東京の路地裏。
その少女はそこにいた。
金色の髪を黒い帽子で隠し。
青いマフラーで口元を隠し。
青いジャージをスタイリッシュに着こなす。
その目は鋭く夜の空をまっすぐに見定める。
―――この淀んだ東京の夜空を。
「おう、大将」
「どうしました、Mr.ゴールデン?」
「俺の最高にクールゴールデンベアー号で少し遊びに行かねぇか?」
そんな少女に声をかける一人の男。
断じて、ナンパではない。
その男もまた金髪。
衣服の上からでも分かる筋肉隆々の肉体。
サングラスにホストのような派手な格好。
その横にはド派手なハーレーダビッドソン。
「……いいでしょう、偵察にもなりますからね」
ヘルメットは被らない。
被る気はしない。
◆
「問おう、貴方が私のサーヴァントか?」
「おう、よろしくな! 悪いがしばらく世話になる。俺のことはゴールデンと呼んでくれ」
「ゴールデン……? それはどのクラスですか? セイバーなら死ね、というか私が殺す」
「……顔が近ぇよ、大将……今の俺は『ライダー』のサーヴァントだ」
◆
東京の街の汚れた空気を切り裂くように二人乗りのハーレーは走る。
法定速度は守ってる、しかし、ヘルメットは被らない。
ハーレーのエンジンから爆音を響かせ、マシンは走る。
「やっぱ大将の願いってのは……?」
「もちろん、セイバークラスの抹殺です!」
おかしいほどまでに殺気を感じる。
まるでバーサーカーのようにも思える。
が、彼女はマスターである。
その証拠にその右手に三画の令呪が刻まれている。
「ええ、セイバークラスは殺すべきです、慈悲はないんです」
「あぁ? つーか、なんでそこまでセイバークラスを恨んでるんだ?」
「悪だからです、私以外のセイバーは悪だからです!」
「は? そもそも大将はサーヴァントじゃないだろ?」
「まあ、そうらしいんですが……セイバークラスを抹殺するのが私の仕事ですから」
ゴールデンと名乗ったそのサーヴァントに教えられた聖杯戦争。
何故だか、よくわからないがどこかで聞いたことがある気がしたが……
特に気にすることはなかった。
だが、一つ『全てのセイバークラスを抹殺する』。
自身本来の使命を思い出した。
彼女の名は『謎のヒロインX』。
本名は他にあるらしいが『謎のヒロインX』である。
「それでMr.ゴールデンは何故聖杯を求めるのですか?」
「そりゃ、聖杯っていや……」
「よくわかんねぇけど、きっとゴールデンなもん決まっている……
……そういうものだから俺が欲しいに決まってんだろ?」
このゴールデンの名は『坂田金時』。
平安時代最強の神秘殺し、頼光四天王の一人である。
金色の風のように二人を乗せたハーレーは走る。
風の吹くまま気が向くままに。
…
……
………
「……何やら後方が騒がしいですね」
「大将、サツが追っかけてきたぞ」
「ノーヘル運転がバレたんでしょうね」
「そいつはゴールデンじゃねぇな」
―――この後、Xさんは逃走のためにひみつかりばーを滅茶苦茶ぶっぱなした。
【出展】
Fate/Apocrypha + Fate/Grand Order
【CLASS】
ライダー
【真名】
坂田金時
【属性】
秩序・善
【ステータス】
筋力A+ 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
騎乗:B
乗り物を乗りこなす能力。魔獣・聖獣ランク以外なら大抵乗りこなせる。
ゴールデンは生前の幼少時には熊に乗って野山を駆け巡ったゴールデンな逸話を持つ。
対魔力:C+
術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。
【固有スキル】
怪力:A+
魔物、魔獣のみが持つとされる攻撃特性で、一時的に筋力を増幅させる。
話は変わるが、好きな祝日はゴールデンウィーク。
動物会話:C
言葉を持たない動物との意思疎通が可能。
動物側の頭が良くなる訳ではないので、あまり複雑なニュアンスは伝わらない。
それでも金時の精神構造が動物に近いせいか、不思議と意気投合してしまう。
天性の肉体:A
生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。
このスキルの所有者は、常に筋力がランクアップしているものとして扱われる。
さらに、鍛えなくても筋骨隆々の体躯を保つ上、どれだけカロリーを摂取しても体型が変わらない。
神性:D
金時の神性は雷神の子という出自から来るもの。
母が人食いの山姥である所為でランクは低く、雷神系のルーツ。
伝説を保有する英霊からの攻撃に対して稀に耐性として発動することがある。
話は変わるが、好きな惑星は金星。
【宝具】
『黄金熊(最高にクールゴールデンなベアー号)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
ゴールデン曰く『とんだデビルモンスターマシン』。
詳細不明だが、クマ公のくせに変形する。
『黄金喰い(ゴールデンイーター)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
金時の怪力なくしては扱えない、雷神の力を宿す巨大マサカリ。
雷を込めたカートリッジが15発装填されており、その爆発で破壊力を高める。
『黄金衝撃(ゴールデンスパーク)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~100 最大捕捉:3人
攻撃の範囲を広げ、『黄金喰い』から稲妻を放出して周囲の敵を薙ぎ払う、対軍宝具としての使用法。
15発装填されているカートリッジのうち、3発分を使用して発動する。
なお、3つとも宝具の正式な名前はコレじゃないが、この名前で発動する。ゴールデン理不尽。
話は変わるが、好きな小説家は金庸。
【人物背景】
日本の英霊。
坂田金時は恐らく日本で桃太郎と並んで有名な英雄『金太郎』。
足柄山の金太郎として多くの人々に親しまれる金太郎の原型ともいえる英雄である。
現代文化の影響で『ゴールデン』という言葉を気に入り、自ら『ゴールデン』を名乗り、子供たちのヒーローたらんと振る舞う。
『ベアー号』と命名したハーレーを愛車としている。
唯一の弱点は色恋沙汰。
――昔の話。
坂田金時は美少女に化けた鬼に恋をしたことがある。『酒呑童子』と呼ばれる鬼に。
金時は酒呑童子を騙し討ちにしたことを悔やんでおり、彼女の復活を望んでいる。
戦うためではなく、もう一度会うために…………。
話は変わるが、好きなリンゴはゴールデンデリシャス。
性格は暴れん坊、傍若無人、情に厚く、涙脆く、正義感に溢れる好漢。
口癖は『ゴールド』『ゴールデン』。話は変わるが、好きな急所は金的。
なお、今回の聖杯戦争ではバーサーカーではなくライダーとして参戦している。やはり、ゴールデン理不尽。
【サーヴァントとしての願い】
きっとゴールデンなものである聖杯を取る。
【マスター】
謎のヒロインX
【出展】
路地裏さつき ヒロイン十二宮編 + Fate/Grand Order
【能力・技能】
詳細不明だが、マスターである自身がサーヴァントへの攻撃可能になるスキル。
ただし、詳細不明だがセイバークラスのみにしか効果はない。
あとマジで詳細不明だが、ブリテンの王様みたいな顔の奴らには効果が上がる。
詳細不詳。
どこぞへ支援要請をして、何処からともなく支援射撃を撃ってもらう。
【weapon】
無銘勝利剣(ひみつかりばー)
どこぞのブリテンの王様が持つ黄金の聖剣と反転したもう一本の黒い聖剣の二刀。
てきをみなごろしにするぞ!
【人物背景】
サーヴァントユニヴァースと呼ばれる謎の時空から来訪したストレンジャー。
自らをセイバークラスの決定版と名乗り、騎士として正々堂々と闇討ちを行う。
対セイバー用決戦兵器。コードネームは「A-X」。
「アルトリア種は宇宙のガンのようなもの。誰かが刈り取らねばならないのです。誰かが」
苦渋に満ちた表情でそう残し、ヒロインXは故郷を後にした。愛機ドゥ・スタリオンⅡ号は今日も星の海を駆ける。
真の悲願達成まで、彼女は今日もひみつかりばーを振るい続ける。
あと黄金大帝コスモギルガメスは何があっても斬り捨てる。
その正体は謎に包まれている……謎って言ったら謎。
しかし、そんな彼女も今回はマスター。
【マスターとしての願い】
自分以外のセイバーを消し去る。
そのために聖杯を取る。
候補作投下順
最終更新:2016年03月03日 12:41