資産クラス
数多くの資産をわかりやすく分類するために資産クラスを使う。
- 資産クラスはクライアントレベルで登録する
- どの会社コード、償却表でも同じものを使う
- 資産クラスで個々の償却領域を無効化できる
- 償却表別に償却領域を設定できる
- 資産クラスは固定資産の種類ごとに登録する
特に、貸借対照表上の表示区分が分かれるものは、
資産クラスも分けておく
- PCは器具備品から分けて別途管理する、ということもできる
- 各資産は、1つの資産クラスのみに割り当てられる
- 資産マスタは必ず資産クラスに割り当てる
勘定コードマスタや得意先マスタの勘定グループとよく似ている
固定資産のグルーピングだけでなく、資産マスタに関する制御も行う
勘定設定
FI-AAは補助元帳なので、総勘定元帳に転記する
ひとつの固定資産に対し、転記先の勘定はひとつではない
- 直接資産マスタに割り当てず、取引種類ごとにあらかじめまとめておく
- まとめたものを勘定設定といい、これを資産クラスに割り当てる
- マスタ登録のたびに割り当てなくてよい
資産マスタの登録
償却キーが有効化されているか確認
IMG:財務会計(新規)→固定資産管理→減価償却→評価方法→償却キー→更新:償却キー
- 会社コード : Y000
- 該当行を選択し、有効化ボタンを押す
- 保存
(途中に出てくるメッセージはEnterで抜ける)
マスタを登録するには2つの方法がある
- 資産クラスを指定して登録していく
- すでにあるマスタをコピーする
EasyAccess:会計管理→財務会計→固定資産管理→資産→登録→資産
- 資産クラス 3000
- 会社コード Y0##
- テキスト パソコン1
- Enterを押すと、資産番号テキストにも自動的に入る
- 時間依存タブ→原価センタ:Y000_0##
- Enterを押すと、事業領域が自動的に入る
- 償却領域タブ→償却キー、耐用年数を入力
- 保存
資産クラスの参照登録
参照のところ
- 資産:さきほど登録したもの
- 会社コード Y0##
上の部分:会社コードは必須だが、コピー登録なので資産クラスは入れても入れなくてもよい
- テキストをパソコン2に変更
- 償却キーを入れる
- コピーされていることを確認
複数登録も可能
たとえば同じPCを5台買ったときに、5回マスタ登録するのは面倒
- 資産クラス 3000
- 会社コード Y0##
- 類似資産の数 5
- Enter
- テキスト:パーソナルコンピュータ1
- 棚卸番号:00001
- 原価センタ:Y000_0##
- 保存する
- 登録するかと聞かれので、「更新」を押す
勘定設定の確認
IMG:財務会計→固定資産管理→総勘定元帳との統合→割当:総勘定元帳勘定
(Y000を入力し、Enter)
- Y000を選択し、左のメニューの勘定設定をダブルクリック
- 30000を選択し、貸借対照表勘定をダブルクリック
- 減価償却をダブルクリック→帳簿償却をダブルクリック
番号間隔範囲
番号範囲によって、資産マスタの番号割当が制御される
勘定コードマスタの勘定グループと同様の役割
資産マスタに振られる番号を資産番号と呼ぶ
IMG:財務会計→固定資産管理→[[組織構造]]→資産クラス→定義:番号範囲間隔
- 会社コード(と表示されているが、実は採番コード!!) Y0##
- 番号範囲変更(えんぴつ)を選択
- Extは外部採番
- 間隔で新規登録
- この2桁のコードを資産クラスに割当てる
画面レイアウト規則
IMG:財務会計→固定資産管理→[[マスタデータ]]→画面レイアウト→定義:資産マスタデータの画面レイアウト
- 定義をEnter
- 3000を選択し、論理項目グループをダブルクリック
- 1を選択し、項目グループ規則をダブルクリック
(資産マスタの登録画面で確認)
- Class、MnNo.、補助は管理のレベルを決める項目
資産クラス、メイン番号、補助番号のどれで管理したいかを決める
- コピーにチェックを入れると、資産マスタをコピーしたときにコピーされる
棚卸番号などはコピーされると困るので、チェックが外れている
勘定割当対象
EasyAccess:会計管理→財務会計→固定資産管理→資産→照会→資産
- 会社コード Y0##
- 資産 先ほど登録したもの
- Enter
時間依存タブに勘定割り当て対象が表示されている
資産登録 (EasyAccess) の画面カスタマイズ
EasyAccess:会計管理→財務会計→固定資産管理→資産→登録→資産
- 会社コード : Y0##
- 資産クラス : 3000
- Enter
- タブが7つ、一般タブには一般データ、棚卸、転記情報が記載されているのを確認
- 保存はせずに、前の画面に戻る
カスタマイズはIMGで
IMG:財務会計→固定資産管理→マスタデータ→画面レイアウト→定義:資産マスタレコードのタブレイアウト
- 定義:資産マスタデータのタブレイアウト
- Enter
SAPを選択し、タブページタイトルをダブルクリック
一般タブを選び、グループをタブページ上に配置をダブルクリック
グループボックスを必要な並び順で選ぶ
クラスを選択し、レイアウトの一般割当でダブルクリックして割り当てる
画面レイアウト、資産償却領域
クライアントレベル(資産クラスのみ)
償却表レベル(資産クラスと償却表の組み合わせごとに定義する)→償却表タブ
使用する償却領域の選択
有効化したものに画面レイアウトを割り当てる
資産クラスに直接割り当て→償却領域タブ以外
償却表ごとに割当→償却領域タブのみ
- 償却キーや耐用年数の初期値を入れられる(マスタを登録するごとに入力するのは面倒)
- 償却キーとは、減価償却の計算方法をまとめたもの
償却領域別の画面レイアウトの設定
IMG:財務会計→固定資産管理→評価→定義:資産クラスの償却領域
(Y000 Enter)
- 3200を選択、左のメニューの償却領域をダブルクリック
- 登録されている償却領域が表示される
- 償却表ごとの資産クラス設定ができる
- 無効にチェックを入れると表示されない
- Layoutでは償却領域タブのみ制御する
マスタ登録画面で各自、確認してみる。
資産クラスの追加機能
資産マスタにはユーザ定義項目がある
評価グループは空き項目として用意されている
EasyAccess:会計管理→財務会計→固定資産管理→資産→照会→資産
- 資産 以前に登録したもの
- 会社コード Y0##
- Enter
- 割当タブを開く
評価グループは使用方法が決まっていないので、自由に使える
表示される項目はカスタマイズで登録する
IMG:財務会計→固定資産管理→マスタデータ→ユーザ項目→定義:評価グループ(4文字)
- 選択肢を設定できる
- No.→どの項目で表示するか(1~4)
- コードとテキストは自由に入れられる
IMG:財務会計→固定資産管理→マスタデータ→ユーザ項目→定義:評価グループ(8文字)
評価グループ5についてはここで設定する
IMG:財務会計→固定資産管理→マスタデータ→ユーザ項目→変更:評価グループのキーワード
表示される名称を変更できる
初期値の設定
IMG:財務会計→固定資産管理→マスタデータ→ユーザ項目→入力:資産クラスのユーザ項目
- 資産クラスが表示されるので、初期値を設定したいものをダブルクリック
- 初期値を設定する
- 評価グループごとに初期値を設定しておくと、マスタ登録の際にいちいち入れなくてよいのでラク(他の部分についても同じ)
特殊な資産クラス
AuC (Asset UnderConstruction) : 建設仮勘定
- 建設仮勘定には、個別の資産クラスと総勘定元帳が必要
- 通常、減価償却はしない→償却キー : 0000
- 完成したら通常の資産マスタへ振り替える
振替先は細かく設定する必要がある
LVA (Low Value Asset) : 少額資産
- 日本では10万円以上のものを固定資産とするので、
10万円未満のものは費用として扱われる
なので、通常はFI-AAでは扱わない
でも、扱うこともできる
上限額がチェックされることが他と違う
- 個別チェック→マスタレコードごとに1つの資産
- 数量チェック→マスタレコードごとに任意の数の資産
最終更新:2009年08月19日 15:00