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   黄昏をいふ。百魅の生ずる時なり

   世俗小児を外にいだす事を禁む

   一説に王奔時とかけり。これは王奔前漢の代をうばひしかど、程なく後漢の代となりし故、昼夜のさきひを両漢の間に比してかくいふならん

                                                  ――今昔画図続百鬼、逢魔時の項より





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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「君とはどうも話が合わないな」

 辟易した様子で男が言った。良く通る声で、狭いスタジオなどで彼が話せば、きっと見事な音響効果を齎すだろう。
演説に用いれば凄まじい効果を発揮する声で、しかし、今男の喋った声音はまるで、出来の悪い妹でも相手にする兄のようなそれであった。

「私の言葉を代弁してくれてるの? ありがとうね」

 売り言葉に買い言葉、と言った様子で、年の若い少女が返事をする。
目の前の男に対して、否定的な感情を宿していると言った様子の表情と挙措であった。

「貴方、腐っても陰陽師の端くれなんでしょ? 魔力も妖力もない落第生だからって、貴方自身の存在理由の妖怪を否定するのはよしなさいよ」

「冗談はよしてくれよ。妖怪が僕の存在理由だなんて、そんな悲しい話があるか。これでも所帯も持ってたし、金も自分で稼いでたんだぜ?」

 冗談めかして、少女の言葉を返す男の顔は、それはそれは禍々しい凶相をしていた。
それは最早不機嫌であると言うよりは、傍目から見れば怒っているとしか思えない程の仏頂面だ。
係累の全てが死に絶え、世界の終りでも目の当たりにした様な険しい表情。
墨で染めたような真っ黒な着流しに、晴明桔梗が染め抜かれた薄手の黒い羽織を纏い、手には手甲、黒足袋に鼻緒だけが赤い黒下駄、と言う出で立ちが恐ろしく目立つ。
その方面の知識に明るくない人物にですら、この男が陰陽道の系譜を組む何らかの宗教関係者である、解る程にらしい服装だった。

 対する少女の方は、渋面の男の、陰陽道の正装とは正反対の服装であった。異様、とすら言えるだろう。
原理主義者が見れば、烈火の如く激怒するに相違あるまい。脇の部分を露出させた、紅白の『巫女服』を着用しているのだ。
頭に付けられた大きな赤リボンが良く似合う、可愛らしいこの少女。こんな服装よりももっと相応しい、年相応の恰好があるであろうと、男はつくづく思う。
しかし、彼は知っている。この少女が自分と同じ程の陰陽道の知識を有し、『この世に不思議な事など存在しない』と言う男の理念を完全にぶち壊す、
真実の陰陽道の奇跡を扱える少女だと言う事も。少女は名を、『博麗霊夢』と言う。服装からは信じられないが、正真正銘本物の巫女、と言う奴であった。

「貴方、頭だけは良いけど、陰陽師としては失格ね。一体この世の何処に、その宗教が名目上敵として扱う存在を否定する宗教家がいると言うの?」

「君の言う通りだな。仏教と言い基督教と言いイスラム教と言い、世に隆盛を誇る宗教と言うものは、何時だって敵対者の存在が不可欠だった」

「当然よ。信奉者にとっての味方がいて、信奉者にとっての敵がいる。こう言う対立の構図があった方が、解りやすいし、信者も集めやすいもの」

「その通り。およそ隆盛している宗教と言う物には全て、敵がいると思っても良い」

 カンッ、と、黒下駄を鳴らし、男は言葉を続ける。

「基督教には悪魔が。イスラム教にはシャイターンが。仏教には修行僧を惑わす魔羅や邪鬼と言った仏敵が、それぞれ設定されている。
こう言った敵対者の存在は、その宗教が神体としている存在の全能性や威力を高める為に存在していると言っても良い。
ただ全能なだけでは、人はその存在を崇め奉らない。その全能性を、人の為に発揮していると言う事実と側面が必要になる。
だからこそ全能たる神に類する存在は、本来ならば地上に存在するべきでない悪魔や仏敵の存在を創造し、或いは求めた。自らの力を誇示する為だ」

「良く解ってるじゃない。そう言った敵対者の存在は、その宗教に於いて、『排除されるべき存在ではない』。立派な、その世界観を構成する要素の一部よ。
敵対者の存在を否定すると言う事は、その宗教が神と崇める存在の否定にも繋がるわ。何故ならば、悪魔や仏敵と呼ばれる存在を創造したのがその宗教自身であり、これらの敵は、その宗教の根幹に繋がっているから」

「服装の割には聡明だね君は。その通り、宗教家と言う人種はね、悪魔や仇敵の存在を許さない事は兎も角として、彼らを否定する事は許されるべきじゃないのだよ。それは即ち、自らの存在をも否定していると言っても良いのだから」

「それが解っていて何で貴方は、陰陽師でありながら、本来貴方達の仕事の根幹を成す、狐狸妖怪の類を否定するのかしら」

「何度も言っているだろう、『マスター』」

 再び、下駄を響かせる音が鳴った。

「『この世に不思議な事なんて存在しないから』さ」

「妖怪は不思議な存在じゃないと?」

「座敷童、と言う妖怪を知っているかな。彼らが何故信じられ、求められていたのか君は知っているかい?」

 博麗の巫女は無言で返した。

「座敷童とはね、言わば人間が何故凋落するのかと言う事を当時の人間なりに考えた科学何だよ」

「科学?」

「人は何故没落するのか。貨幣経済が研究され、資本主義と言うものが確立された現在ではその原因を探る事は容易だ。
事業に失敗した、運営している会社や工場が赤字になったと言う事もそうだが、経済と言うものは他と他とが繋がって成している物であり、
あちらが不景気ならば此方もつられて景気が悪くなる、と言う事が相応にして起こる物だ。今日では個人が何故没落したのか、と言う理由を推理するのは容易い。
だが、昔はそうじゃなかった。経済と言うものは貨幣制度は愚か、農業が確立された当時から既にあったと見ても良いが、肝心の経済の研究自体がまだ未熟だったのだ。
だから、当時の人間も解らなかったのさ。ひょっとしたら、没落した本人ですらも解らなかった事が多いだろう。何故あそこの家は落ちぶれた? 何故自分達は没落したのだ? ――それを説明する科学こそが、座敷童或いはそれに類する妖精達(ブラウニー)だったのだ」

「それが如何して、科学に繋がるのかしら?」

「科学とはとどのつまりは帰納法だ。多くのAがあるからBと言う結論が導き出される、と言った風なね。
先程の通り、昔の人間の多くは、経済を考えると言う事自体が希薄だった為に、何故没落するのかと言う理由が解らなかった。
だから当時の人間は必死になってその理由を考えた。そうして産み出された偉大なる発明が、座敷童やブラウニー、レプラコーンと言った妖精の類なのさ。
簡単な話だろう? 座敷童がいたからこそ、その家は繁栄出来ていた。ならば、その座敷童が離れれば、没落するに決まってる。
そう、座敷童やブラウニーとは、没落を当時の人間なりに考え、説明した科学であり、そして、没落してしまった人間の名誉を守る為の方便でもあったのさ。事業に失敗して没落したよりも、座敷童が気まぐれを起こして離れてしまったの方が、世間の当たりも柔らかくなるだろうしね」

 「ところが、だ」

「時代が下るにつれて人は知恵をつけて行き、それまで信じていた妖怪を迷信と見るようになっていった。
これは何もこの国特有の現象じゃない、普遍的な事柄さ。雷は決して雷神の怒りの発露じゃない事も、風や嵐が神の吐息でない事も既に現代人が証明している。
家の隆盛の守護者とも言うべき座敷童も、神仏や妖怪の解体と言う運動(ムーブメント)から逃れられなかった。
人が落ちぶれるのは何て事はない、経済的な事情が悪かったから。何時しか個人の栄枯盛衰を象徴する座敷童と言う妖怪は姿を消し、人の栄枯は経済と言う学問で証明されるようになってしまったのさ」

 まるでその舌に潤滑油でも塗られているのか、と思わずにはいられない程饒舌に、男は語る事をやめない。

「妖怪や悪魔、神とはある種の科学であり理論だ。何時だって人は、何かにつけて理由をつけたがる生き物だよ。
川が氾濫する事や、雷が轟く事、津波や地震、大風、果ては個人の精神病や病気、夢精と言った心理現象すら、彼らは如何して起こるのかと言う事をしきりに考えて来た。
人は本質的に、解らない現象と言う事に恐怖する。だからこそ、自然神を生み、人を誘惑する悪魔を生み、人に恐怖を与える妖怪を生んでそれらを説明した。
しかし、人が知恵をつけ、高い技術を持つようになると、嘗て畏怖していた神々や悪魔、妖怪を己の技術で解析をし始め、その正体と言うものを彼らは観測した。
自分達が不思議だ何だと思い、畏敬と恐怖を抱いていた存在達は、実は何て事はない、単なる自然現象だったり、人と人との営みの間に生まれた結果に過ぎなかった。
そう、妖怪何てものはこの世に存在しないし、神仏も然りだよ。彼らは元々の在るべき形、単なる風や稲妻、単なる心理現象や経済活動の結果と言う物に戻っただけなのさ」

「だから貴方は、妖怪何てものはいない、と」

「無論僕も、科学が全能の考えであるだなどとは思わないし、神秘主義が時代遅れの化石だと言うつもりはない。だが、妖怪やお化けだなどと言う不思議の生き物は、存在しない。それが僕の考えだよ」

「貴方が妖怪がいないと理詰めしようと、貴方の知らない所に、彼らは巣食っているものよ」

 博麗霊夢は、結界により隔絶された空間とも言うべき、幻想郷を管理する博麗の巫女であった。
その結界内では、外の世界で誰もが忘れたと言うものが流れ着き、外の世界では信仰や、人々に忘却された妖怪達が、生きたいと言う願いから流れ着く、
最後のアジールでもあった。あの世界では今でも妖怪の類は健在で、今でも人は妖怪を恐れるものであると言う成り立ちが息づいている。
そんな世界に生きる霊夢だからこそ、妖怪と言う存在には理解を示しているし、肯定もしている。
このような霊夢の考えに、目の前の男は真っ向から反抗するのだ。だからこそ、彼らは度々口論を行う。冒頭の口喧嘩とは、正しくこう言った口論から発展した事柄であるのだ。

「君も強情だな。マスターは聡明だし、勘も鋭いのだが、この辺りの性格は、関口君を思い出すよ」

 ふぅ、と呆れたような溜息を吐いて、仏頂面の男は言った。

「私はアンタみたいに口達者じゃないし、大して頭も良いとは思わないわ。だけど、貴方が絶対に反論出来ない事柄が、一つだけあるわよ」

「言って見てくれないかな」

「この世に不思議な事柄なんてないって言うのなら、貴方がサーヴァントとして呼ばれてるのはどう言う理屈? 聖杯戦争について、納得の行く説明が出来るの?」

「やれやれ、それを突くのは反則だぞマスター。今まで理解してて無視して来たと言うのに」

 諸手を上げて、渋面の男は、心底憂鬱そうに一息吐いてから、口を開いた。

「そう、僕はその事を証明出来ない。神秘も不思議もこの世に存在しないと言っておきながら、その実、今の僕は普通の人から見たら正しく神秘と不思議の結晶だ。
他人の目には知覚出来ない霊体化? そして僕が、どんな願いでも叶える聖杯を求めて他の参加者と殺し合う、キャスターのサーヴァント? 全く泣きたくなるよ、僕は運動が全然出来ないんだ」

「見れば解るわよ、私がちょっと小突いただけで倒れそうだもの」

「頼むから試さないでくれよ、冗談でも何でもなく倒れそうだからね」

「情けないわね、腐ってもサーヴァントって奴なんでしょ?」

「何で僕がサーヴァントに選ばれたのか、自分でも理解が出来ないよ。見えるだろう? 僕のステータスが。キャスターであると言う事実を差し引いても、これは酷いぞ。まだそこらの大学の応援団の方がまともに喰らい付ける」

 確かに、霊夢の瞳に映る、目の前のキャスターのステータスは、惨憺たる代物だった。
彼に曰く、キャスターとは聖杯戦争の七クラスの中では最弱に近しいクラスであると言うらしいが、その中でも彼は特に酷いだろう。
何せ、攻撃に用いる為の魔術は愚か、此方を補助する魔術だって使えない。話術だ。話術だけが、この男の全てなのだ。これの何処がキャスターか。寧ろペテン師の方が余程相応しいであろう。

「そんなよわっちいアンタでも……許せない事柄があるんでしょ?」

「……まぁ、そうだな」

 少し言葉を選んでから、キャスターは口を開いた。

「何が許せないかと言えば、僕に罪を背負えと言う聖杯戦争のシステムが許せないんだな」

「人を殺すのが嫌なの? そんな顔なのに」

「凄い失礼だね君は。誰だって人を殺す事はいやに決まってるじゃないか」

 霊夢は本当に驚いたような表情を隠せなかった。
目の前の男の強面を見るが良い。親兄弟親類全てが死に絶えたような不機嫌そうなその面は、過去に人を喰った事があるとしか思えない程に凶悪そうだ。
これで平和主義者と言うのだから、全く笑える話である。いや、決して馬鹿にされるべきでない、寧ろ素晴らしい事であるのだが。

「全く随分捻くれたセンスだよ。イエスが最後の晩餐に使った杯であり、かの神の子の血を受け止めた、二重の意味で聖なる杯を、人を殺して手に入れろって言うんだ。これ程のまでの冒涜があると思うかい?」

「ま、趣味は悪いわね」

「人々の信仰の対象でもある聖杯を、こんな形で悪用すると言うのは気に食わないね。宗教とは、人間が発見した大いなる発明の一つだ。
科学ですら解明出来ない人間の心と言うものを、人の脳味噌に納得をさせるよう、先人が血の滲むような思いで培ってきた大いなる詭弁だ。
全ての宗教は悪用されてはならないと思うし、人の心にゆとりと安息を齎す程度と言う範疇から逸脱するのは好ましくないとすら僕は思ってる」

「だからアンタは、聖杯戦争を私に説明する際に、とても不機嫌だったのね」

 霊夢は、初めて自分と出会った目の前のキャスターとの出来事を思い出していた。
東京都の郊外に建てられたうらびれた神社に、突如ふらりとして現れたこの男から、霊夢は、ただならぬ魔力の香りを感じ取った。
戦闘態勢に入ろうとした彼女を見て、男は慌てた様子で己の素性と、自分と霊夢の関係を告げた。
少なくとも男に敵意の類がない事を知った彼女は、その男を食客としてその神社に住まわせる事にした。
そうして、男は霊夢に、聖杯戦争なる催しの全貌を語った。人を殺して、聖杯と言う奇跡の杯へと近付くイベント。
霊夢は何とも呆れた。他宗教の神聖なシンボリック・アイテムを、人を殺して手に入れるなど、本末転倒も甚だしい。罰当たりにも程がある。
そんな事を思っていた時に、疑わしそうな瞳で、キャスターは問うたのだ。君は、聖杯を求める気なのか、と。

「私も聖杯はいらないわね」

 奇しくも彼女は、あの時キャスターに問われた事柄に対して行った返答と、同じ言葉を発していた。

「胡散臭すぎて信じられないってのもそうだけど、人を殺すのは流石にいやね。後味悪いもの」

「その点だけでも、僕はまだマシだったかもな。これが聖杯戦争に意欲的なマスターだったらと思うと、ゾッとするよ」

「とっととこんな下らない茶番を終わらせて、元の世界に帰りたいの。でもアンタは弱すぎるから、逃げ惑うしかない。まぁそれでも良いわよ、別に私は」

「恩に着るよ」

 安堵したような口ぶりでキャスターは言った。本当に、戦闘は嫌な性分であるらしかった。
だが同時に霊夢は、このキャスターが本当に行いたい事を、完璧に理解し、睨みをつけていた。
その事を彼に指摘すると、本当に勘が鋭いんだな、と彼は直にその心の内を認めた。

「僕は聖杯を解体したい」

「へぇ、そりゃ大それた望みねぇ」

 他の参加者や、聖杯を求めるマスター達からしたら、絶対に許されないようなキャスターの願いであったが、それに対して否定から掛からないのは、彼女が博麗霊夢であるからこそだった。

「俄かに信じ難いが、僕には宝具何て言う大それた代物が用意されているらしい。人を打ち倒すと言う点ではてんで役に立たない宝具だと思うが、
こう言う状況でやっぱり利用されるべきだと思うね。こんな怪しげで邪悪な催しの末に現れるのが、聖杯の訳がないだろう。だから僕は、それを否定して、解体する。一応これでも、聖杯伝承には詳しいからね、理論武装はバッチリさ」

「ま。おやり、キャスター」

「あぁ、機会が来たら、やらせて貰うよ」

 一呼吸置いてから、彼は口を開く。

「自他共に認める出不精の僕に、こんな決意をさせた事を後悔させてやる」

 言って、境内の石畳の上に立ち尽くしていた、黒い着流しの男が、頭上を見上げた。
戦火の名残が消え失せた東京の空は、突き抜けるように美しい青をしていた。夏とも春とも取れぬ中途半端な季節の空を、『中禅寺秋彦』は静かに見上げているのだった。


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【クラス】

キャスター

【真名】

中禅寺秋彦@百鬼夜行シリーズ

【ステータス】

筋力E 耐久E 敏捷E 魔力C 幸運A 宝具EX

【属性】

秩序・中庸

【クラススキル】

陣地作成:-
キャスターはこれを保有しない。

道具作成:-
これもキャスターは保有しない

【保有スキル】

陰陽道:EX
キャスターは陰陽道の極意を知り尽くしており、魔力回路さえ十分であればか秘術だって行使する事が出来た。
しかし、キャスターは魔術を魔術足らしめる神秘や不可思議性と言う物を全て否定しており、実際上は一切の魔術を発動出来ない。
膨大な知識を保有しているにも拘らず、一切の魔術を使えないと言う特異性から、キャスターの陰陽道ランクは規格外のEXを誇る。

宗教看破:A+++
宗教、または、古い伝承や伝説に関係する知識。キャスターは相手の挙措や纏っている衣服、振う武器に、陣地の様式などから、
当該人物が如何なる宗教を信じており、またどの伝承に由来するサーヴァントであるのかをほぼ百パーセントに近い確率で推測出来る。
サーヴァント化した事により、本来キャスターが住んでいた世界とは違う、異世界の宗教様式や魔術様式ですらも、看破出来る可能性が高い。
世界中の伝承にキャスターは詳しいが、特に日本に由来する伝承や神話に関係するサーヴァントであれば、その性能や凡その宝具、スキルまで全て看破出来る。

話術:A+
言論にて人を動かせる才。国政から詐略・口論まで幅広く有利な補正が与えられる。巧みな話術により危機感や親近感を与え、心を掴むことに長ける。
キャスターが保有する深遠な宗教知識から繰り出される話術は、その様な事柄に全く興味のない人物にすら、聞いて見ようと言う気を起こさせる、魔性の技術である。

情報収集:C+++
後述の宝具を発動する為に培われた、各方面から情報を集める為の手際の良さ。
ランクCは、政財界や警察界の人間からすらも、情報を集める事が可能となっている。話術スキルも相まって、まるで魔法のような腕前で情報を引き出す事が出来る。

【宝具】

『宴(憑物落とし)』
ランク:EX 種別:対心・神秘宝具 レンジ:1~10 最大補足:キャスターの声が届き、彼の姿が見える範囲
キャスターが生前得意とし、商売道具とすらしていた、神道或いは多様な宗教知識を拠所とした話術が宝具にまで昇華されたもの。
その本質は、相手の心の闇と、当該サーヴァント或いは魔術に近しい技術を持った存在の保有する『神秘の解体』。
この宝具が成功した時、心に何らかの悩みや闇を抱えている存在は、その悩みの数々が全て解消され、キャスターに対する敵意を失う。
後者、サーヴァントや魔術師と言った神秘に携わっている人物は、彼らの有している、或いは利用している神秘の全てが解体、否定され、今後一切、
神秘に関わる技術を使用が不可能となる。海を割り天を砕く魔術を用いる者でも、この宝具が成功すればその魔術は一切使えなくなり、
神代の時代から伝わる聖剣や魔剣の類であろうとも、この宝具が成功すればその瞬間に単なる古臭い骨董品以外の何物でもなくなる。
特に肉体の構成要素が魔力(=神秘)であるサーヴァントにはこの宝具の効果は絶大で、成功させた瞬間、
そのサーヴァントは今いる世界から完全に否定された事になり、その世界から消滅する。
成功しさえすれば、恐ろしく強力な宝具ではあるが、話術と言う性質上、この宝具が成功するにはキャスターが全てを語り終える必要があり、また、
確実に成功させるには当然の事、相手の情報を詳しく知る必要がある為、事前調査が必要不可欠になる。当然、何かを喋っている時に攻撃されれば、この宝具は中断される。
魔術師に近しい存在でありながら、『世界には不思議な事などない』と主張し続け、神秘の全てを科学と心理学、怜悧な物事の帰趨で解体し続けた男の異常性の発露。宗教は、人間に安息の場所を提供する為の場所であり大いなる詭弁だと主張した男の理念の結晶。

【weapon】

【人物背景】

古書店を営む傍ら、武蔵晴明社の神主や憑物落としなどの副業を持つ。各国各地の宗教・習俗、口碑伝承の類の知識が豊富な能弁家。
様々な奇怪なる難事件を解決して来たとされる人物で、推理能力にも長けるが、本質的にはかなり出不精で、外に出る事も億劫な人物。

【サーヴァントとしての願い】

聖杯の解体。



【マスター】

博麗霊夢@東方Projectシリーズ

【マスターとしての願い】

特にはない。強いて言えば元の世界への帰還

【weapon】

封魔針や追尾機能を持ったアミュレット、高い霊力を内包した護符を高速で飛来させる妖怪バスターと言った攻撃手段を持つ。
またこの他にも、博麗の血筋にしか扱えない、霊力の塊とも言える器物、陰陽玉を使用可能。

【能力・技能】

空を飛ぶ程度の能力:
字義通りの能力。霊夢がもと居た場所である幻想郷の住民の多くは空を飛ぶ事が出来る為、それ自体は珍しくない。
ふわふわと漂い、人間の身体の限界が許すレベルの高度まで飛べる能力。しかし、霊夢のこの能力が珍しい所以は其処ではない。
彼女の場合は、あらゆる精神的な外圧や重圧、脅しからも解き放たれており、そう言った行為が意味を成さないのである。
いつでもどこでもマイペースを保てる能力と言っても良く、カリスマや威圧の一切を無効化する事が可能。

博麗の巫女としての能力:
幻想郷を維持するのに不可欠な博麗大結界の管理の他に、異変解決と妖怪退治を生業とする博麗の巫女は、一般人を遥かに凌駕する戦闘力を持つ。
マスターとしては破格の霊力(魔力)を利用した、陰陽道の系譜に連なる魔術の使用及び、霊力を放出して身体能力を一時的にブーストさせての格闘術。
小型の結界を展開させ相手の攻撃を防御してみたり、壁状の結界を相手に飛来させるなど、結界の扱い方にも通暁。
そして、『弾幕』と呼ばれる、霊力を用いて弾丸を作り、それを撒き散らすと言う、幻想郷独特の戦闘法も行う事が出来る。
また異様に勘が鋭く、異様な幸運を持ち、こと戦闘に関して言えば、未来予知染みた動きで相手の攻撃を回避可能する上、まぐれの被弾も皆無に近い。
勘の方は、サーヴァントのスキルに換算すればAランク相当の『直感』に該当する。
そして博麗の巫女としての本当の切り札は、上記の『空を飛ぶ程度の能力』と博麗の巫女としての力を併用して行う、肉体を本当に『空(くう)』とする力。
これは有体に言えば、実体を持ちながら透明になる事であり、ありとあらゆる攻撃から宙に浮き(素通りしてしまい)『無敵となる』事を意味する。
生まれ持った霊夢の能力でしか成しえない技能で、幻想郷の住民はこれを『夢想天生』と名付けている。
幻想郷内においては制限時間も一切無視して常時発動出来る能力であったが、聖杯戦争に際しては、霊夢の莫大な霊力を以ってしても、
10秒維持するだけで精一杯と言う制約が課されている。

【人物背景】

幻想郷を維持する博麗大結界の管理人の一人、つまり、幻想郷全体の管理者と換言しても差し支えのない博麗の巫女。それが博麗霊夢である。
が、本人にはそう言った自覚が更々なく、日々をのんべんだらりと過ごしている。妖怪退治や異変解決を生業としているにもかかわらず、修行もしない。
尤も本人は修行を行わずともデタラメに強く、持って生まれた天稟のみで弾幕ごっこを楽しみ、退治業を適当に行っている。
裏表のないサバサバとした性格。妖怪だろうが人間だろうが平等に扱う。
しかしそれでいてシビアな価値観を持った少女であり、誰でも平等に扱う反面、誰も仲間と見ておらず、異変解決や妖怪退治に関しても無慈悲。
それであるのに、彼女は人妖問わず様々な幻想郷の住民を引き付ける、謎の魅力を有している。

今回の霊夢は輝針城以降からの参戦である。

【方針】
聖杯戦争を大掛かりな『異変』だと考えており、心底面倒であるが、自発的に解決に乗り出そうとしている。
キャスターが本当に頼りない為、万一戦闘に陥ったら、自分が戦おうと思っている。



候補作投下順



最終更新:2016年03月12日 22:04