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東京の街。
彼女がいた『偵都ヨコハマ』とは近かった都市。
彼女の記憶ではここまで栄えた都市ではなかったはず。

「困ったです……」

小さく震えるように呟く。
殺人事件の記事ばかり載っている新聞やテレビニュース。
ここまで物騒な事件とはほぼ無縁だったのでこんなことは今までにはなかった。

「……ネロ、エリーさん、コーデリアさん……」

いない仲間の名前を呼んでも誰も答えてはくれない。
自身がいるのはいつもの事務所ではない。
見知らぬ場所で頼れる仲間もいない。
一人きり。


「ほう、お前(ぬしつ)が俺(おい)の……ますたぁか?」
「!? 誰ですか!?」


彼女が声の方を振り向くと……
そこに黒い髪にジャケットのような真っ赤な羽織の男がいた。





シャーロック・シェリンフォード、それが彼女の名前だった。

彼女は探偵だった。
それもただの探偵ではない。

『トイズ』という特殊能力を持った探偵だ。

『トイズ』
それは選ばれし者の心に膨らむ奇跡のつぼみ…
ある者は清浄の花を咲かせ、ある者は毒の花を咲かせる。

   大探偵時代、美しさを競いあう二つの花

その名を『探偵』と『怪盗』といった……



「ヴァンガードにアタックです! ドライブチェック……ゲットクリティカルトリガーです!」



……今、クラスメートととあるカードゲームをエンジョイ&エキサイティングしているが探偵だ。
自身が操る『ロイヤルパラディン』のデッキはそこそこの強さを誇っていた。
そんな彼女はとある学校に通いつつも探偵業をしている。

「あたしの勝ちです!」
「またシャロの勝ちか―」
「えへへ、たまたま運が良かっただけですよー」

授業と授業の合間の休み時間。
その学校では特に事件もなくほとんど平和。

『平和』。

……違和感に気づいたのはその時だった。
何かがおかしい。

(皆がいない……?)

いつもの4人。
そう言われていたような気がしていた。
が、それは何か違う気がした。

(ネロやエリーさん、コーデリアさんがいないです!!)

ミルキィホームズの残りの三人がいないことに気付いてしまった時。
彼女はここが『ホームズ探偵学校』でないこと。
『偵都ヨコハマ』ではないこと……その他色々。
とりあえず、お昼ごはんを食べて、午後の授業を受けてから家に帰った。

そして、家の中々を色々と探索した。




「えーっと、バンサンカンさん?」
「……島津!! 島津豊久!!」
「島津さん……そのナントカ戦争……ってなんですか?」
「おいもよぉわからん!」
「……………はい?」

そのバンサンカン基バーサーカー――島津豊久から聞かされたことは理解できなかった。
ナントカ戦争、さぁヴぁんと、ますたぁ……等々。
馬鹿な豊久の説明のせいもあってか話の半分も……9割くらい理解できなかった。

「要するにおいが全部の大将首を取ってくればいいだけの話!!」
「た、大将首を取る!?」
「そうすれば、ぬしつもそのヨコハマとやらに帰れる!」

だが、馬鹿な豊久の説明でアホのシャロでも理解できたのは……。
『この場は異常であること』と『自身が豊久のますたぁで豊久が自分のさぁヴぁんとであること』
そして、『この島津豊久という男が異常(にバカ)であること』くらいだった。

「おいはここがどこでどうなっているかなにも知らん。
 これが夢か現実か何もわからん!! 
 だったら俺は突っ走ることしか知らん!」
「だ、だからって……だ、駄目です! そのナントカ戦争なんて!!」

戦国時代の真っ只中を生きていた豊久。
現在社会を生きているシャリ。
シャロと豊久の『死生観』はあまりにも違いすぎた。

「そうもいかん! おいは帰るのだ! 薩州に! ぬしつは帰りたくないのか!?」
「あ、あたしは……」

怖い。
怖くて怖い。
この状況も怖い。
目の前の男も凄く怖い。
怖くて怖くて泣きたかった。
だが、それでも彼女は自身の持つ小さな勇気を振り絞る。


「あたしは探偵です! だから、こんな殺し合いは間違っていると思います!!
 それにあたしみたいにこんなことに巻き込まれた人たちだって沢山いると思います!!
 だから、その人たちも助けたいんです!!!」


シャロは自分の言葉で自分の意思を貫こうとする。
その目で真っすぐに豊久を見つめる。

「……良か目じゃ……」
「はい……?」

少し豊久は困惑する。
只の弱そうな少女がここまで自分に意見することに。

「お前に何か考えがあるのか?」
「それは……」

一旦、考える。
数秒。
いや、数分。
否、数時間。

「これから探します!!」

啖呵を切ったものの、ノープランだった。
そりゃいきなりそんなこと聞かれてもアホの子には答えられないよ。

「ほう、そんな事か」
「まさか島津さんには何かいい考えが……?」
「それは勿論……」
「勿論……?」
「………………考えてなか」
「ってなんでですかー!」

ノープランだった。





【出典】
ドリフターズ

【CLASS】
バーサーカー

【真名】
島津豊久

【属性】
混沌・中庸

【ステータス】
筋力:B+ 耐久:A+ 敏捷:A+ 魔力:E- 幸運:B 宝具:-

【クラススキル】
狂化:E
バーサーカーのクラススキル。
ランクが低いため影響は少ないので正常な思考力を保っており意思疎通どころか普通に会話できる。
ただ、敵大将首に対する執念は凄まじい。

【保有スキル】
戦闘続行:A+
往生際が悪い。
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

勇猛:A+
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

直感:C
戦闘時、常に自身にとって最適な展開を感じ取る能力。
敵の攻撃を初見でもある程度は予見することができる。

狂奔:A
人を戦に駆り立てる力。
大名ではなく乱世の武将に必要な能力。

示現流
種別:対人魔剣 最大捕捉:1~
その太刀筋は臨機応変かつ一撃必殺。
後先を考えずに全てを込めて繰り出す一撃は甲冑・軍馬ごと相手を両断する威力を持つ。

【宝具】
持ってない

【weapon】
無銘の野太刀

【人物背景】
薩摩が生んだ殺人マッシーン。
薩人マシーン。

【サーヴァントの願い】
薩州に帰る。


【マスター】
シャーロック・シェリンフォード@探偵オペラミルキィホームズ

【マスターとしての願い】
ヨコハマに帰りたいが、この聖杯戦争に巻き込まれた人たちも助けたい。

【能力・技能】
念動力(サイコキネシス)のトイズ
持ち上げられるのはせいぜい1kg程度の物体で見えている範囲でないと動かすことはできない。
しかし、1kg以内であれば複数の物を同時に動かす事も可能。

探偵としての技能
推理力と洞察力はまだまだだが、『勘』は鋭い。

【人物背景】
ホームズ探偵学院在籍の女生徒4人組「ミルキィホームズ」のメンバーの一人。
明るく元気でまっすぐだがやや天然気味な性格で、「ミルキィホームズ」内のムードメーカーのような存在。

【補足】
豊久から聖杯戦争のことを知らされましたので、ほとんど理解できていません。



候補作投下順



最終更新:2016年03月03日 23:11