やくざ者という言葉は、元は博徒や的屋を指して、使われていたものだという。
もちろん全ての博徒や的屋が、不健全な人間だったわけではないが、社会の鼻つまみ者達が、多く流れてきたのは事実ではあった。
その後彼らが姿を変えて、現代の暴力団へと至るまでには、長い時間の流れを要した。
遊びと暴力に明け暮れた、かつてのはみ出し者達は、社会の闇に潜むフィクサーとなった。
今や彼らは無秩序に、人々を傷つけることはない。法律が厳格化した現代において、派手な無法行為は悪手でしかない。
故に彼らは社会の裏へ、静かに巧妙に忍び込み、甘い汁を啜っている。
人を脅すも金を稼ぐも、全てがビジネスへと変化した。非合法な取引であっても、商売という形を取るようになった。
なればこそ、ヤクザは縄張りにこだわる。
取引をする相手を奪われれば、あるいは取引の場を壊されれば、生きていけなくなってしまうからだ。
生き延びるための縄張りを、荒らそうとする人間を、ヤクザは決して許さなかった。
この異形の東京へと呼ばれ、聖杯戦争に巻き込まれた彼も、そうしたヤクザの一人だった。
そして偽りの街においても、彼は相変わらずヤクザであった。
◆ ◇ ◆
人は無一文では生きられない。
金さえあればどんなものでも、合法的に手に入れられるが、だからこそ金を持たない者には、生きることすら許されない。
その男が生きていくに当たって、金を稼ぐ手段としたのは、違法な薬物の売買だった。
中毒性のある薬物は、他の商売に比べても、圧倒的にリピート率が高い。
それ無しでは生きていけないから、たとえどれほど値を釣り上げても、金を出して買おうとする。
「へへ……」
だからこそ、男はその道を選んだ。非合法な商売をしても、警察に捕まらないという自信があった。
数日で見る間に貯まった金を、一枚二枚と数えながら、男はにんまりと笑みを浮かべた。
薬物の入手ルートに恵まれていたとはいえ、これほど素早く成果を出せたのは、彼の才能の賜物だったのだろう。
人目を避けるように裏道を選んで、夜の街を歩く男は、明日の予定を考えながら、札束を鞄へと突っ込む。
「――随分と景気が良さそうじゃないか」
だが、だからこそその成果は、周りの目にもつきやすくなる。
だからこそ彼は今日この日、その男に声をかけられたのだろう。
「あぁ?」
ガラの悪い声を上げながら、売人の男はぐるりと振り向く。
さながら月の白明か。
漏れたネオンの明かりを受けて、輝いたのは白い装束だ。
上等なスーツを身につけた、一人の男の姿があった。
闇の中にあってもその瞳は、爛々と光を放ちながら、こちらを真っ直ぐに見据えている。
肩幅の広い体格は、服の下に隠された、隆々とした筋肉を想起させる。
只者ではない男だ。そして恐らく、まともでもない。
「何だテメェは。何か用か」
「お前のことは調べさせてもらった。ここらでヤクはご法度のはずだ……と言えば、名前も通じるとは思うんだがな」
恐らくはヤクザの類だろう。
自らもこの偽りの東京で、社会のはみ出し者のロールを強いられていた彼には、そのことがよく理解できる。
そしてだからこそ、目の前の男の、その正体にも勘付いてしまった。
確かに彼のいる渋谷区では、本来薬物の売買は許されていない。
表の法律だけでなく。
闇の掟においてもだ。
そしてその裏社会の
ルールを、この街に敷いた者といえば、ただ一人。
「テメェまさか……は……“白竜”かぁ――――――っ!」
オーバーなリアクションも無理からぬことだ。
その服装にその証言から、類推できる正体は一つしかない。
白いスーツを身に纏い、竜の眼光で敵を射抜く、渋谷の夜を支配する帝王。
暴力団・黒須組を取り仕切る、やり手の若頭・白川竜也――白竜と通称される男だ。
組の規模こそ小さいものの、その冷酷なやり口と、異常なまでの才覚は、大組織にすらも警戒されているという。
大物中の大物だ。調子に乗ってしまったばかりに、とんでもなく危険な人物に、目をつけられてしまったのだ。
「やはり知っていたようだな。その上で縄張りを荒らすとは、度胸がいいのか間抜けなのか」
白竜の口調は至ってクールだ。
怒気の一つも孕ませることなく、自然な振る舞いを崩すことなく、男に語りかけてくる。
だが、だからこそ恐ろしい。
冷徹非情と知られている男だ。腹の底で何を考えているか、全く分かったものではない。
あのポーカーフェイスの裏側で、自分をいかにして殺すか、考えを巡らせているに違いない。
そしてその引き金が、一体いつ引かれるか。
「へっ……悪いな。生憎と俺は勝算もなしに、ヤバい橋を渡ろうってほど、間抜けに生まれたつもりはねぇんだ」
「ほう。そいつはまた大層な自信だ。面の皮で目を塞ぐほどとは」
「俺にはあるんだよ。テメェが一流のヤクザだろうと……ぶちのめせるだけの力がな!」
だからこそ、迷っている暇はない。怖気づいている時間が惜しい。
自分にはとっておきの切り札がある。
たとえ凶悪な極道であろうと、巨大な組織が相手であろうと、叩き潰せる力がこの手にはある。
それがしがないチンピラが、短期間でこのビジネスを、成功させた理由であり。
偽りの舞台を生きるためとはいえ、金に目を眩ませて、欲望に身を走らせた理由でもあった。
「出てこい、アサシン!」
叫びを上げる。
呼び声が上がる。
闇の帳が開かれる。
売人の男の目の前に、突如姿を現したのは、漆黒のローブを身に纏った男だ。
その身からにじみ出る気配は、明らかに只人のそれではない。
触れれば断ち切られそうなオーラは、人間に発することのできるそれではない。
英霊の写し身、サーヴァント。
伝承にのみ語られる存在を、死の淵より蘇らせた最強の戦士。
それが売人の男が手に入れ、その身を狂わせるに至った力だった。
「………」
「これはまた」
僅かに、白竜の眉根が動く。
さすがのヤクザの若頭も、これは予想外だったようだ。
当然だ。所詮暴力団といえど、常識の中で生きているに過ぎない。
条理を超えた神秘の力を、目の当たりにした彼が、平静でいられるはずもない。
「せっかくだから白竜、テメェも、こいつの虜にしてやるよ。アサシンの秘薬の虜にな」
下衆な笑いを浮かべて、男は言った。
彼のアサシンは毒薬使いだ。それも乱世を生きるために、必要になる薬物を、全て一通りマスターしてきた。
アサシンに作れない薬はない。
人を殺す劇薬も、人を籠絡する媚薬も、人を狂わせる麻薬でさえも。
その卓越した技術があればこそ、渋谷の人間達を虜にする、強力な薬物を売りさばくことができたのだ。
「そして白竜を、黒須組を! 俺がこの手で操ってやるのさ!
手駒を増やしてアミを張って、他のマスター達を追い詰めてやる! 優勝するのはこの俺だァァ!」
アサシンのマスターはげらげらと笑った。
ただの人間である白竜に、サーヴァントを殺す力はない。
しかし彼が率いる黒須組は、大きな力になるはずだ。
街に潜んでいるマスターを見つけ、背後関係を洗い出し、接触する足がかりとする。
そしてアサシンの薬によって、次々とライバルを味方につけて、最後にはこの手で切り捨てる。
ついでに黒須組の稼いだ金を、自らのものとすることができれば、打てる手は更に増えるはずだ。
この出会いはピンチではない。チャンスと考えるべきなのだ。
これで自分は勝利に近づく。
いいや着実に勝利できる。
聖杯戦争に優勝し、万能の力を手に入れられる。神の力は誰でもなく、己の手へと収められるのだ。
「――だとさ。どうするよ、マスター?」
その、はずだった。
白竜の背後から聞こえてくる、低い男の声を聞くまでは。
「へ……?」
思わず、間抜けな声を上げる。
男の視線のその先には、先程まで影も形もなかった、もう一人の人間の姿がある。
それは浅黒い肌の下に、鋼のような筋肉を蓄えた、上半身裸の大男だった。
惨たらしい傷が刻まれた顔に、猛禽のような鋭さを宿した、赤い瞳を光らせる男だった。
そしてアサシンのマスターが得るものは、視覚的情報だけに留まらない。
聖杯戦争の参加者だけが得られる、もう一つの情報が、網膜を通して伝わってくる。
あれもまた、ただの人間ではない。
あれはバーサーカーのサーヴァントだ。
彼を背後につけた白竜もまた――聖杯戦争の参加者だ!
「どうするもこうするもないだろう。味方につける価値もない。
気配を消せるはずのアサシンを、我が身可愛さのために盾にして、わざわざ人前に晒すような間抜けにはな」
今にして、男は理解する。
彼はサーヴァントを持っていたことに、驚いていたわけではない。
相手が無力だと完全に油断し、そのくせ殺される可能性は捨てきれず、不意打ちもさせずに盾代わりにした。
その間抜けさと臆病さが、予想を超えたものだったからこそ、彼は目を丸くしたのだ。
つまりは男は完全に、白竜に見下されていたのだ。
勝ち誇ったあの瞬間も、完全に冷めた目で見られていたのだ。
「くそ……マスターだから何だってんだ! 武器も持ってねぇバーサーカーなんぞに、この俺が殺されるもんか!」
取り繕うようにして、声を荒げる。
威厳を正すようにして、男は強い言葉を使う。
そうだ。理屈の上ではこちらが有利だ。
アサシンには自らの作った毒を、ガスとして散布する力がある。
相手はろくに搦め手も使えず、おまけに素手のバーサーカーだ。間合いを詰めるよりも早く、毒殺することが可能だ。
「左様だマスター。あの程度の下品な男が、我らに触れることなど敵わない」
アサシンもそう言っている。
未だ優位は揺るがない。
油断しきっている今だからこそ、先手を打つことさえできれば、問題なく撃退することができる。
あの大悪党・白竜が、無様にのたうち回る姿を、高みから見下ろすことができるのだ。
「そうだ! 殺っちまえアサシン! 生意気なクソ野郎をブチ殺――」
「――うるせぇよ」
見下ろすことができる、はずだった。
「あ……え?」
その願望は、瞬きの間に、脆くも崩れ去ることになった。
鈍い音と、風を切る音。
それらがほぼ同時に聞こえた。黒い風がすぐ脇を掠め、背後で大きな音を立てた。
それが自らのアサシンが、吹き飛ばされた音だと理解するのに、五秒ほどの間隔を要した。
更にそれを敢行したのが、ろくに武装もしていない、素手のバーサーカーだということを理解するのには、もう三秒ほど必要とした。
「悪いな。確かに武器も持ってるんだが、俺はこの方が性に合っててよ」
ごきごきと肩を鳴らすバーサーカーは、既に目前にまで迫っている。
距離がどうこうという問題ではない。刺青が刻まれた腕を伸ばせば、すぐに胸ぐらを掴める位置だ。
そして彼を阻むべき壁は、既に男の目の前にはない。
アサシンを殴り飛ばしたバーサーカーを、食い止める術は、男にはない。
「なぁ、お前らチンピラってのは、喧嘩が大好きな生き物なんだろ?」
ひた、ひた、と音がする。
裸足の足音が近づく。
一歩近寄るごとに、狂戦士の気配が、男の体を飲み込んでいく。
人間のそれとは比較にならない、暴力的なエネルギーが、男の体を縮こまらせる。
「たっ、助……!」
「乗ってやるよ、その流儀。今日は特別大サービスで、素手(ステゴロ)で喧嘩してやろうじゃねえか」
後ずさりも間に合わない。
何もかも実行に移すのが遅い。
丸太のような戦士の腕は、男の後ろへと回りこみ、服の首根っこを掴み上げる。
特別体格に恵まれてもいない、チンピラ崩れの男の目線と、180センチはあろうかという、大男の目線とが重なった。
「走って逃げられたら届かねぇ、鉄の剣にも敵わねぇ――か弱くノロマな拳でな」
にんまりと、狂戦士が牙を剥いた。
獣の剣士を覗かせる、赤い眼光の男の微笑は、男が味わったどの体験よりも、おぞましく、恐ろしいものだった。
それから先に起こったことは、男の記憶には存在しない。
そもそも男の意識どころか、命そのものがなくなったのだから、それも無理からぬ話ではあった。
◆ ◇ ◆
「これで一人目……ってわけでもねぇか。何しろ聖杯戦争の本戦は、まだまだ始まってもいないんだからな」
全てを片付けたバーサーカーは、静かに気楽に語りかける。
凄惨な殺戮劇を見せた張本人は、血まみれで倒れ伏す男にも、さして気にした様子はないようだった。
そしてそれら一部始終を、後ろから見ていた白竜にすらも、動揺の色は見られなかった。
「すぐに帰るぞ、バーサーカー。誰に見られているとも分からない」
「だろうな。それこそアサシンなんかが、近くにいたらたまったもんじゃねえ」
白竜の声に応じながら、バーサーカーは姿を消す。
霊体化を確認すると、白竜はすぐさま踵を返し、暗い裏道を後にした。
もちろん、今しがた生まれた死体を、そのまま放置するつもりもない。
携帯電話を取り出し、舎弟にかけて、処分するように指示する。足がつかぬよう、直接動かず、人を使うようにと付け加えた上でだ。
《そういや、聞いてなかったな》
《何をだ?》
念話が白竜の頭に響く。
携帯の通話を切りながら、白竜はバーサーカーの声に答える。
《マスターの戦う動機だ。死にたくないから殺すってのは分かるが、それで手に入れた聖杯の使い道を、俺はまだ一度も聞かされてねぇ》
聖杯。
あらゆる願いを叶えるという、奇跡の詰まった願望機。
白竜はそれを奪い合う、聖杯戦争という争いに巻き込まれ、この異様な街へと呼び寄せられた。
精巧に似せてはいるものの、それが自分の知る東京とは、別物であることも理解していた。
黒須組もあるにはあったが、実態は自分のいたそれとはまるで違う。
あの顔も見たこともない組長は、白竜を地獄から拾い上げてくれた、黒須勘助とは似ても似つかない。
《……本物では、あるんだろうがな》
だからこそ、疑う余地はなかった。
それほどの奇跡を起こせるからには、それが本物の神秘であることを、否応なしに理解させられた。
かつて自分が関わった、聖徳太子の未来記とかいうものとは、明らかに別種の存在であると、白竜は本能的に理解していた。
《だがだからこそ、俺は軽率に、答えを出すべきではないと思っている》
それでも、すぐには答えを出せない。
それだけの力だからこそ、吟味して考えなければならないと、白川竜也はそう宣言した。
《ほう?》
《何でも叶えられる力だというなら、最適な運用法を考えるべきだ。
下手な願いで無駄遣いすれば、せっかく掴んだはずのチャンスを、ドブに捨てることにもなりかねない》
たとえば、使い切れない額の金を、聖杯に願って手に入れたとする。
しかしそれだけでは駄目だ。そんなものは盗まれでもすれば、一瞬で消えてしまうだろう。
そんな単純なものでなく、決して壊れることのない力。
それも黒須組に、途絶えることなく、永続的な利益をもたらす力。
それこそが本当に必要な力だ。本当に叶えるべき願いだ。
お伽話の世界において、願いを叶えられる力は、回数制限付きというのがセオリーだ。
聖杯もそうだとは言われていないが、仮にそうだった時のためにも、慎重に考えなければならない。
一言だけの願い事で、最大の利益をもたらすには、一体どうすればいいのかを。
《……ッハハハ! 面白ぇ返事をするな、マスターは! 世界征服でも願えば、そんなもの簡単に手に入るのによ!》
げらげらという笑い声が響く。
姿を消したバーサーカーが、白竜の問いに大笑で応える。
どうやら狂戦士にとって、この返事は随分と意外だったようだ。
組織を引っ張る若頭にとっては、これくらいの考えを巡らせるのは、当然のことだと思うのだが。
《気に入った。改めて、お前に従ってやるよ。お前を聖杯のところまで、責任持って連れてってやる。
お前がロクでもない願いを、最後まで考えなければの話だがな》
獰猛な囁きが聞こえた。
納得できない回答を、お前がこの先示すのであれば、たとえ主人であったとしても、容赦なく噛みつき食い殺してやる。
白竜にとって、その囁きは、そうした宣言にも聞こえた。
《お前を敵に回すほど、俺は愚かな男ではないつもりだ》
バーサーカーのサーヴァント。
その真の名を、ベオウルフ。
深い水底の闇から現れた、残虐な大巨人に立ち向かい、竜との戦いの中で果てた男。
身の丈を遥かに凌ぐ魔獣と、武器すら持たずに渡り合い、その腕をもぎ取ったと伝えられる、源流闘争の体現者。
戦の狂気にどっぷりと浸かった、殺戮の権化のようなこの男も、その根底に持っているのは正義の心だ。
後に名君として国を治め、人々のために生きたという彼は、白竜が選択肢を誤れば、間違いなく己を殺しにかかるだろう。
そんな男の機嫌を損ね、殺し合うような道に進むのは、白竜にとっては得策ではなかった。
たとえその先に待っているのが、東京どころか、世界全てを、手中に収めることのできる、栄光と勝利だったとしても。
【クラス】バーサーカー
【真名】ベオウルフ
【出典】Fate/Grand Order
【性別】なし
【属性】混沌・善
【パラメーター】
筋力:A 耐久:A 敏捷:C 魔力:D 幸運:A 宝具:A+
【クラススキル】
狂化:E-
この英雄の真名そのものがバーサーカーという言葉に影響を受けている。
理性はあり、高等な会話も可能。多少の凶暴性が残っている程度であり、ステータスにも何ら影響はない。
【保有スキル】
ベルセルク:A
バーサーカーの語源は北欧神話のベルセルクであるが、
ベオウルフの名もまたベルセルクが由来であると伝えられている。
原初の狂戦士の一人であることを示すクラススキル。
直感:B
戦闘時、つねに自身にとって最適な展開を”感じ取る”能力。
視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。
戦闘続行:B
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
素手にてドラゴンスレイヤーを成し遂げた彼を、殺し切ることは困難を極める。
【宝具】
『源流闘争(グレンデル・バスター)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1
生前の逸話が昇華された宝具。
伝承においてベオウルフは、剣を持たずとも盾を焼かれども、素手で怪物と渡り合い、撃退したと言われている。
ベオウルフは両手の魔剣を手放し、徒手空拳による格闘戦に転じた時、持てる最大の力を発揮する。
猛烈な拳打のラッシュからは、逃れることは困難を極める。
【weapon】
赤原猟犬(フルンディング)
フロースガール王の廷臣ウンフェルスから、巨人退治のために与えられた魔剣。
血を啜ることで硬度を増し、一度認識した敵を、死ぬまで追尾すると言われている。
後者の特性は、自在に姿を変える巨人を追いかけ、正体を特定するために用いられた。
……これほどの力を持つ名剣だが、しかしベオウルフの真価はそこにはない。
魔剣
もう一振りの剣。詳細と能力は未だ不明。
平時のベオウルフは、この剣と赤原猟犬(フルンディング)を両手に構え、二刀流で戦闘を行う。
ちなみに、伝承においてベオウルフは、霜の巨人ヨートゥンの剣をもって、グレンデルの母を打ち倒したと言われている。
【人物背景】
英文学最古の叙事詩と言われる『ベオウルフ』の主人公。
邪悪な巨人グレンデルや、火を噴くドラゴンと戦い、撃退してきた勇士である。
巨人を打倒したベオウルフは、やがて一国の王となり、ドラゴンが攻め入ってくる日まで、平和を維持し続けたという。
サーヴァントクラスの一つであるバーサーカーの語源は北欧神話のベルセルクであるが、
ベオウルフの名もまた ベルセルクが由来であると伝えられている。
だが、老いてなおも理性を保ったままドラゴンスレイヤーを成し遂げた彼に、狂気はその片鱗すら浮かんでこない。
とはいえ、今回のベオウルフは全盛期で召喚されたこともあり、根っからの戦闘狂。
アキレウスやヘラクレスと出会うと「拳で語り合うしかねえ!」というモードに入ってしまうとか。
理性を保っていることもあり、基本的にマスターの言うことも聞いてくれる。
「悪いことする時は目を背けてやるさ。勿論、限度ってモンがあるがな」とは、本人の言。
【サーヴァントとしての願い】
特に無い
【基本戦術、方針、運用法】
とにかく一対一のステゴロ戦闘に特化したサーヴァント。
タイマンでの接近戦においては、無類の強さを発揮するが、反面レンジ外からの大火力攻撃には抗する術を持たない。
基本ステータスは高い上、宝具による底上げも望めるが、それでも複数の敵に囲まれれば、不利は否めなくなるだろう。
効率の良い戦術から退路の確保まで、マスターの知略が求められるサーヴァントである。
【マスター】白川竜也
【出典】白竜シリーズ
【性別】男性
【マスターとしての願い】
未定。使うべきか使わないべきか、使うなら何が黒須組のためになるか、慎重に考えたい。
【weapon】
銃
ヤクザのコネクションで手に入れた銃器。
スーツの下に隠せるような、拳銃を用いることが多い。
【能力・技能】
シノギの美学
ヤクザとしての戦略眼。
直接的な闘争ではなく、儲け話を成立させることや、トラブルを解決することなどに秀でる。
過去には国立大学で法律を学んでおり、合法・非合法の両面において、勢力を拡大する術を有している。
もちろんそれは、暴力を持たない頭でっかちであることを意味してはいない。
戦闘能力
優れた肉体を有しているが、白竜は格闘技の達人でもなければ、プロの殺し屋というわけでもない。
しかし彼はヤクザである。技術の枠組みを超越した、狡猾さと冷酷さこそが、白竜の最大の武器である。
芸術審美
芸術作品、美術品への深い造詣。
芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、高い確率で真名を看破することができる。
ヤクザには珍しく、クラシック音楽の鑑賞を趣味とし、美術館通いを日課としている。
【人物背景】
主に渋谷区を縄張りとする暴力団・黒須組の若頭。
組の規模だけを見れば、構成員40名程度の小さな組織だが、彼はその圧倒的な才覚をもって、勢力を拡大し続けている。
その名前から「白竜」の異名で恐れられており、関東一帯を取り仕切る大組織であっても、彼の存在は無視できない。
敵に対しては冷酷非情だが、黒須組のことは家族のように大切に思っており、彼らのためなら命を張ることも厭わない。
実力では、凡庸な組長・黒須勘助を明らかに上回っているが、黒須の人徳に惚れ込んだ白竜は、決して彼を軽んじることはない。
国立大出身ではあるものの、それ以前の経歴には謎が多く、一説には、外国から日本に渡ってきたのではないかとも噂されている。
【方針】
聖杯を使うにせよ使わないにせよ、殺されてやるつもりはない。優勝を狙う
候補作投下順
最終更新:2016年03月13日 08:37