特殊仕訳コードは補助元帳のマスタ(得意先マスタまたは仕入先マスタ)を利用し、
代替統制勘定を通じて総勘定元帳と繋がっている。
SAPの標準機能の特殊仕訳には多種の取引があります。
大きく分けると三種類。
設定しなくても使える。
国独自(日本も)の要求を処理。設定しないと使えない。
あまり使われていない。
専用の機能について
会計管理→財務会計→債権管理→伝票入力
「特殊G/L」←特殊仕訳取引
よく使われるのは:
前受金/前払金:F
手形関連:W
まれに使われる:
その他→保証金:G
三種類の機能
特殊仕訳取引は、3種類の機能がある:
|
相手勘定指定 |
G/L残高更新 |
任意相手勘定 |
伝票入力 |
する |
統計転記 |
事前定義 |
する |
備忘明細 |
なし |
しない |
実際は、殆ど「任意・相手勘定」を利用することになる。
R/3では、事前に定義された特殊仕訳コードいろいろありますが、
勘定と勘定間の関連性の紐付けも可能です。
特殊仕訳の一覧表示するには、
「TrCD:FBKP」を入力し、次に特殊仕訳を選択すればOK
この画面では、「前ページ」アイコン、「次ページ」アイコンで移動可能。
同じ特殊仕訳タイプでも、取引先によって異なる設定がされている。
特殊仕訳取引は、以下の二つの組み合わせで設定。
IMG:財務会計→債権債務管理→取引→代替統制勘定により転記→他特殊仕訳→定義:自動相手勘定入力用の勘定(IMG2861)
統計転記は、つねに同じ相手勘定に転記する。相手勘定は、使用している勘定タイプ(取引先)&特殊仕訳コードの組み合わせに基づいている。
(実務的には、これはあんまり使わない機能です。)
転記キー(復習)
標準システムで特殊仕訳に使用できる転記キーは:
一桁目(一般的に)
特殊仕訳取引で残高が更新される勘定は、
G/L勘定コードマスタで勘定タイプDまたはKの統制勘定として定義する必要がある。
通常の統制勘定と異なり、
特殊仕訳勘定には「明細照会フラグ」を設定することができる
貸倒引当金
「その他」の例:
ここでは、得意先コードごとに、貸倒引当金を管理している。
日本は、一般的には丸ごと管理しているので、あんまり使われていない。
手形
手形は短期借入金の一種です。目的は支払期日を延期すること。
手形受取品は、第三者(一般的に、銀行)に
依頼して手形を現金してもらうことができる。これは「取立」という。
手形は満期日が来る前に銀行で割り引くことができる。
受取手形
以下のパスでシステム設定について、確認することができる。
IMG:財務会計→銀行関連会計→取引→手形取引→受取手形→転記:受取手形→定義:受取手形用の代替統制勘定(OBYN)
「勘定タイプ:D、特殊G/L:W」を選択
勘定コード表:CC##
続行→「詳細」ボタンを押す
IMG:財務会計→銀行関連会計→取引→手形取引→受取手形→銀行呈示:受取手形→定義:銀行仮勘定(OBYK)
IMG:財務会計→銀行関連会計→取引→手形取引→受取手形→受取手形:偶発債務反対仕訳→定義:手形支払期限
統制勘定上書き機能
これは、実務上かなりよく使われている機能ですが、ここではあんまり触れていない。興味のある方は、自分で確認してみてください。
IMG:財務会計→債権管理および債務管理→取引→代替統制勘定による転記→定義:代替統制勘定
特殊仕訳コードの弱点
ユーザー側からしてみれば、使い勝手が悪い
コードが1桁、合計36個しか用意できない。数の制限が厳しい。
最終更新:2009年07月06日 13:12