルペを押さえた6人だったが
幸薄い人生を歩んでいたイェルペを締め上げる気にもなれず
持ち逃げした金の残り15,000ガメルから一人1,500ガメルずつ取り
残りはイェルペに渡す、ということで決着。
かなり目減りしたものの、やっと現金収入を得た冒険者パーティであったが
今回戦った悪党たちが、「ウォーゲル」なる首領を戴いた悪の組織であるという嫌な情報も得ていた……
- 92 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/19(金) 00:33:37 ID:/bm7fFhq
- とりあえず、バブリーズ編全4巻のうち
1巻収録のセッションのあらすじでした。
これだけ見ると「どこがバブリーなのよ」と思うでしょうが
サクセスストーリーは2巻以降なので……
- 94 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/19(金) 07:10:26 ID:gRjABKtP
- GMとかいきなり出てきて訳分からんぞ
- 96 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/19(金) 15:32:04 ID:f/5e5dcs
- 普通に読解力あれば通じるからいいよ。
管理者とかだろ?
ただ、通常のファンタジー小説じゃなくて作中劇なのかと思ったら
その後は一向に出てこないのがよくわからん。
- 99 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/19(金) 17:27:32 ID:l7DLqtIC
- リプレイ集というのはゲーム(TRPG)の進行の様子を文章にしたもの
GMはゲームの進行役で、プレイヤー達とGMの会話で成り立ってる
例えば、有名所だとロードス島戦記とか
少し前に深夜アニメがやっていたナイトウィザードとか
小説とリプレイ集の2種類の本が出てる
- 100 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/19(金) 19:35:43 ID:JOALxgwL
- TRPG自体、知らない人には意味不明だからな
GM=GAMEMASTERって言っても何のことやら
スレに沿った発言すると
20巻越えてるやつはどういう話か知りたい
禁書とかシャナなんかを
- 108 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/22(月) 20:54:34 ID:l2Lwx9kn
- バブリーズリプレイの続きを投下……の前に
すいません、ソード・ワールドを知らない人への配慮は考えていたつもりでしたが
TRPG自体知らない人への配慮がスポーンと抜け落ちてました orz
とりあえず、対策として卓上ゲーム関連の用語Wikiへのリンクを置いておきます。
http://www16.atwiki.jp/takugedic/
- 109 :SWリプレイバブリーズ 結婚するって本当ですか?:2010/11/22(月) 20:55:56
ID:l2Lwx9kn
- パーティのリーダー格、異種族嫌いの剣士アーチボルト(アーチー)の主役エピソード。
オランにあるアーチーの実家(学者)から、彼に縁談が持ち込まれる。
相手は学者肌の才女・アーリア。アーチーとも旧知の間柄だが、アーチーに輪をかけた異種族嫌いでもある。
仲間の興味本位な監視対象となりつつも、お見合いは進展していくのだが
アーリアがアーチーの実家に招かれた際、家の膨大な蔵書の中から
禁書扱いの魔導理論書「変幻する精霊」という本に強い興味を見せたのに気付いたアーチーは
前回戦ったダークエルフの奇妙な精霊魔法のことを思い出し、嫌な予感を覚える。
一方、パーティの方には、財宝発掘を狙う没落貴族の護衛という任務が舞い込んでいた。
しかし依頼人の裏をとってみると、相手は貴族どころか盗賊ギルドの人間だと分かり
6人はこの依頼自体が何かの罠だという疑惑を抱いた。
さらに任務に出発する前夜、アーチーの実家に賊が押し入り、アーチーの父親が負傷。
アーリアがアーチーの留守中、泊りがけで看病することになる。
だが自身も策略家のアーチーは、あまりのタイミングの良さにアーリアへの疑いを強めるのだった。
そして護衛任務出発の日、すでにこの依頼が罠だと確信している6人は
町を離れた時点で依頼人を取り押さえ、こっそりとオランに引き返す。
予想通り、黒幕は魔導書を盗もうとするアーリアだった。しかもアーチー達を魔導書のある家から引き離すだけでなく
嫌いな妖精族と、恋敵の可能性がある女性メンバーは殺す計画だったと知って、6人の怒りは頂点に達する。
アーリアが盗賊を家に招き入れる現場を押さえ、魔術師でもあるアーリアと盗賊たちを撃退。
負けを認めたアーリアが降服したため、家の体面も考慮して事件はもみ消されることになった。
だが、事件そのものよりも問題だったのは、アーリアに魔導書を盗むよう依頼していたのが
前回も黒幕として名が挙がっていた魔術師ヴォーゲルだったということ。
2度にわたって彼の悪事を阻んでしまった冒険者パーティ、ヴォーゲルとの再対決は必至と覚悟を新たにする。
- 110 :SWリプレイバブリーズ 混沌魔術師の挑戦:2010/11/22(月) 20:56:54
ID:l2Lwx9kn
- 前回の事件をもみ消してもらったアーリアの実家から、口止め料として
魔法の品であるスケープ・ドール(呪いの藁人形の逆、人の代わりに人形がダメージを肩代わりする)が2個届く。
実は今回の戦いが激戦になる事を見越しての救済アイテムだったのだが
6人はこのアイテムの効果より、これの市場価格がなんと1,000,000ガメルもすることに着目。
(注:この世界のマジックアイテムは、製法の失われた古代の品がほとんどなのでやたら高い)
2個あるドールの一つを500,000ガメルで叩き売り、今までの金欠が嘘のように装備を充実させていった。
お大尽気分の6人へ、故買屋のパイロンから「娘が誘拐されて脅迫状が届いた」との報が入る。
相手はやはりヴォーゲル。娘を取り戻すため、6人がアジトの古代遺跡へ来るよう指示していた。
だがヴォーゲルもGMも予想していなかったのは、彼らが一夜にして成金と化していたこと。
残っていたドールをパイロンの娘を守るために使うとして、ドールをパイロンが買い取ることを承知させ
さらに所持金で魔晶石(精神力を結晶化させた石。魔法を使う際MP代わりに使える)を買いあさり
その上、別の冒険者を傭兵として雇い、人海戦術でアジトへ殴りこんだ。
一行が外れルートや罠にほとんど引っかからず進んだこともあり、彼らは万全の状態でアジト最深部へ到達。
さらに出会い頭、エルフのスイフリーがヴォーゲルへ「サイレンス(静寂、呪文が唱えられなくなる)」を使う。
買いためた魔晶石で強化された魔法は、相手の間合いより遠くから強力に炸裂、ヴォーゲルは魔法を封じられる。
不利を悟ったヴォーゲルは、奥にあった古代魔法の転送装置で逃走した。
ところでヴォーゲルが使ったこの転送装置、転移先ははるか西の「混沌の地」。
装置の存在が公に知られたことで、大勢の冒険者がここから混沌の地へ旅立つようになり
「ソード・ワールドRPG」の商品展開として混沌の地シリーズが展開される……というのがGMの思惑だったのだが
なんと6人は、ヴォーゲルが帰ってくる可能性を絶つため、貴重な転移装置を破壊してしまう。
パーティの成金化と装置の破壊、二重の予想外に頭を抱えるGMであった。
- 111 :SWリプレイバブリーズ 虎と少女とサーカス団:2010/11/22(月) 20:58:03
ID:l2Lwx9kn
- パーティの一員、もと旅芸人の少女戦士レジィナの主役エピソード。
すっかり金持ちになったパーティ一行は、近所で興行中のサーカスを見物に行く。
そこでレジィナは、かつて所属していた芸人一座の座長一家と再会した。
今では解散した元座長夫婦と娘、そしてそのペットとして赤ん坊の頃から育てられた虎・トップが
このサーカスに入団していたのだ。
トップはサーカスで芸をするはずだったのだが、頭がいい代わりに臆病なところがあり
レジィナも見守る本番で怖気付いて芸をボイコットしてしまう。
一夜明けた翌朝、トップが檻から姿を消し、さらにサーカスの団長が変死体になって発見される。
遺体の片腕が食いちぎられていたため、官憲はトップが団長を殺したものとして動き始めた。
捜査担当者がギリアム(同じオランの街を舞台にした小説『迷探偵デュダ』に登場する無能な巡察官)だと知り
これは「放っておけばトップは冤罪で殺される」フラグだと見たレジィナは独自に捜査を始める。
仲間たちの協力を得てサーカスを張り込んでいたところ、怪しげな男たちがサーカスに近付くのを発見。
後を追跡して彼らの拠点を見つけたパーティはそこを強襲、魔晶石をおしげもなく使った速攻で圧勝する。
生け捕りにした相手のリーダーを尋問したところ、なんと彼らは西の大国オーファンの騎士だった。
あの団長はオーファンと対立するロマール国のスパイで、巡業を隠れ蓑に兵器の設計図を運んでいるのだという。
団長を暗殺したはいいが、肝心の設計図は団長に指示されたトップが持ち去ってしまい手詰まりになっていたのだ。
だが、ロマールには世界レベルで有名な謀略家、軍師ルキアルがいるのを知っているパーティの面々は
この話の不自然さを見抜き、ルキアルの真の目的は
オーファンの人間がオランで騒ぎを起こし、両国の関係を悪化させることだろうと看破する。
国政など彼らの領分ではないが、さすがにこの真相をぶちまける訳にはいかない。
パーティは一計を案じ、発見されたトップに「スリープ(昏睡)」の呪文をかけて死なせたように見せかけ
表向きは「人食い虎を倒して事件を解決した」ことにして、トップと元座長一家を町の外へと逃がしたのだった。
(ちなみに、回収した「設計図」は予想通りフェイクだった)
- 112 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/22(月) 21:00:21 ID:l2Lwx9kn
- これで第2巻までを消化。
「バブリーズ」の名前らしい展開になってきました。
なお、「混沌の地」関連の小説はちゃんと刊行されました……2010年現在未完ですが。
- 113 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/22(月) 21:53:35 ID:VxJDEKOm
- 乙です。
>>89の
>(参考:普通の宿で一泊食事付きで1日40ガメル)
から、だいたい1ガメル100円くらいの感覚と仮定すると
買い取り額500,000ガメルって5000万円くらい?
それを2個売ったのなら1億円くらいもうけたことになるのか?
「裏技使って序盤なのに金MAXにしたドラクエ」みたいなことになったわけだな。
しかもドラクエと違って最初の街にも強力アイテムがどっさり売っていると。
- 114 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/22(月) 22:10:27 ID:dTOb+rVa
- つーか、アイテムの価格を如何にいい加減に設定してるかってのがなあwww
TRPG真面目に作る気ねーだろっていうw
- 115 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/22(月) 22:17:50 ID:5ytIEYQX
- それを反省して完全版じゃ実用的なアイテムはそれなりに常識的な値段になったけどな。
あと魔法のアイテムは値段以前に希少すぎて金とコネが揃ってないとほとんど買えない。
バブリーズが整えた装備ってのも『質の良い剣と鎧』程度。
まあ魔晶石が全てのバランスをぶち壊す程に凶悪なんだが
- 116 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/22(月) 22:45:21 ID:dTOb+rVa
- >>115
その辺をGMに丸投げしてる初心者向けRPGってのは解るんだけどね。
魔晶石って設定自体が駄目すぎるよなあ。
- 118 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/23(火) 14:41:06 ID:vVKou8EW
- >>113-116
パーティの本拠地がオラン(大陸有数の大都市)だったこと(魔法アイテムの入手自体が楽)、
プレイでマジックアイテム入手販売ルートのコネを着実に増やしていたことなどが最大原因。
魔晶石以外のマジックアイテムは本来冒険で入手することが中心で想定されていたことや魔晶石の使用法など
プレイヤーが古参連中だったためルールの穴を狙われた形になった。
そのため後日出版されたソードワールド完全版では魔法や魔晶石の使用ルール、マジックアイテムの価格などに大幅に手が加わることになる。
- 124 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/24(水) 21:57:39 ID:0i3LnJ2C
- バブリーズリプレイ、第3巻分を投下します
- 125 :SWリプレイバブリーズ 亡者の村に潜む闇:2010/11/24(水) 21:58:33
ID:0i3LnJ2C
- 今や実力的にも経済的にも有力パーティとなった冒険者一行に
首都オランのはるか南東、ブラードの町近郊の小さな農村から「連続失踪事件の調査」という依頼が入る。
徒歩で目的地へ向かう途中、至高神ファリスの聖戦士タイデグリー氏と知り合った一行は
失踪事件の情報を伝え、タイデグリー氏は何かあれば自分も調べてみようと馬で先行していった。
ところがブラードの町へたどり着くと、目的地の村が壊滅状態という続報が入っており
タイデグリー氏も村へ直行した、と知らされる。
急いで村へ向かったところ、村人の大半はワイト(死体に悪霊が憑いたアンデッド)と化しており
タイデグリー氏さえ返り討ちにされワイトになっていた。
村の調査をするパーティに立ちはだかるのは、ワイトとなった老若男女の村人たち。
戦闘能力こそ優勢だが、平穏な生活の面影を残した死者の群れに、一行は神経をすり減らしていく。
このストレスが思わぬ判断ミスを呼んだ。一連の事件が人為的なものだという証拠があったにもかかわらず
根本的解決を先送りにして、少数の生存者と共にブラードの町まで引き返してしまったのだ。
町まで引き返し、町の領主からあらためて「ワイト大量発生事件の解決」という依頼を取り付け
ふたたび村まで戻ってくるのに一週間。
前回村の中で発見していた地図に従い、森の奥にある古い城塞へ向かった一行が見たものは
ワイトを生み出す力を持つ強力なアンデッド「アンデッド・ナイト」と、それを操る闇神官だった。
ワイトをばらまき、少数の生き残りを無理やり暗黒神の信者に取り込むという
無差別テロ的布教計画に怒りを覚えた一行は、激闘の果てに相手を倒した。
しかしブラードの街へ再び帰還した一行のもとに届いたのは
別の村でまた失踪事件が起きているとの続報。
一週間のロスの間に、積極的に暗黒神へ帰依した信者が別の村へ移動、新たな活動を始めていたのである。
初の「ミッション失敗」により、獲得経験点は大きく下がってしまった。
- 126 :SWリプレイバブリーズ デーモン!デーモン!:2010/11/24(水) 21:59:41
ID:0i3LnJ2C
- ワイト大量発生事件のアフターケアとして、新たな失踪事件の調査に向かうことになった一行。
問題の村へ着くと、そこには異常な光景が広がっていた。村人はコンピュータRPGのように淡々と歩きまわり
話しかけても棒読みのセリフを返してくるだけ。
異常の原因を探す一行の前に、突如現れたデーモンの群れが立ちはだかる。
雇っておいた傭兵込みの戦力でこれを蹴散らし、さらに調査を進めたところ
寺子屋を兼ねた知識神ラーダの神殿で、神官が調べたらしい資料を発見する。
そこには、デーモンを召喚する「悪魔召喚の壺」に関する情報と
幻覚で人間の心を破壊し、自在に操る悪魔のことが記されていた。
このデーモンが今回の敵だと判断した一行は、唯一正気で逃げ延びていた少年から
幻覚封じのお守り(彼がラーダ神官からもらっていたもの)を借り受け、決戦に向かう。
情報通り、敵は幻覚による精神攻撃を行うデーモン・マリグドライ。
精神力にダメージを与え、精神力がゼロになった人間を支配する能力を持っていた。
魔法使いはこれまでの戦いで精神力を消耗し、辺境での連戦のため魔晶石も買い足せていない。
危険かと思いきや、エルフのスイフリーが奇策を考え出す。
最初に精神力を使い果たす勢いで強力な魔法を唱え、自発的に精神力ゼロになり気絶することで
デーモンに操られるリスクを回避したのだ。
これによって戦いは冒険者パーティの有利に進み、一行はデーモンを倒して村を解放した。
後に残されていたのは悪魔召喚の壺だけ。この村に潜伏した暗黒神の信者は
この壺でデーモン召喚を繰り返すうち、支配できないほど強力な魔神を引き当てて自滅していたのだった。
(なお、ラーダ神殿の神官はいち早くこの事件に気づいて戦おうとしていたのだが
すでに返り討ちにされ、この世の人ではなくなっていた)
なんともやりきれない結末ではあったが、ようやく前回から続く一連の事件は解決した。
しかし、パーティ一行の手には、亡きタイデグリー氏が
オラン各地のファリス神殿を調べ上げた監査報告書が遺っていたのである。
- 127 :SWリプレイバブリーズ 悪党になりたい!?:2010/11/24(水) 22:00:53
ID:0i3LnJ2C
- パーティの一員、やたら狡猾で腹黒いエルフ(ダークエルフではない、一応)スイフリーの主役エピソード。
タイデグリー氏の報告書を、ファリス信仰の総本山である隣国の“聖王国”アノスに届け
アノスの上流階級にコネを得ようと考えたパーティ一行。
隣国へ続く街道の途中で、怪しい神官率いる集団に出くわす。
どうやら相手は汚職神官とその用心棒で、報告書がアノスに届いてはまずいらしい。
スイフリーは「スリープ」で敵のリーダーたる神官を無力化しようとしたが
相手は懐に魔法の爆弾を抱えており、投げようとしていた爆弾が眠って倒れた瞬間に誘爆、そのまま爆死してしまう。
後味の悪い勝ち方ではあったが、それ以上目立ったトラブルもなくアノスに到着した一行。
高級な宿に泊まり、いとこがこの国の財務大臣だという音楽家にして建築家のエライセン氏や
その友人、幸運神チャ=ザの司祭バンダオートといった人たちと知り合いになる。
ところがその前後からスイフリーの様子がおかしくなる。頭の中に浮かんだ欲望や悪意を
発作的に行動に移してしまうのだ。
報告書を神殿に届けるついでに、あの汚職神官から呪いを受けたのではないか、診断してもらおうとしたが
神殿で出会った女神官・クレアはスイフリーが「センス・イービル(邪悪感知)」の呪文に反応したのを見て
一行の説明も聞かぬままスイフリーを投獄してしまった。
さらに同じ牢に入っていた盗賊に、ギルドからの救出者がやって来て
たまたま居合わせたスイフリーを口封じのため一緒に連行してしまう。
このままではスイフリーが盗賊ギルドの関係者として本物のお尋ね者にされてしまうと判断した一行は
独自に盗賊たちを探し出して戦い、スイフリーを救出するとともに
盗賊たちを一網打尽にした手柄と引き換えに、スイフリーの呪いを解く儀式をして欲しいと願い出る。
自分が誤解したせいで事件が複雑になったと理解してくれたクレアは、この申し出を受理してくれたのだが
深夜になって、なぜかスイフリーをファリスではなくチャ=ザ神殿へ連れ出し
バンダオート氏の協力を得て呪い解除の儀式を行った。
呪いは無事解かれたものの、これはアノスを舞台にした事件の始まりでしかなかったのだが……
- 128 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/24(水) 22:01:58 ID:0i3LnJ2C
- これで3巻までのエピソードを消化。
次が最終巻になります。
- 129 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/25(木) 00:22:23 ID:QmG01brC
- 乙です
金たっぷりもって傭兵まで雇ってても、結構苦戦してる感じだね
GMがあわてて難易度調整のために強い敵キャラ出してきたのかな
- 130 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/25(木) 02:44:33 ID:tmnwGiTz
- >>129
どんなにレベル高くても、勝てない敵は簡単に出せるゲームなので。
ぶっちゃけ、lv11000人の軍隊に1人の英雄は勝てないシステムなんだ。
- 131 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/25(木) 02:45:27 ID:tmnwGiTz
- lv1,1000人なww後言いだしといてなんだが強さ論議は不毛だから俺のレスは無視してくれww
- 160 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/28(日) 23:51:37 ID:zlPJpPw7
- バブリーズリプレイ4巻分を投下します
- 161 :SWリプレイバブリーズ 冒険者たち、海へ:2010/11/28(日) 23:52:26
ID:zlPJpPw7
- アノス王国にまだ滞在中の冒険者一行に
芸術家のエライセンを通じて、財務大臣カルプラス伯爵からの依頼が持ち込まれた。
伯爵の交易船がアノス沖合で大ダコに襲われ沈んでしまったので
船に積んであった商品をサルベージしてほしい、というのである。
スイフリーの精霊魔術があれば水中でも活動可能なので、一行はこの仕事を引き受けた。
冒険にはファリスの女神官クレアも同行。前回の呪い解除の儀式は彼女の独断によるもので
出世より己の正義を選んだ彼女は、その正しさを証明するためと言ってスイフリーにつきまとっているのである。
(裏事情をぶっちゃけると、法的にやばい言動の多いスイフリーのプレイヤーに対する牽制)
さっそく沖に船出し、大ダコの潜む沈没船に挑む一行。途中でマーマン(人魚族)の戦士に出会うが
気は荒いが悪意はない相手だったので、おだて上げて協力し大ダコを倒すことに成功する。
ところがその後でマーマンの集落に立ち寄ると、集落がダークエルフによる襲撃を受けていた。
この辺りには古代の海上都市が沈んだ遺跡があり、そこに眠る魔法装置を狙っているらしい。
強力な魔法装置がダークエルフの手に渡ればアノスが危険。一行は急遽ダークエルフの陰謀を阻むことにした。
マーマンの戦士・ブルボンの案内によって、魔法装置のある場所へ向かう一行。
だがここで痛恨のミスが発生した。スイフリーのプレイヤーがトイレのため中座しているうちに
他のメンバーが無駄話をしながら先へ進んでしまい、GMはこれを警戒不足と判断。
ダークエルフ側の奇襲を許してしまったのである。
敵の強力な攻撃魔法「バルキリー・ジャベリン」の一斉射撃によって全員が大ダメージを負い
特に体力の低い女魔術師フィリスは「ダメージで気絶→味方の魔法で回復」を繰り返し
数ラウンド行動のタイミングを失ってしまう。
だがその膠着もやがて崩れる。ダークエルフ側の精神力が尽きてしまうと
怒りのフィリスによる「ディスペル・マジック(魔法解除)」が炸裂、水中活動の魔法を失ったダークエルフは溺死した。
サルベージの報酬に加え、ダークエルフによる侵略の危機を救った冒険者一行。
報酬として伯爵は、辺境の城を一つ譲ろうと言ってきた。
- 162 :SWリプレイバブリーズ 陰謀の予兆:2010/11/28(日) 23:53:34
ID:zlPJpPw7
- カルプラス伯から城を譲り受けた望見者一行。これを機に生活拠点もアノスに移すこととなり
オランで身辺整理を済ませて引っ越すこととなる。
アノスへ戻ると、エライセンの設計した音楽堂の完成記念演奏会に招かれた。
すっかりVIP面で出席する一行だが、演奏会の最中に突如騎士団が乱入、
カルプラス伯を国家反逆罪で逮捕し、その財産も凍結すると宣言した。
自分たちが譲り受ける城も、伯爵の財産として召し上げられる危険性に気付いた一行は
この事件を独自に調査し始める。
そもそものきっかけは、街中で喧嘩騒ぎを起こした男が実はオランのスパイだと自供し出し
情報提供者としてカルプラス伯の名を挙げたのだという。
だが、あからさまに不自然な状況に、一行は陰謀の存在を確信した。
エライセンのコネを使ってくだんのスパイに面通しすると、先日の引越しの最中
フィリスを見張っていた不審な男と同一人物であることにアーチーが気付いた。
奇妙な縁があるものの、具体的にどう関連するのかは分からない。
考えあぐねていると、「スパイの男が牢から姿を消し、河原で死体となって発見された」との情報が入る。
しかし死体は首が落とされており、一行はこれが替え玉で、スパイの男はまだ生きていると判断した。
死体の検分を終えて一行が宿へ帰ってきた所へ、見慣れない黒猫が現れる。
まるでフィリスを招くかのような猫を、魔術師の使い魔だと見ぬいた一行、
案内される先にあのスパイがいるだろうと、フィリス一人で付いて行かせてしまう。
予想通り、猫の案内した場所でスパイの男が待っていた。
フィリスに追求され、男は自分が策略によってカルプラス伯を陥れたこと、
それとは別に、フィリスが死に別れた恋人にそっくりなので惹かれていることを明かす。
思わぬ告白に油断したフィリスを、男は「テレポート」の魔法で誘拐しようとするが
GMが振ったサイコロの目が極端に悪かったため失敗。男は単身逃走する。
カルプラス伯はやはり無実とわかったものの、真犯人を捕らえそこねたため証拠はなく
今回のミッションは失敗。事件解決は次回へ持ち越しとなった。
- 163 :SWリプレイバブリーズ 魔術師なんて怖くない:2010/11/28(日) 23:54:19
ID:zlPJpPw7
- (自分たちの報酬のために)事件解決に奔走する冒険者一行。
だが真犯人は高レベルの魔法を操る魔術師だった。相手がフィリスに惚れているのを利用するため
一行は拠点となる家を借り、敵を待ち受ける用意をする。
しかし一行をあざ笑うかのように、魔術師の行動方針は一変、アノス政府の要人を次々と派手に暗殺し始める。
よそ者の一行には手が出せないところで事件が進んでいく……が
不審な黒装束の男を取り押さえたことで状況が変わった。
黒装束の正体はアノス図書館──表向きは閑職だが、実は諜報局になっている──の人間。
聖王国の人間にしては柔軟な考えを持つ彼らは、魔術師に対抗出来るのは冒険者一行だけだと考え
要人警護に入り込めるよう取り計らってくれることになる。
警備兵とすり替わる形で内務大臣邸の警護についた一行の前に、魔術師が姿を現した。
テレポートやフライト(飛行魔法)で奇襲してくる相手に翻弄され、ダメージは与えられなかったが
大臣暗殺を防ぐことに成功する。
まもなく魔術師からフィリスに「アノスを離れる予定なので、最後に戦って決着をつけ、君をさらっていく」
という挑戦状が届けられた。
だが、手紙の宛名が「フィリス」ではなく、魔術師の昔の恋人の名前になっているのを見てフィリスが激怒!
それまでは、命がけのラブロマンスという状況に陶酔していたのだが
相手は自分の顔だけが目当てと知って、積極的にぶちのめす方向へとシフトする。
かくして、郊外の丘で魔術師との対決が行われた。
魔術師は、相手の魔法が届かない距離からテレポートで瞬時に一行の懐へと飛び込む。
初手の奇襲でフィリスを引き離し、次に呪文封じが使えるスイフリーを倒してしまえば
魔法に対処できない残りメンバーは楽に倒せる……という目論見だったのだが
なんと、振ったサイコロは前回よりさらに悪い1のゾロ目で自動失敗!
奇襲の利を失った魔術師に、フィリスの「パラライズ(麻痺呪文)」が炸裂して魔術師は生け捕りにされた。
捕らえた魔術師を問いただしたところ、黒幕はロマールのルキアルだと判明。
カルプラス伯を生贄に、アノスとオランを仲違いさせるのがが本来の計画だが
魔術師が独断で連続テロに走ったために計画がほつれてしまったのであった。
- 164 :SWリプレイバブリーズ バブリーズ・フォーエバー:2010/11/28(日) 23:55:25
ID:zlPJpPw7
- 連続テロ事件を解決したことで、正式に城を譲り受けただけでなく
アーチーがアノスの騎士に取り立てられ、冒険者たちは救国の英雄に祭り上げられた。
それから数ヶ月、領地経営が軌道に乗りはじめた頃、奇妙な女性が城に担ぎこまれた。
何故か裸足で歩いてきた謎の美女、手当して話を聞いてみると
かつての冒険で救ったマーマンの集落に住む人魚であった。
集落がまたダークエルフの襲撃を受けたため、人間に変身する魔法薬を飲んで
冒険者に助けを求めに来たのだという。
さっそくマーマンの集落に向かった一行。敵と戦っていたブルボンに合流し
魔晶石で拡大した魔法で、敵の魔法が届かない長距離から次々と攻撃。一方的に勝利する。
どうやら敵の別働隊もいるらしいので、報告のため王都へ向かう途中
ロマールの密偵を名乗る男が一行に接触してきた。
彼も独自にダークエルフの動向を探っていたが、彼らの台頭はロマールも望んでおらず
ダークエルフを倒すために協力したい、というのである。
彼の情報で、別働隊が二つあることを知った一行は、まず手近な一隊を潰すことにした。
ところが敵地へ向かう途中、レジィナの元に
お城にいる元座長一家(お城をもらった際に、虎ごと呼び寄せて引き取った)の娘が
病気で倒れたとの報せが入り、レジィナは単身城に引き返す。
城へ引換したレジィナは、なぜかそこにいたロマールの密偵と鉢合わせ。
実はロマールは、ダークエルフとも共闘していた。元座長一家を人質に
国家戦略の不確定要素である冒険者一行を排除する計画だったのだが
レジィナが居合わせたため、計画は失敗に終わる。
一方、残った冒険者たちは、王都へ入り込もうとしていたダークエルフ別働隊をあっさり排除。
最後の1隊をおびき出すつもりで「残ってるのはおまえたちだけだ」と挑発したところ
敵は勝ち目がないと見て撤退してしまう。
当面の危機は去ったものの、生き残りのダークエルフはこれから冒険者を狙ってくるだろう。
城に定住していては危ないと判断した一行は、城をクレアに託して放浪の旅に出ることにした。
かくして、一介の冒険者から城持ちまで登りつめ、また姿を消した冒険者たちは
泡のごとく膨れ上がって消えた「バブリー・アドベンチャラーズ」として語り継がれるのであった。
- 165 :イラストに騙された名無しさん:2010/11/28(日) 23:59:10 ID:zlPJpPw7
- ソード・ワールドRPGリプレイバブリーズ編、これで完結。
外伝小説集「バブリーズ・リターン」や
本編刊行から8年後に、当時のプレイヤーが集まった新作リプレイ
「デーモン・アゲイン」などもありますが
とりあえずこれで「バブリーズの伝説」がどんなものかはお分かりいただけるかと。
最終更新:2011年11月20日 23:22