ニンジャスレイヤー 著者/ブラッドレー・ボンド、フィリップ・ニンジャ・モーゼズ twitter上で連載
- 869 :イラストに騙された名無しさん:2012/07/24(火) 15:50:34ID:IJz17cP7
【サイバーパンクニンジャ活劇小説『ニンジャスレイヤー』】
IRCネットワークが世界を覆い、サイバネ技術が普遍化した近未来。宇宙殖民など稚気じみた夢。
暗黒メガコーポに支配されたメガロシティに暮らす人々は、夜な夜なサイバースペースへ逃避する。
舞台は鎖国体制を敷く日本の首都、東京湾を埋め立てて作られた巨大人工島〈ネオサイタマ〉。
〈ネオサイタマ〉に暮らす平凡な中流サラリマン、フジキド・ケンジ。
彼は〈マルノウチ・スゴイ・タカイビル〉のテンプラ屋で、妻子と共にクリスマスを楽しんでいた。
だが、彼のささやかな幸せは突如として奪われてしまう。
歴史の影に存在し、世界を密かに操作する超常的存在〈ニンジャ〉によって。
ニンジャに妻子を殺され、自身もまた瀕死の重傷を負ったフジキドだったが、
死に行く彼の命を、〈ナラク〉と名乗る何者かの意思が繋ぎ止めた。
かくしてニンジャへの憎悪を燃やす謎のソウルを宿したフジキドは、
妻と子の仇を討つべく、赤黒い装束を纏い、「忍」「殺」の信念と共に蘇る。
あらゆるニンジャを殺す者――〈ニンジャスレイヤー〉として!
第一部ラストからダイレクトに現在連載中の第二部に突入するので、あらすじは此処まで。
三十話以上ある各エピソードが、それこそラノベ1巻分くらいの濃さなうえに、
魅力的な敵ばかりなのに、ごく少数の例外を除いて、ライダーの怪人めいて殺されることが多く、
全部書いていったらそれこそ何レス使うんだって感じになっちゃうのでね。
孤独なニンジャハンター、神々の使者ヤクザ天狗についても語りたいが割愛。
頭おかしいんじゃねえかっていうトンデモ・日本風の世界観とは裏腹に、
骨太のサイバーパンク復讐活劇なので、とりあえず読んでみる事をオススメする。
鬼哭街とか好きな人は絶対にハマると思う。
ラノベ板的には、
女子高生ヤモト・コキ(彼女のバストは平坦だ)が、突如としてソウルに憑依され、
ニンジャたちのイクサに巻き込まれていく「ラスト・ガール・スタンディング」。
彼女と出会った非合法フリーランス・ニンジャの魂の救済を描いた、
「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」 の2本がとっつきやすいと思う。
原作がいろんな雑誌に連載されてた都合上、
どのエピソードから読んでも楽しめるような構成になってるので。
以上。
【サイバーパンクニンジャ活劇小説『ニンジャスレイヤー』】
【第二部『キョート殺伐都市』】
死闘の末、ラオモト・カンを討ち、復讐を果たしたニンジャスレイヤー。
しかしその直後、ネオサイタマを大規模テロが襲う。
それこそは独立都市国家〈キョート・リパブリック〉に本拠地を置く、
謎の秘密結社〈ザイバツ・シャドーギルド(罪罰影業組合)〉の侵攻だった!
彼らはネオサイタマを手中に収めるべくソウカイヤと戦いを繰り広げており、
何らかの方法でラオモト・カンの死を察知し、電撃作戦を仕掛けてきたのである。
フジキドの妻子フユコとトチノキは、その抗争に巻き込まれたせいで殺されたのだ。
ネオサイタマが炎上する中、かろうじて窮地を切り抜けたニンジャスレイヤーだったが、
ソウカイヤとの激闘の結果、ザゼン・ドリンクの過剰摂取によってナンシーは昏睡状態、
さらにナラクのソウルは休眠状態に陥ってしまっている。
しかし傷を癒す暇もなくニンジャスレイヤーはキョートへと乗り込み、
キョート地下都市区画〈アンダー・ガイオン〉の私立探偵〈タカギ・ガンドー〉、
精神介入能力ユメミル・ジツを会得したが為にザイバツに狙われる〈シルバーキー〉、
悲劇の改造ニンジャ〈ジェノサイド〉、脱走バイオニンジャ集団を率いる〈フォレスト・サワタリ〉、
様々な面々と共闘しながら、ザイバツ・シャドーギルドの真実へと迫っていく。
ニンジャスレイヤーは仲間を得て丸くなったのか? そうではない。
ザイバツは深く、広く、静かに、何処までもその手を張り巡らせている。
ただ闇雲にニンジャを殺していったところで、いずれ限界を迎えていただろう。
フジキドは仲間を得て、より復讐に対して精密さを増して行ったのだ。
だが、それでもザイバツは強大だった。
マルノウチ抗争に参加した14名のニンジャを殺さんとするニンジャスレイヤーだったが、
ザイバツ幹部〈グランドマスター〉達、そしてザイバツに所属するニンジャ集団は、
ソウカイヤ・シンジケート、〈シックス・ゲイツ〉に勝るとも劣らぬ猛者ばかり。
あらゆる物を消滅させるアンタイ・ウェポンを呼び寄せる、グランドマスター〈ダークドメイン〉、
指先一つで人体を爆発四散させるバリキ・ジツのタツジン、グランドマスター〈イグゾーション〉、
人間の認識を意のままに操作する、恐るべきゲン・ジツの使い手〈メンタリスト〉、
自らの欲望のままに相手の体液を啜り、毒液を注入して殺す〈モスキート〉、
10フィート長の魔剣「ザオ・ケン」を武器とする〈インペイルメント〉、
伝説の魔技、古代ローマカラテのワザマエを誇る〈マニプル〉……。
そして何よりも、謎めいたザイバツ首領〈ロード〉の〈キョジツテンカンホー・ジツ〉は、
ザイバツ・シャドーギルドそのものを覆い尽くす巨大な闇となって行く手を阻み、
ニンジャスレイヤーは一戦ごとに満身創痍となりながら、ザイバツ・ニンジャを殺していく。
やがてフジキドは、反企業テロ組織〈イッキ・ウチコワシ〉の女ニンジャ・アムネジアこそ、
記憶喪失になっていたドラゴン・ユカノ(そのバストは豊満だ)であることを突き止める。
彼はオムラ社による〈イッキ・ウチコワシ〉襲撃作戦に乗じてユカノを助けださんとするが、
混乱の最中、ザイバツの密命を帯びた傭兵〈ブラック・ヘイズ〉に奪われてしまう。
ザイバツはユカノを狙っている。何故?
ユカノを確保したグランドマスターの一人、〈サラマンダー〉の主催する死の格闘大会、
〈シャドー・コン〉へと乱入したニンジャスレイヤーは、決勝戦でサラマンダーと激突。
あらゆるカラテ、チャドーの奥義さえも一瞬で再現してのけるサラマンダーに苦戦を強いられる。
しかし死闘の末、死の淵で師匠ドラゴン・ゲンドーソーの教えからカラテの本質に開眼、
ニンジャスレイヤーは紙一重の差で勝利を掴み取り、ついにユカノを助けだした、のだが……。
そこに伝説のハガネ・ニンジャのソウルを宿し、ザイバツ・シテンノを引き連れ、
自らの呪われた宿命を打ち破らんとする妖刀ベッピンの使い手、
ザイバツ最強の懲罰騎士――宿敵〈ダーク・ニンジャ〉が現れる。
三度攫われたユカノを救うには、全ザイバツ・ニンジャが集結する為、
かえって警備が手薄になる「儀式」の時に、敵の本拠地キョート城へと乗り込むしかない。
ザイバツが追い求める聖なる三神器(ヌンチャク、ブレーザー、メンポ)の正体とは何か。
果たしてロードは、ユカノを用いて一体何の儀式を執り行おうとしているのか。
「フユコ、トチノキ……やり遂げる力を……!」
刮目せよ! 抗え! そして抗え!
第二部最終章「キョート・ヘル・オン・アース」が連載中なので、あらすじは此処で終了。
一応、第三部『不滅のニンジャソウル』のエピソードが幾つか翻訳されてるけど、
そこに至るまでどういう事が起こったのかは、今のところわからないからね。
キョート城の本丸を守護するグランドマスター〈ケイビイン〉、
巨大な蛇腹剣ヘビ・ケンを振るう戦闘狂グランドマスター〈ニーズヘグ〉、
電脳防御を一手に掌握するエコノミック・カラテのグランドマスター〈ヴィジランス〉と、
激闘が続いているので読者の盛り上がりもウナギ・ライジング状態だ。
もちろん、第一部第二部通してあらすじに出てきたニンジャ以外にも、
それこそ『BLEACH』に匹敵するくらい大量かつ個性あふれる登場人物達が出てくる。
「ノー・カラテ、ノー・ニンジャ」の原則があるにも関わらず
あらゆる敵をジツのみで叩き潰す無差別大量快楽殺人鬼〈デスドレイン〉と、
その仲間のビッグ・オーめいたサイバネアームを持つ破壊魔〈ランペイジ〉、
二人に拉致されてついてくる無口無表情系美少女ニンジャ〈アズール〉。
シンジュク・カブキチョウ・ニチョームを守護するニンジャ〈ネザークイーン〉と、
彼女の庇護を受けることになった女子高生ニンジャ〈ヤモト・コキ〉(彼女のバストは平坦だ)。
ブッダではなくニンジャこそが救いと信じる神聖アンタイブッダ帝国皇帝〈イヴォーカー〉と、
その野望を食い止めるべくただ一人で立ち向かうバトル・ボンズの〈アコライト〉。
破壊されようとしている故郷を守るため親子の確執を乗り越えて奔走する技術者〈マノキノ〉。
ニンジャの真実に迫る狂気の天才〈リー・アラキ〉と、助手〈フブキ・ナハタ〉(彼女のバストは豊満だ)。
突如として弟二人がニンジャとなり、変貌していく様に苦悩する青年〈マスダ・タロ〉。
クローン・マッポ導入計画など、警察組織の腐敗に立ち向かうデッカー〈ノボセ老人〉と、
ニンジャ犯罪にも怯まず挑む〈シンゴ・アモ〉〈タバタ・ヤスキリ〉のデッカーコンビ。
なぜか行く先々でニンジャスレイヤーの騒動に巻き込まれる不幸なヤクザの〈スミス〉。
他にも山盛り。
必ず好きなキャラがいるし、応援したくなるキャラがいるし、
どのキャラもみんな必死に自分の運命に立ち向かっているから、本当にオススメ。
以上。
ニンジャスレイヤー補足:
古代ローマカラテは実際重要なワードだ。常に伝説を塗り替え、ヘッズたちを
震撼させる!これはウソではない!実際、今では登場するたびにツイッターの
トレンドになるほどだ。名鑑の紹介文に書かれただけなのに、だ。グーグルで
古代ローマと検索すれば、3番目にサジェストされるのは古代ローマカラテだ。
他に、人気のあるニンジャもちょくちょくトレンド入りしている。ニンジャスレイヤーの
ライバルの一人、ダンディーな傭兵ブラックヘイズやその嫁フェイタル、強大無比な
グランドマスターのニーズヘグやケイビイン、などなど。その中でも別格なのは
ミスタートレンドこと、ザ・ヴァーティゴだ。
ザ・ヴァーティゴ=サンが何者なのかは未だ謎であり、かつ説明しづらい。だが、この
ニンジャスレイヤーという作品がツイッターで連載されるネット小説であることを最大限に
生かしたキャラなのは間違いない。彼の活動を追うこと自体が、2010年台の新しい
小説体験なのだ。
補足その2
ノーカラテ、ノーニンジャ。つまりは「物理を上げて殴ればいい」だが、この原則が
能力者バトル物であるニンジャスレイヤーの世界に緊張感を与え、際立った個性を
与えている。>>872でも書かれているが、ソニックブームの「今も昔もニンジャはカラテを
極めた奴が上を行く」という言葉は嘘ではない。これが忍殺世界の真理である。
早い話、相手がDIOでも、時間を止める前に殴り倒したら勝ち、ということだ。
生命吸収、念動爆破、反物質兵器生成、火炎操作、精神支配、経験値吸収…
いずれも恐るべきジツであるが、このような能力を以ってさえも、極限まで磨かれた
チョップやとてつもなく速い居合い切りの前には破れてしまう。実際、グランドマスターの
一人であるサラマンダーのように、そもそも特殊能力を持っていないが無茶苦茶に強い、
カラテのワザマエのみでのし上がったニンジャもいるのだ。
この原則ゆえに、逆に特殊能力のみでカラテを打ち破るニンジャはその存在そのものが
特異点となる。数百人を超すニンジャたちの中でこの原則を覆したのは、現状、無差別
大量殺人ニンジャ、デスドレインとザイバツの支配者、ロード・オブ・ザイバツのみである。
最終更新:2012年08月08日 11:38