斉藤は如何にして心配するのを止めて水槽を修理する事になったか

  • 斉藤の研究室 【その1-2】
どこから運び込まれたのか知らないが、大きな水槽に制御装置のようなものが付いている変な装置だ。
何に使うのかハッキリしないのに、これを修理しろとかどうかしている。

水槽は縦長の水槽二つが横にくっついた形になっており、それぞれ人間が余裕で入るくらいの大きさ。
外から見ると金属の箱に大きくガラス窓が付いている感じ。
水槽の上の部分は透明なガラス状の蓋がかかっており、機械で開閉するであろうと推測できる。
制御装置は水槽の裏手に付属しており、レバーやボタンがいくつか付いているが意味不明。
何本かパイプが水槽へと繋がっている。液体を循環するためのものだろう。


参考:第一話での水槽の描写
見た事も無い大掛かりな水槽のような装置等が置いてあります。
水槽のような感じですね。
枠の半分くらいが金属で補強と言うか金属の箱にガラスのようなもので中が見えるようになっているか、と言う感じです。
水槽の真ん中に仕切りがあって半分に分かれてます。
その片方に鷲宮綾音が入っています。
水槽の中は何かの液体で満たされてます。
水槽の大きさは仕切りの片側に人がすっぽり入れそうな位の大きさはあります。
(およそ2m×1m×1mで仕切られてます)
水槽の上の部分は透明なガラス状の蓋がかかっています。機械で開閉する感じになっているようです。


(坪野は)以前見たことがある装置と瓜二つということが思い出されます。
書類(※たぶん依頼主からの依頼書)はあります。ハンコは紀本となっています
奇妙なことに報酬は銀のインゴットで支払われます。
これで払うってサンプルを渡されてますので、実際に手元にありますよ。
 インゴットは、形も大きさも「ヴェルタースオリジナル」そっくり。
 中央部に緻密な印章が刻印してある。
 この刻印、銀河みたいな形してるんですよ。
 そして、その渦を良く見るとこれがそれぞれ銀河のような形を……。その渦をよく見るとさらに……。
 (初見のPCは正気度ロール(0/1)を要求された)

斉藤は「原理はともかく、動くようになら直せる」と感じます。(機械修理ロール修正なし成功)
坪野「あっれ?なんか微妙に直せそうな感じ?」と感じます。(機械修理ロール修正なし失敗)
(※なお、この後アイデアロールに二人共失敗。“ええ、なんにもありませんね~(爽”)

  • 帝都大学某所 【その3】
逸羽「(インゴットサンプルは)間違いなく銀無垢だな。90%以上は銀で間違いない」
逸羽「そうそう、スペクトル吸光分析にかけたら面白いものが見つかったぞ」
逸羽「インジウムが含まれとるな」
斉藤「銀に混ざるのは珍しいんスかね」
逸羽「珍しいなんてものじゃない。インジウム自体が貴重品じゃからのう」
坪野「故意に混ぜた可能性も否定出来ないか…何の為に?ってわからんかw」
逸羽「さぁてなぁ。故意に混ぜたとしたら大損じゃな」
斉藤「てぇことはインジウムのほうが高いんスね」
逸羽「もちろんじゃよ。国内では北海道の鉱山くらいかのう」
坪野「あとは、その銀が北海道の鉱山の一部であれば含まれている可能性はあるかな?」
逸羽「そういえば、北海道の『豊岡鉱山』は銀でも有名じゃな」
坪野「国内で造られていたならソコである可能性が高い…か。」

  • 斉藤の夢 【その3】
女の子の声「あのね~。聞こえる~?」
斉藤「はいはい、聞こえてるッスよー。何か御用スか」
女の子の声「御用なの~。そろそろ装置を直してほしいの~」
斉藤「ああ、装置……あれ何なんスかね。とりあえず壊れてそうな部分だけは治せるかもしれないスけど」
女の子の声「よかった~。あれは大事なものなの」
斉藤「じゃあ頑張って治すッスー。何か足らない部品とかが出たときが心配スけど」
女の子の声「そんなときのために代金があるの」
斉藤「なるほどなるほど……ところで、何に使う装置なんスかね、あれ」
女の子の声「あれはね……」(声が遠くなる
斉藤「あれ?聞こえなくなったッス。おーい」
女の子の声「ああ……が弱くなってきたの……また明日……」
ぷつりと声が聞こえなくなりました。

  • 斉藤の研究室 【その3】
窓がガラッと開きます。
男「はっはっは~!いやぁ、斉藤君久しぶり!」
男「どうかね?あれから進んでるかね?かねかね?」
どちらさまかサッパリですね。もっとも顔がぼんやりしてますけど。
斉藤「いや……実は『何に使うのか』がハッキリしないんで、あんまりはかどってないッス」
男「ああ、それなら私も知らないから問題ない」
斉藤「うーん……手を焼きそうッスね。でも頑張るッス!」

男「いやぁ、なんか報酬を早めに持って行けとか言われちゃってさぁ」
斉藤「えぇ!?何か申し訳ないッすねハハハ……」
男「という訳で、はい。代金。とりあえず一袋でいいかね?」
男「そういえば、坪野先生とは話したかね?」
斉藤「はぁ。まぁ一応…なんかワケアリみたいでしたが」
男「そうなんだよねぇ、私も最初は驚いたよ。まぁ、私にも運が向いてきたってことだな」
男「延期しないぞ。大急ぎって言ってたし」
斉藤「袋の中身は銀ッスか?」
男「そう、銀だよ」
男「まぁ、なんだ。いろいろ込み入っていて急がないと間に合わないらしいのだ。わかったかね?」
斉藤「受け取りは、何時ごろに、どうやるんで?」
男「修理が完了したら私が取りに来る。この宇宙スーツでひょいと持ち上げてな!あとはたったかた~だ。はっはっはっはっはっ」
斉藤「特高なんかに渡したりすると持ち去られると思うんスが、何かアフターケアなどはあるんスか?」
男「持ち去られる心配はなし。もしも連中がどこかに隠そうとしてもサッとみつけて取り返せばいいさ」
男「なあに、特高が百人いても、この宇宙スーツと宇宙ガン、宇宙マントがあれば楽なものだよ。わかったかね?」
斉藤「頼もしい限りッス。んじゃあ修理頑張るッス」
男「ではよろしく頼む!私も君が遅れると毎晩寝不足になるのでな!では失礼する!」
そのまま、よいしょっと窓を乗り越えて行ってしまいます。

(※:どうやら“夢で聞いた代金”と“赤マントが持ってきた銀”は無関係だった様子)


  • 斉藤の研究室 【その5】
(第1話で見た時と、第5話で見た時のおかしな水槽に違いがあるのかチェック)
住友→前にみた時にパイプの接続に違和感があったのに今は無いのに気が付いた。
坪野→機構の一部にわざと破損させたようにみせた場所がある
   故障したように見せて、わざと動かないようにしてある部分がある の方が判り良いかな?
   坪野:ふぅむwわざと動かないようにして故障したと持ち込んだ可能性があると…
   少なくとも「一部」に関してはそうですね。実際に壊れている部分も多いのです。

  • 斉藤の研究室 『おかしな水槽』を見た園子【その6】
園子「あれ?なにか聞こえません?」「気のせいかしら」
→聞き耳の結果:機械の微かな唸りが聞こえるくらいで、特になにか気になる音がしている様子はない

  • 喫茶倫敦前 赤マントのマークを見た園子【その8】
園子「え~と。どこかでみたような気がするのよね」
朱戸「マークというと、あの三角形っぽい意匠の奴か。あれに見覚え……か」
園子「うん、どこだったかなぁ」「ああ、そうだ。斉藤さんの所だ」
園子「ほら、あの変な機械。あの水槽の中にあったはず」
住友「えっ?本当?気がつかなかったよ。」
園子「うん、外から見えにくい所にあるから」

水槽のガラス窓の枠の部分の内側にマントのマークそっくりな刻印があったのを思い出します。
斉藤はさらに「その部分はべったりと粘液状のものがついていて、今朝がたウエスで拭きとって初めて気が付いたことも思い出します」
つまり、一緒にいた朱戸も坪野はともかく、園子は「そんなもの見える訳が無い」のです。

朱戸「園子嬢、スマンが確認だ。そのマークを見た時の状況を詳しく説明してくれるか?」
園子「え~っと、ほら。中に入って窓から外を見ると真っ先に気が付くでしょう?」
朱戸「つまり、貴方はあの機械に入った? いつ?」
園子「え~?あれ?いつかしら?」
朱戸「では質問を変えよう。機械の中から窓を通して見えるものは何だ?」
園子「そりゃ外よ」
朱戸「外には何が見えた?誰かいたはずだ一人では入りにくい」
園子「誰かいたかなぁ……誰もいなかった気もする。地下室だったし。」
朱戸「なるほど、地下か。それでは暗くて見えにくいかもしれないな」
園子「窓が一つも無かったから地下室だと思う」
園子「出入り口くらいしか覚えてない~」
住友「・・・というかなんで入ったの・・・?」
園子「う~ん、わからないわ」
園子「でも変よね。よっこらせ、と中に入った記憶はないのよ」
坪野「中からの光景だけが記憶の片隅にある。そんな感じかな?」
園子「あ、それそれ。そんな感じよ」
住友「う~ん、なんだか居心地が悪い感じだねぇ。」
園子「うん、なんだか薄気味悪いわ」

  • 斉藤の研究室 たいら嬢(仮称)登場 【その13-14】
→機械の描写が少ないので夢との遭遇参照

  • 斉藤の研究室 万能お嬢園子【その15】
たいらは修理の様子を眺めていては、時々質問してきますね。
これはなんにつかう道具なの?とか。斉藤の使う工具類が珍しいようです。
斉藤:では作業を見せつつ丁寧に説明してしんぜよう
そして、和気あいあいと作業していると夕方になり、たいらが帰ってからもしばらく作業して研究室をしめて帰る。
そんな平和な生活が3日ほど続いているわけです。
(機械修理ロール失敗して)斉藤は違和感を感じました。
今まで、何に使うか判っていないのに「どうやって直すか」はなんとなく判っていたんですよ。
(しかし)自分の手が止まってしまっているのに気が付きました。
斉藤「……あれ。ダメだ。完全にお手上げスかね」
園子「差し入れもってきたわよ~……あら、お邪魔だったかしら?」
斉藤「おや、いらはい。ある意味で区切りが付いた所ッス。悪い意味でね」
園子「悪い意味?」
斉藤「直し方が、サッパリ判らなくなったんスよ。今までは用途不明なりにも何とかアタリがついたんスけど」
園子「どのあたりかしら?回路図とか書いてる?」
園子「え~と、この回路だと……ここのキャパシターはどこに落ちてるのかしら?」
斉藤「ああ、それでしたらこっちスね」と あれこれ指示通りに動く。
園子「ちょっと書き直すと、ここはこういう感じになっているでしょう?回路が繋がっていない部品が結構あると思うの」
斉藤「へ?ありゃ、本当だ。こりゃ道理で…」
斉藤「にしても、お嬢様にここまで知識があるとは驚きです。インテリなんスねー」
園子「なんだかここの所、機械とか電気に興味が出て俄か仕込みで技術書なんかを読んでいるのよ」
斉藤「これで俄かと言われたら世の技術者は、おまんまの食い上げッスよ……あ、こちらの女性の紹介しましたっけか?面識はおありで?」
と斉藤が振り返ると、たいらがいつの間にか居なくなっています。
園子「あら、ご機嫌損ねちゃったかしら。彼女に謝っておいてね」
斉藤「次に会ったら言っておくッスよ」

園子「そういえば、国内で良質の鋼ってどこで売ってるかしら?」
斉藤:教えましたw
園子「ありがとう、ちょっと個人で買えるか聞いてみるわ」
斉藤「もしダメそうなら、こっちでも手伝うッスよ」
園子「そうね。設計はともかくとして、実際に作るのは私じゃダメそうだし」
斉藤「何か自然と目の前の機械の話をしてると思っていたんスけど、何か作りたいものでもあるんで?」
園子「ああ、私は射撃も趣味の一つなんだけど、ちょっとライフルを特注しようかと思って」
斉藤「面白いお嬢さんですねぇ…面白いといえば、変な夢は続いていらっしゃるんで?」
園子「うん、呼び声がとまって今はもにゃもにゃなにかしゃべり続けてる感じ。何言ってるのかよく判らないんだけどね」
斉藤「ほー、そうなんスか……ああ、そういえば良質な金属がらみで知ってれば教えて欲しいんスけど、このインゴットについて、何かご存知で?」
園子「う~ん。銀かな?この模様に見覚えがあるんだけどなんだったかなぁ」
斉藤「そうなんスか。依頼人とか関係者が判ると、侘びの一つも考えられるかもしれなかったんスけどね」
園子「ああ、そうだ。これ、この前聞かれた豊岡鉱山のサンプルについてた模様ね」
斉藤「機械修理を依頼してきた御仁が代金として置いていったんスけど、正直返さなきゃいけんと思いつつあるッス」
園子「依頼主は誰なの?」
斉藤「赤マントなんスよね。お陰で、受けたは良いけど宙に浮いちゃってて……まさか個人の依頼とは思えませんし、このままって訳にも、ねえ?」
園子「完成させたいと思ってはいるのね?」
斉藤「興味半分、義理半分スけど、そうですね。完成させたいス」
園子「じゃあ、住友家がスポンサーになるわよ。ウチの人もダメとは言わないでしょ」
斉藤「それで良ければ、その方向で進めるッス。もっとも、依頼人の依頼人みたいなのが居た日には先方と相談スけどね」
園子「その時はその時よ」

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最終更新:2011年11月19日 22:47