魔術士オーフェンはぐれ旅 我が命に従え機械 著者/秋田禎信 イラスト/草河遊也 富士見ファンタジア文庫、TOブックス
- 835 :魔術士オーフェンはぐれ旅 我が命に従え機械:2012/06/19(火)
01:18:21.55 ID:lPeyT5ES
- ボルカンとその弟ドーチンは、バルトアンデルスを売り払うために
トトカンタより西、水の都アレンハタムの魔術士同盟支部に訪れていた。
が、そこに居る魔術士達は何故か全員上の空で会話が成立しない。
苛立つボルカン達は上役と交渉するべく、勝手に支部の中に入り込む。
彼らを追いかけてきたオーフェン達も支部に向かうが、そこで見たのは
大規模な魔術により吹き飛ばされる支部と、バルトアンデルスを砕く奇妙な人形であった。
アレンハタムはかつてドラゴン種族と砂の魔獣バジリコックとの決戦が行われた街で
人間とほぼ同様の姿を持つウィールドドラゴン=天人(ノルニル)はここで人間と共存して暮らしていた。
(なお、この世界ではドラゴン種族とは神々から魔術を奪った6種の獣王達を指し、それぞれ人、獅子、犀、狼、熊、馬に近い形状を持つ
魔獣とはドラゴン種族を滅ぼすために大陸に遣わされた神の僕たちの事で、一体一体が各種族に種族として存続不可能になる程の呪いを与えた。)
バジリコックとの決戦で男性が全滅した天人は、人間との混血を進め、やがて人間の魔術士が生まれるようになった。
だが、何故か天人達は突如人間の魔術士の排除を訴え、やがてそれはドラゴン信仰という形になり
純血の人間による魔術士狩りが始まった。
かの人形は、その際に製造された対魔術士用の殺人人形で、オーフェンの友人であるステファニーが遺跡から発掘した物が
誤って作動してしまった物だという。
ドラゴン信仰が根強く残り、魔術士相手というだけで殺人が正当化されるこの街では
強力な魔術士はオーフェンしか居ない、奴は必ずオーフェンを狙って来るはず・・・。
と思ってたら、本当に来た、人形から魔術兵器を与えられたボルカンが。
- 836 :魔術士オーフェンはぐれ旅 我が命に従え機械:2012/06/19(火)
01:19:59.53 ID:lPeyT5ES
- とりあえずボルカンはあっさりと倒したオーフェン達は、罪悪感から口を紡ぐステファニーに対して
天人の遺産は素人が適当にやっただけで起動する物じゃない、奴は起動するべく時が来たから自分で起動したんだと
ステファニーを説得し、機械人形が発掘されたバジリコック砦へと向かう。
殺人人形は残る千体の人形を目覚めさせ、魔術士を狩りつくそうとしていたが
未熟ゆえに手加減知らずなマジクの魔術に驚いた隙に首を切り飛ばされてしまう。
更に、マジックアイテム作成に長けた天人の沈黙魔術の弱点、道具に刻まれた文字自体に強大な魔力があるため
使い方さえ知っていれば誰でも使えるという点を突かれて、人形自身に刻まれた魔術によって
バジリコック砦の最奥は根こそぎ吹き飛ばされたのだった。
どさくさ紛れに逃げたボルカン達を追うために、更に西へと向かう事になったオーフェン達。
ステファニーは名残惜しそうにしていたが、オーフェンには留まるつもりは全く無かった。
かつて多少の憧れがあった友人だが、ステファニーは・・・本当はステフェンという名の男だったからだ。
- 837 :イラストに騙された名無しさん:2012/06/19(火)
05:41:43.30 ID:Gx1wH0LI
- 乙だがアレンハタムはトトカンタの北だぞ。西部編は基本的に大陸西側を北上する旅だ
最終更新:2012年07月07日 06:23